姫王ノキナ閑話
姫王ノキナ閑話
ノキナ獣王国にある天守閣は現在博物館のようになっているが、その3階には瞬間移動の魔法陣が書かれている、タガがノキナに憑依していたときに利用していた魔法陣だが。
現在は他の建物から転移魔法を利用できるようにしている、単純に3階まで行かなければならないと言う不便さと、もう一つはこの魔法陣では一人しか利用できないことがわかったからだ。
タガが魔法陣で利用していた頃から20年が経ち転移魔法はこの国では無くてはならない移動手段となっていた。
特に遠く離れた海沿いの町から海産物を運ぶときには重宝している、但し運べる量はそれほど多くは無い。
魔法陣も10メートル級であれば最大1トンの物量を一瞬で運べるようになった。
ノキナ獣王国は20年で20世紀の日本と殆ど変わらないぐらいの発展を遂げていた。
「姫様今日はどちらまで?」
「今日はローレア学長に会いに言ってくるわ」
すでにノキナは43歳になっていたがいまだに結婚もせず、正義の味方を演じていた。
それにタガが憑依していたときに覚えたらしい魔法を利用して、ノキナもオリジナルの魔法を作成していた。
獣人のハーフと言う事や多賀の遺伝子により彼女の持つ魔力は竜族に匹敵するほど大きくなっていた。
そしてノキナは竜族特有の特殊な能力であった長命の仕組みを研究し、延命魔法を開発することに成功した。
くしくもタガがオリジナルで作成した魔法をノキナも、全く同じとはいえないが生み出すことに成功したのだ。
その魔法を使い43歳になったノキナだが外見は20歳にしか見えない、元々若く見えていたノキナだが年が経つほどますます若返った形だ。
この魔法の作成にはローレアも関係している、人魚族であるローレアも竜族と同じ長命で知られている。
獣人族はそのままだとせいぜい120歳が限界だったが、人と交わることで本来の寿命より長くはなったが魔法無しではそれほど永く生きられない。
そのままでは予知で見た未来の情報を考えるとあまりにもノキナと一緒に居る時間が少ないことに危機感を抱いた。
そういつかノキナが言っていた地球の仲間が100年後にこの星へとやってくる。
その時ノキナがおばあさんになっていたら友人達はどう思うだろうかと。
ローレアは魔法の勉強を学長と言う地位になったと同時に猛勉強し始めたのだ、勿論ノキナにもその事は話してある。
ノキナもそれを聞き2人で毎晩魔法陣や魔法の事を勉強し作り上げたのが延命魔法と細胞活性魔法。
タガのオリジナルと違い一つ少ないが、獣人の場合生命力自体は人族より高いため2つの魔法でも同じような効果が見込めると判断したらしい。
勿論タガの作った魔法と同じで1回使うだけでは数十年しか持たない為、長生きしたければそのたびに魔法をかけなおす必要があるし、使用する魔力はタガの魔法より大きくなるため、現在この魔法を使用できる者は数名に限られている。
「こんちは~遊びに来たよ~」
「これをここに書いて、こうして…ここをここに書く」
「ローレアちゃん!」
「え・あ・ノキナちゃんいつ来たの?」
「全くもう~研究しだすと時間を忘れちゃうんだから~」
いつの間にか師弟関係だったのが、現在はお友達と言う関係に変更されていた、元々知り合ったきっかけが多賀が憑依していた時だったため、ノキナが言葉使いが硬いと話しにくいと不満を言ったのが原因だ。
「ごめんね~だってあと少しで増幅術式の簡素化が出来るところだったから」
「もう~今日は2人でお食事しに行くって約束してたじゃない」
今日は大国市に新しく出来たレストラン(メゾンビラナターレ)の大国店へ行く予定だったが。
すでに1時間が過ぎてもローレアから連絡が無い為、直接大学院まで足を運ぶ事になったのだ。
「もう忘れてるんじゃないの?」
「え~もうそんな時間?」
ローレアは書き綴った魔法書の写しをぱたりと閉じるとイスから立ち上がり、ノキナのほうへと近づくとおもむろに抱きしめる。
「ノキナちゃんごめ~ン」
「もう~早く支度して」
学長室の横にはクローゼットと姿見があり、ローレアは身だしなみを整える。
姿かたちは20年前と全く変わらず、美麗な顔とすばらしいプロポーション、まあ学長という立場からその肢体は厚めのローブによって隠されてはいるが、わずかに袖や足の横から見える生肌にはかなりのプロポーションを隠しているのが解るほどだった。
二人は学長室から出ると学院の廊下を歩いていく、時々学生達とすれ違い挨拶をするが。
2人が廊下を歩いている事を不思議に思う学生達はいないようだ、なぜならローレアは学長と言う立場だがノキナも教授の一人として名を連ねている。
専攻は物理魔法学と防御魔法理論。
現在この総合魔法大学院の他にも医療魔法大学院と科学魔法大学院がある、来年には農科学魔法大学院が出来上がる予定だ。
大学院の前身であった学び舎、高等魔法学院も現在は30校まで増えている。
首都大国まではこの大学院から数キロあるがこの二人には魔法と言う便利な道具を使うことで、移動距離も殆ど気にならない。
「それじゃ空を飛んだほうが早いね、エアシップだと駐船が面倒だからこのまま飛んじゃおう」
「うんわかったわ」
そう言うと二人は手を繋ぎその日予約していたレストランへと飛んでいった。
後書き
獣人ノキナ編、いかがでしたでしょうか?
ラノベによく出てくる獣人、殆どのラノベにはその生い立ちや生活様式などは詳しく書かれていないのですが。
私の独断と偏見で語らせて頂きました。
まあ現実的な話ではないでしょうか?実際に犬や猫が進化したらこんな感じじゃないかなと思います。
日本も犬の因子で繁殖すれば人口の減少に歯止めが直ぐかかると思いますけどね。
ともあれ獣人と人とが交わるならこんな感じがよろしいかと僕は思います。
そして若返りの魔法が現代にあれば人はどうなるのかも書かせていただきました。
現実に寿命は年々伸びておりますので数百年後には200歳なんてのもあながち夢ではないと思います。
残念ながらそのときに僕はあの世から見ることしか出来ないのが現実かなと思います。
ちなみに僕自身は動物を飼っておりません、それは生き物は家族と言う考えが僕自身に重くのしかかるからです。
十数年しか生きられない彼らを何回も見取るなんて悲しすぎて我慢できなくなるからです。
まあそこは人それぞれなので、生き物を飼うことに対して反対も賛成もしませんが。
昨今のペットブームはちょと考えさせることも有るので少し残念でなりません。
飼うなら最後まで責任を持って欲しいです。
NOモア捨て犬NOモア捨て猫、そして無理な繁殖をさせるブリーダーや取引、禁止されている禁止輸入動物など。
一介の美容師如きが偉そうな事はいえませんが、SNSで流される動画にも悲しい場面が多く流されるのでどうにかせねばと思うこともあります。
皆さんも出来れば考えてみてください、それでは次回また会いましょう。
次回は虫です、いや~~~~虫いや~~~の虫です黒いやつです、でも嫌われ者のすばしっこい方は残念ながら出ませんから安心してください。
次回作
蟲化人の最後
蟲化人とは 作られた存在 命としての形は生まれにかかわらず同じであると誰かが言っていた。
〇メリカ合衆国の遺伝子研究所にて事件が起こったDNA獣人化計画、その陰に隠れて小さな事件が起こっていた、それは研究データの漏洩だった。
テ○サス州にあるUSA遺伝子研究所の第2ラボそこでは遺伝子の研究しかも昆虫の物を扱っていた、この時点で第2ラボでは蟲化人を作る研究はしていなかったのだが、
この研究所で働いていたコンピューター技師に中国から研究者として派遣されたウェイ・シホウは事件の時どさくさに紛れてデータを盗み出し姿を消した。
主にこの研究所の研究は農作物の被害や昆虫の生態における駆除方法がほとんどで主に殺虫方法の研究が多かった。
それから100年○国の蟲化人使役計画は一時は失敗するかと思われたが、蟲の大型化で一応成功する、西暦2299年最初の研究であった蟲と人との合成人がやっとのことで成功を果たす。だが次の年この国は2度目のバイオハザード(第2次細菌戦争)ウィルスの拡散事故を起こす。
同時期、唯一成功した蟲化人(フュージョン版)が研究所を脱出しこの国を民主化の渦へと巻き込んでいく。




