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邪神ですか?いいえ、神です!  作者: 弥生菊美


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8−2.帰宅準備



 ロメーヌは身長が180cmほどの長身なので、小さい私は必然的に見上げる事となる。


「タキナ様って本当にこの世界の人ではないんですねぇー

髪の色もだけど瞳の色、顔立ちも全然違うものぉー」


不思議そうな顔をして人差し指を自分の顎に当てて、小首を傾げるロメーヌ

くっ…美人でスタイル良くて、あざといが似合うだと!?

けしからん!!がっ、ご褒美ありがとうございます!


「ロメーヌは、他の種族とも交流は多いのですか?」


 一瞬、ロメーヌさんと呼ぶべきかと思ったが、神様だし…いや偉そうか?という葛藤はあったが呼び捨てにすることにした。

 彼女の口ぶりから他の種族を良く見る機会がありそうだが、何の気なしに聞いてみると


「私ってぇー、顔の良い男が種族問わず大好きなんですー」


 あぁ…うん…突然どうした?

と言う言葉を飲み込み取り敢えず相槌を打って先を促す。


 「なのでぇー、ミッドラスにー、あっ、ミッドラスって言うのはー商業が盛んな国でぇー

獣人の国なんですけどぉー、色んな種族が魔石とか魔獣の素材を買い付けに来るんですぅー

そこによく行って種族問わず男を漁るのが趣味なのでぇー顔の違いはー誰よりも詳しいかもですぅー」


 えへっ♡と言わんばかりの可愛いお顔、成る程イケメン博愛主義者な訳ですね。

そのお姿も男を引っ掛けるためが故と言うわけですか、潔いな…あざとさも、男狙ってます!も曝け出しているので私は嫌いじゃない。


「そんなぁー、私なんて全然モテなくてー、男の人を意識するつもりなんてなくて、自己満足なんですぅー」


 とか言いながらぶりっ子して胸の谷間を強調する服や、体のライン丸見えの服を着て、男に擦り寄っている女はぶん殴りたくなるが、ロメーヌは心の底から潔い!

むしろ好き!心の中で熱弁しつつ、そんな事はお首にも出さないで


「成る程そういうことでしたか、ロメーヌは種族差別をしない方なのですね」


「差別は嫌いですぅー、人間からすればエルフは獣だからー

せっかく好みの良い男みつけても相手にしてもらえないしぃー

国同士がギスギスしてるから顔の良い男探しの旅も出れないしぃー嫌になっちゃいますぅー」


 どこまでイケメンに貪欲なんですかロメーヌよ…そんなことを思っていると

はっ!!と、何かを思いついたようなロメーヌ


「タキナ様達はぁーこれから色んな国を巡るんですよねぇー」


嫌な予感がする…


「えっ…ええ、そうですね。

まだこの世界に来たばかりなので色んな種族に会って、国も見て回ろうかと思っていますが…」


 ウキウキと言うか興奮した感じで、私の両手を胸の辺りで握りしめるロメーヌ

遠くからでも分かるリリーちゃんの殺気じみた視線が…


「私も一緒に行きたいですぅー

タキナ様とリリーさんには遠く及びませんけどぉー

足手纏いにはならない程度に、腕に覚えがありますしぃー

世界中の顔の良い男も見て回れるしー

何よりぃー、これからドラゴンの里に行くなら顔の良い男が沢山いそうだしー」


 そう言ってドラゴノイドの双子にのし掛かられているグレンを見て舌舐めずりをする

グレンに悪寒が走ったのか遠くでブルリと震えているのが、こちらからでも見て取れた。


 ショタに手出しは許しませんよ!!!

私よりもはるかに年上だろうけど、ドラゴンの成人年齢まで許しませんよ!!


「ロメーヌ…貴方の趣味をとやかく言うつもりはありませんが、子供に手を出すのは流石に…」


ジト目で見つめると


「違いますよぉー!!育ったらですよぉー

将来絶対に好みの男になりそうだからぁー」


哀れグレン…大人になったら人型にならないほうが良いかもしれない…


「ロメーヌ、ドラゴンは普段は…と言うより本来人型になることは殆どないそうですよ。

行ったところで貴方達がよく見知ったドラゴンが居るだけだと思います。」


「えぇー!そうなんですかぁー?

でもでもぉー、タキナ様がグレン君にやったみたいにぃー

無理やり引き倒してぇー従わせたらぁー

皆んな言うこと聞いてぇー人型になりますよぉー」


 おいおい語弊しかないぞ!

今すぐ止めなさいそこのエルフ!

潔いとは言ったが、言い様によっては欲望に忠実なビ○チなだけですよね!!

オブラートに包んだ言い回しを撤回しますよ!

潔い男好きのセクシーエルフのイメージでいてほしかったのに、一瞬でぶち壊しですよーー!!

でも、そのキャラも嫌いじゃない!


「ロメーヌ…誤解を生みそうな発言は控えて下さい

できればドラゴンとは事を構えたくはありません…

因みに、ロメーヌから見てドラゴンは事を構えずに話し合いができると思いますか?

ドラゴンに会ったのはグレンが初めてなので、プライドが高いくらいしか気性がわからなくて」


グレンとリリーちゃんに聞けばわかるとは思うが、一応は実際に遭遇している方々に聞くのは大事だろう

ロメーヌは、またもあざといポーズで小首を傾げる


「それは無理だと思いますよぉー

他のどの種族よりも力が全てって感じだしぃー

私もぉードラゴンに遭遇する時は大抵ドラゴンが、魔獣を狩ってる時くらいなのでぇー

目があったら生きるか死ぬかの2択ですしぃー

そもそも交流できるとは思ってなかったですぅー

ドラゴノイドのアレイナちゃんですら

ドラゴンからは下等種族に見られてるって言ってましたよぉー」


 無理じゃん、やっぱり戦闘必須じゃん、頭を抱えたくなる。

なぁー!!なんで、いきなりこんな事に!?

私は新米冒険者みたいな者ですよ!?神だけど、セオリーってもんがあるでしょうよ!!

最早逆ギレである。


「それでぇー、私も一緒に連れて行ってくれますぅー?

色々お役に立ちますよぉー」


 ニコニコと微笑む自分の欲望に忠実なお姉さん、こちらも頭の痛い問題だ。

彼女の趣味はアレだけれど、旅の仲間としては有難い人材だと思う。

 まぁ、男性関係のトラブルに巻き込まれないか不安はあるものの、のほほんとした性格に見えるがその手の事は卒なく躱わしそうではある。

人付き合いも上手そうだし、男の知り合いもさぞや多いだろうから、情報収集の伝手としても有難い。

何より隣国に気軽に出入りしているならば世情にも詳しいはずだ。


 リリーちゃんも相談役には十分なのだが、今後の方針を決めていくならこの世界の住人の考えは必須だろう。

 

 とは言え、今すぐパッと決めて憶測で物事を進めるのはよろしくないな…あとリリーちゃんの大反対が目に見えており、どうしたもんかと、腕を組んで考える。


「そうですね…確かにロメーヌのような人材は大変有難いですが、少し考える時間をくださいませんか?

ドラゴンの里の後にエルフの里へ立ち寄るようにしますので、その際にちゃんとお話ししましょう」


そう伝えるとロメーヌの眉が八の字に下がる。

「そんなー」と心底残念そうに嘆くロメーヌ


「ドラゴンと戦闘になるのが分かっていて連れていけませんよ、腕に覚えがあるとは言え流石にドラゴン相手では無理なのでしょ?

 正直、私自身もドラゴンの中でも最強の個体が出てきたらどうなるかわかりませんから」


一瞬で灰にされちゃうかもしれないんだから…

考えただけで白目を剥きそうになる。


「確かにぃー…残念ですけどぉー、いきなり足手纏いにはなりたくないのでぇー

言うとおりに里でお待ちしますーぜぇーったいに里に寄って下さいねぇー

約束ですよぉー」


 逃げる時に男のエルフよりも強くてカッコよかったと子供達が言っていたが、この間延びした感じからは窺い知ることができない。

 本当に強いんだろうか…


「私は約束を守りますよ」


そう言ってロメーヌに微笑んだ。




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