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白蛇

作者: 葉沢敬一

毎週日曜日午後11時にショートショート1、2編投稿中。

Kindle Unlimitedでショートショート集を出版中(葉沢敬一で検索)

 色素がなくて生まれた生き物を「アルビノ」という。僕もまた生まれたときから白く、髪の毛も白く、目は赤く、光に弱いのでサングラスをして生活している。もちろん、肌をはだけさせられないので海水浴とか行けない。


 まあ、人間生まれつきなんらかの障害を持っている人は多いもので、障害者はもとより自ら性同一障害だと言い張っているとかADHDだと自己診断して納得する人も多い。


 在日だとか、難民だとか属性付きに引け目か誇りか知らないが気にしている人がメディアにしょっちゅう取り上げられてニュースやご意見番として出てくる現状にちょっとうんざりしている。

 まるで選民意識を持っているようじゃないか。


 自分は「ふつう」と違う。だから特別なんだと。


 ふつうでいいじゃないか。どうせ、99.99999%の人は人類の歴史から忘れられて、地球の歴史からまったく残らず。宇宙の歴史から瑕疵ほども付けられない。


 自分が生きていた証を残したいだけ。でもそれは相対的な話なので多少違っていてもどうでも良いことだ。


 友人の家に遊びに行った。友人は今は研修医だ。お互い気が合って、遊びに行く間柄。誕生祝いを兼ねて、プレゼントを持って行った。


 呼び鈴を押す。と、お姉さんが出てきた。

「あら、Nくん、いらっしゃい」

「こんにちは。相変わらずお綺麗ですね、お姉さん」

「何言っているのよ。でも、ごめんなさい。弟は病院からの呼び出しで出て行ったわ」

「じゃ、これ誕生祝いなんで」と、プレゼントを渡す。そのまま帰ろうとすると、

「コーヒーでも飲んでいって」と引き留める。


 ソファに座ると、お姉さんはコーヒーを淹れ僕の横に座った。ちょっと近いんだけど。


「ねぇ、君、彼女居るの?」

「いないですけど……」

「私、あの、白蛇見たいの。触りたい」


――何このエロ展開。

 そのまま服を脱がされた。お姉さんはかなり積極的だった。

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