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訪問者


次の日、私に来客があった。兵士と共に部屋に入ってきたのは、全身ローブに包まれた幼い少女。ローブの隙間から見えるのは緑色の髪と垂れたツンっととんがった耳である。


エルフ!?

やはり異世界なのか。


そう改めて実感した。その少女は私に何か話しかけて来たが、何を言ってるのか分からない。私が難しい顔をすると、少女は私に対し手をかざして何か唱えている。すぐに周りから小さな光の粒子みたいなものが現れ、私達を覆い包んだ。


「魔法?」


ここに来てはじめて見る魔法。この少女はどうやら魔術師のようだ。


そしてまた少女は私に対し何か話しかけて来た。


翻訳でもする魔法?だろう。


だが、やっぱり分からない。少女は難しい顔をして兵士に対して首を横に振った。兵士もまた難しい顔をした。少女は部屋を後にした。



次の日もまた少女は部屋に来て、何か宝石のような物がはめ込まれた道具を持ってきた。魔道具だろうか。そしてまた私に何か話しかける。だけど、やっぱり分からない。次の日も来て、また別の魔法。そんな感じで1ヶ月半が過ぎた。


少女はパタリと来なくなった。言葉は通じなかったが、ここに来て唯一対話する相手だったため、私は寂しさを覚えた。


「なんだか寂しいな……。」


少女が来なくなり7日ほど経った日、私は部屋から出された。


「圧倒的解放感!」


背伸びをして1ヶ月半ぶりの外の空気に新鮮さを覚えた。私は兵士に連れられ、ある場所に来た。約2ヶ月前に来たことがある。

王の間だ。


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