つながる気持ち
ーー超人
『ゲノムワン』によって変異を遂げた人類を指す言葉として用いられる。
その種類は、”一般的に”大きく二つに分けられる。
一つは動物型。
他の動物の姿に酷似し、その動物と同じ身体能力や、特殊な器官を持ち合わせている超人を指す。
一つは能力型。
身体を石に変えたり火を噴いたりと、特異な能力を使いこなす超人を指す。
能力型のゲノムワンは、能力使用に際してゲノムワンが一時的に活性化するが、対して動物型は、肉体の変化ということもあり、ゲノムワンが常時活性化している。型によってゲノムワンの動きが異なるのは、大変興味深い。
さらに、このゲノムワン常時活性によって、動物型は高い再生能力を手に入れた。通常の人類では即座に治らない傷でも、ゲノムワンの更なる活性化によって、最短でも数時間あれば塞がり、あとができる程度に治癒される。
だが、デメリットもある。
常時活性化している動物型のゲノムワンは、時として感情の変化や重篤なけがを負うことによって、通常時よりもさらに活性化する。
結果、理性すら飲み込み、暴走してしまうのだ。
ハインリッヒ・ギールマン著「超人学入門」より抜粋ーー
「グォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
「あら、急に元気になったじゃない?そのワンちゃ…」
セイレーンの言葉が止まり、同時に激しい恐怖と寒気が襲う。
血走った眼でセイレーンを見つめるテリー。その目に先ほどまでの理性はかけらもなく、あるのはただ、野生の獣が放つ殺気だけであった。
機械の体であっても感じる”生存本能”。セイレーンの体は、今全力でこの場から逃げようとしていた。
「お、おいテリー…落ち着け…な?」
その様子を見てか、テリーの傍らからビルが恐る恐る声をかける。その声の返答として帰ってきたのは、普段の元気な返事ではなく、横凪にはらわれる腕だった。
「ゴアアア!!!」
「うお!」
すさまじい速度で向かってくる爪を、ビルはかろうじて飛びのける。しかし、テリーはすでに二撃目を浴びせようと、ビルめがけて突っ込んできていた。
そのスピードは先ほどとは比にならない。瞬時に間合いを詰められたビルは、そのまま床に押し倒され、腕を掴まれてしまった。
「グルルルル…」
ぽたぽたとよだれを垂らしながら、テリーはうめき声をあげる。下になっているビルは、自身の腕と体にかかる圧に耐えながら、平静を装ってテリーに話しかける。
「おいテリー…今お前とじゃれてる暇はねぇんだ…まずはあの女を倒してからだ…な…?」
「ゴアアアアアア!!」
「聞く耳なしか…どうしたもんかな…グッ…」
その間にも、体と腕にかかる圧力は強まっていく。今のテリーに、ビルは”餌”としてしか認識されていなかった。
(”アレ”さえだせりゃ、こっちのもんなんだが…腕が動かねぇ…こりゃぁまずいか…)
テリーの大きく開いた口が、ビルの顔に迫る。もはやこれまでとビルが目をつぶると
ビュン!!
鋭い風切り音とともに、数発の光線弾がテリーに命中した。
ビルの眼前まで迫っていた大口が進行を止め、光線弾の先に目を向ける。
「私は仲間外れかしら?」
優雅なステップを踏みつつ、光線弾を乱射しながらセイレーンがこちらめがけて突っ込んでくる。
大きくなった的と正確無比なエイムにより、光線弾は全弾テリーに命中する。しかし、テリーの体には傷一つつくことはなかった。
(光線弾はダメージにならない…なら!)
すかさずセイレーンは、先ほどと同様、手足から刃を繰り出すと、目にもとまらぬ連撃をテリーに浴びせる。
(これなら深手を負わせられる。倒すことはできずとも、時間さえ稼げれば、いずれはおとなしく…)
ガキッ
突然、鈍い金属音が響く。それと同時に、セイレーンの動きが止まった。
「…うそでしょ…?」
セイレーンがはなった刃を伴った足技。それを、テリーはいともたやすく受け止めた。自身に向かってくる刃を、歯で噛み止めたのだ。
「白刃取り…しかもこの速さの刃を…さすが、動物型ね…」
セイレーンがつぶやく間に、テリーは刃をかみ砕くと、両腕を頭上高く持ち上げ、うならせながら振り下ろした。
ドゴォォォォォン!!
強靭なイヌ科の筋肉から生み出される爆発的な威力の拳は、セイレーンごと地面を叩きつけ、轟音と共に大きなくぼみを作る。その勢いに吹き飛ばされたビルは、濛々と立ち込める土煙を凝視する。
「グォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
土煙を吹き飛ばすほどの怒号のごとき勝利の遠吠えが、部屋中に響き渡った。その光景を見て、ビルは”あるもの”を取り出すと、テリーに向かって走り出す。
それに気づいたテリーも、すかさずビルのほうに向き直る。その瞬間、ビルは手に持ったものをテリーの鼻先めがけて突き出した。
それは、小さな布の切れ端だった。
「!!」
その布のにおいをかいだテリーの動きが、一瞬止まる。その隙を逃さず、ビルは腕を変形させると一発発砲する。着弾したのは、即効性のある「猛獣用特殊麻酔弾」だった。
「グ……ウぅ…」
麻酔弾が命中したテリーは、朦朧とその場に倒れこむと、すぅすぅと寝息を立て始める。それに呼応するかのように体は縮み、元の大きさまで戻っていった。
「よ、よぉし…」
その光景を見て、ビルは安どのため息を漏らし、その場に座り込む。
「まったく…毎度毎度面倒かけやがって…あれだけ気をつけろって言ったろ…」
ビルはぶつぶつと一人でぼやくと、おもだるそうに立ち上がった。
「さぁて…とりあえずこのねーちゃんを拘束して……ん?」
腰から手錠を取り出したビルの動きが止まる。
おかしい。
くぼみにいるはずのセイレーンがいない。
その事実は、ビルが即座に戦闘態勢をとるには十分な理由だった。
(あの状態のテリーの一撃を受けて、まだ動くのか!?あり得るのかそんなこと…!)
思考しながら、ビルは部屋全体を見回す。しかし、まるで煙のように消えたかのごとく、セイレーンの姿は見当たらない。
(光学迷彩か?それとも相手の死角を把握してる?あぁクソッ!!こんな時にテリーが起きてりゃ、すぐ見つかるってのに…!!)
考えながら見まわすが、やはり姿はどこにもない。
と、突然セイレーンの声が響いてきた。
『楽しかったわ、坊やたち。でも今日はこれでおしまい。またどこかで会いましょ』
「ふざけんじゃねぇぜねーちゃんよ!俺たちぁ、あんたらを捕まえに来たんだぜ!そう簡単に逃がすわけねぇだろ!!」
『せっかちな男はモテないわよ?心配しなくても、またどこかで会えるわ。多分ね…』
と、突然懺悔室のステンドグラスが割れ、まばゆい朝日がビルの目に飛び込んでくる。まぶしさをこらえてビルが目を開けると、割れた窓にセイレーンが立っていた。
「それじゃあね。アナちゃんによろしく~」
「おい待て!!」
ビルは大声で制止しながら、セイレーンに向かって走り出す。
しかし、ビルの努力もむなしく、セイレーンはひらひらと手を振りながら窓の外へと去っていった。
「……クソッ!!!」
ビルの悔し紛れの悪態が、テリーの寝息と共に部屋にこだました。
セイレーン逃走と同時刻
アイアンエデン本拠地 廊下
「レオン、アレク…無事か…!」
颯に肩を貸しカナロアを担ぎながら、巌流は大ホールに踏み入る。先ほどまで部屋の中央で轟轟と燃え上っていた火の手は鳴りを潜め、既に鎮火へと向かっていた。
そんな部屋の隅で、アレキサンダーとギガスが、レオンハルトの世話をしていた。
先程、ギガスがレオンハルトの手を取った直後、体力の限界が来たのか、レオンハルトはそのまま倒れこんでしまったのだ。
巌流は背負っていたカナロアを下ろすと、颯と共にレオンハルトたちの元へ駆け寄る。
「颯!それに巌流も!無事……ではなさそうだな…」
「俺は”爆血”の副作用だ、もうじき収まる。だが、颯のダメージがひどい…」
「そんなことないってば……ぐ…」
「強がるな…その様子だと、カナロアに顔面を殴られたのだろう…?ただではすむまい…」
アレキサンダーの介抱を受けながら、レオンハルトが話しかける。無論、彼の体も相当のダメージを追っていた。
「あんたもだ、レオン。アーマーと持ち前の筋肉で衝撃を分散できていたとはいえ、肋骨は折れているうえに、内蔵にもダメージが入っている。安静にしていなきゃだめだ」
「それはできん…まだアナが戦っている…加勢せねば…!」
「無茶言うな!その体で動いたせいで、恐らく見立てよりひどい!じっとしてなきゃ死ぬぞ!」
「……どうしても行きたいの…?」
アレキサンダーとレオンハルトが言いあっていると、いつの間にか颯がレオンハルトの隣に立っていた。
「何か手があるのか…?」
「普段はエリーがいるから使わないけど…少しの間だけ動いても問題なくできるよ。特殊な荒療治でいいならだけどね…」
「…かまわん。やってくれ」
「わかった。少し痛むよ…」
そういって、颯は錠剤を一粒のみ、レオンハルトの正面に立つと、両手を指し出す。と、レオンハルトは彼の指先から、細く小さい、目を凝らさなければわからないような糸が出ているのに気づいた。
「それは…?」
「言ったでしょ、特殊だって…まずは触診から。少し痛むよ、我慢してね…!」
瞬間、颯の指先の糸が勢いよくレオンハルトの体内に差し込まれる。たまらずレオンハルトは「ぐぅ!」とうめき声をあげるが、身じろぎ一つせず、じっと耐えていた。
「第一から第七肋骨、胸骨粉砕骨折…かけらが内蔵にいくつか刺さってる…大事はないけど、処置をしないと…」
「おいおい、そんな大けがなら余計行かせられないぞ…」
「大丈夫だよアレク。この程度なら治せる…!」
颯の目つきが変わる。それと同時に、彼の指先の動作が増えた。動きは小さいが、確実に何かをしているのが、外野からも見て取れる。だが、彼の指が動くと同時に、レオンハルトの苦しむ声も多くなっていく。
巌流とアレキサンダーが心配そうにその光景を見守っていると、突然、颯が二人に話しかけた。
「二人とも!どっちかでいい!複合薬はある!?」
「俺のが一本余ってる」
「わかった!じゃあ巌流。僕が合図したら、レオンに投薬してくれ!」
「まかせろ!」
「じゃあいくよ…………今!」
颯の合図と同時に、巌流はレオンハルトの首元に注射器を差し込むと、一気に投薬する。そして投薬が終わった直後。
「がぁあああああああああああ!!!!」
レオンハルトの叫び声が、大ホールに響き渡る。
「おい颯!いったい何をした!」
「大丈夫…すぐに収まる…」
颯がそういった直後、レオンハルトの叫びがやみ、ホールに静寂が戻る。
「レオン…?大丈夫か…?」
「あ、あぁ…さっきまでの痛みが嘘みたいに消えたぞ!!」
そういってレオンハルトは勢いよく立ち上がる。その動作や元気さを見るに、本当にダメージが消えているようだった。
その光景を疑問に思ったアレキサンダーが、颯に耳打ちで問いかける。
「お、おい…お前本当に何したんだ…?」
「簡単なことさ。”手術”だよ」
そういって、颯は指の先を見せる。そこには、レオンの血で赤く色づいた、細い糸が伸びていた。
「如月流糸術 修傷結び。先端のとがった殺菌済みの糸で、外傷を縫合する技さ。本来は手足がちぎれたときとかに使うんだけど…初めてだよ。内臓と肋骨を縫合したのは…」
「内蔵!?骨もか!?」
「簡単だよ。内臓に刺さっていた破片を抜いて、即座に止血縫合。砕けてる骨も、糸を使って内外しっかり結びつけてある。しばらくしたら、複合薬の影響でくっつくでしょ。でも、普段通り動けば確実にほどけるし、また離れてしまう。それでも八割の力は問題なく出せるはずさ」
颯の発言に、アレキサンダーは思わず感嘆の声を漏らす。
「しかし……よく糸越しに分かったな?人体の構造」
「そりゃあね。今まで何度、糸で”壊して”きた事か……さすがに覚えるよ」
「あぁ…なるほど……」
二人が話しているうちにも、レオンハルトは普段の調子で動き回る。
巌流が必死に止めていると、
「みんな無事かぁ!」
「「ビル!」」
眠っているテリーを引きずりながら、ビルが大ホールに顔を出す。
「さっき大声がしたからよ…大丈夫か…?」
「僕がレオンを治療してたのさ」
「お、颯ってうお!?お前その顔面どうしたんだよ!?」
「カナロアに好き放題殴られちゃって…」
二人が話していると、横から巌流が口をはさむ。
「テリーはどうしたんだ?」
「あの女…セイレーンのせいで、久々に暴走しちまってな…今はこの通り、ぐっすりよ。覚醒用の注射は打ったが、まだ起きそうにねぇな」
「テリーを暴走に追い込むとは……セイレーン…あの女幹部か。やつはどうした?部屋にいるのか?」
「いや……すまねぇ、逃げられた…俺の責任だ」
「逃げただと…!?」
ビルの言葉に真っ先に反応したのは、SIUのメンバーではない。地面を這い、ギガスに身を寄せるカナロアだった。
「あの女狐…どこか信用ならんと思っていたが、ゼノン様を置いて逃げおおせるとは…!!」
「おいちょっと待ってくれ。そういう手はずなんじゃないのか?」
悔しがるカナロアに、ビルは問いかける。
「手はず?」
「本拠地に攻め込まれた場合、構成員全員の検挙ならびに組織の完全な壊滅を避けるため、一部の幹部は脱出。その後、どこかで再起を図る。『七欲同盟』や『ヒュドラ』みたいな大規模犯罪組織の生存方法としてよく使われる手だ」
「我々を犯罪組織と一緒にするな!目的は同胞たちの解放!アイアンエデンの存続ではない!もともとお前たちのような国際組織が突入してきた場合、アイアンエデンの総力を挙げて迎撃する”手はず”だ…逃げることなど、はなから念頭に入れてすらいない!」
「だったらなぜ逃げた?わが身惜しさか?」
「……もともとあの女は、私とギガスのように、ゼノン様がガーディアンと名乗っていたころからの配下ではない。どこで計画を知ったのか、自ら加入を申し出てきたのだ。信者ではなく、構成員として。だからこそ、私たちやバックラー達のように、確かな忠誠心というものを持っていたとも思えん…」
「元は部外者だったのか?よく幹部にまで上り詰めたもんだ」
「奴はよく動き、その倍しゃべる。口の減らん女だった。ゼノン様が働きを認めたか、言いくるめられたのか…後者は信じたくないものだ」
「要するに、だ。”逃げる手はずじゃかった以上、重要なデータやロストウェポンは持っていない”…って認識でいいな?」
カナロアとビルが話していると、横からアレキサンダーが自身の見解を話す。
「データのほうは断言できんが…ロストウェポンはギガスの身に着けている鎧とワープ装置、他はゼノン様が身に着けている。持ち出しは不可能だ」
「なら、現状作戦に支障はない!安心してアナたちの援護に行けるな!」
そういって、一通り動いて満足したのか、レオンハルトが巌流を肩に乗せ、こちらに歩み寄ってくる。
「逃走者の捜索も重要ではあるが、何よりもまずはゼノンを止めねばならん!そうだろう?」
「レオンさんの言うとおりだ。再起を目的にした逃走でないのなら、まずはゼノンに注力するべきだ」
「それもそうだな…よし!!」
巌流とレオンハルトの意見を聞いたビルは、自身の頬を勢いよく叩き、気合を入れる。
「今動けるのは何人だ?」
「俺、アレク、レオンは確実に動ける。颯は傷がひどい。休むべきだ」
「ちょっと!援護ぐらいならできるよ!」
「喧嘩はあとにしろ!颯、手は動くか?」
「手術できるくらいには」
「よし。レオン。颯を肩に乗せて動き回ってくれ」
「なに!?我はもう」
「無茶すんな!颯が治してくれたとはいえ、恐らく完全じゃねぇだろ!それに年もある。治らない傷になったら引退ものだぞ。無理するな」
「ぬぅ…わかった……」
「アレク、巌流。二人はメインアタッカーだ。奴の攻撃方法、主体は遠距離攻撃。二人の高い機動力で攻撃をかわしつつ、ヒット&アウェーで攻めれば、対応は手間取るはずだ。目覚め次第、テリーにも加わってもらう」
「わかった」
「了解」
「あとは、俺とサム、そしてアナが遠距離から攻撃する。そのままじわじわ攻めて、隙ができたところを拘束!簡単にゃいかないだろうが、この戦法で行く」
「ねぇビル。僕はどうするのさ。ただレオンに肩車されて走り回ってろって?」
「颯、ヘイトは俺たちが稼ぐ。レオンの機動力で場を把握して、近接組が動きやすく、それでいて相手が動きづらいよう、盤面を調整してくれ」
「かなり大変だけど、わかった」
「よし!アナのおかげで、この作戦が杞憂になることを願って!行くぞ!」
「「応!」」
簡易的なブリーフィングが終わり、皆がアナたちの元へ向かおうと歩き出したその時
「待て」
カナロアが口を開いた。
「私たちも連れていけ」
「連れてってどうなる?奴の加勢でもされたらたまったもんじゃない」
「ビル、と言ったか。そんなことができるように見えるか?」
ビルは、改めてカナロアとギガスを見る。カナロアは、下半身とアームが動かせず、匍匐前進のように動き、ギガスに至っては、左上半身がない。とても援護ができるようには見えなかった。
「だったらなぜ行きたがる」
「私たちにも説得させろ」
「説得だぁ?」
「私は……そこの侍の言葉を聞いて、アナを信じてみたくなった。先ほども言ったが、我々の目的は同胞の解放であって、戦争ではない。平和に越したことはない。話し合いで事が済むのなら、喜んで望みたい」
「…以前人間を見下してたやつの発言とは思えんな…」
「なぁに。お前の言葉を信じて、”偏見”を捨て、”信じてみた”だけのこと」
「…俺もついていきたい」
「ギガス…」
「…レオンハルトに言われたんだ。『失敗を糧に、一歩踏み出せ』と。…昔俺は、自分の意志で動いて失敗した。…でも……今ここで動かなかったら、もっと大きな失敗をすることになる。…俺の失敗で命が失われるのは、もうごめんだ」
「よくぞ言った!」
「なんか…各々説得できたんだな…」
それぞれが決意を固める中、ビルは少し申し訳なさそうにつぶやく。
「この説得が、ゼノンにも通じると信じよう」
「そうだな…よし!気を取り直して!アナたちの援護に向かうぞ!!」
「「「応!!!」」」
大ホールに響く皆の返事は、それぞれの信念がこもっていた。
to be continued




