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夢憑依Ⅲ(私は獣人)  作者: 夢未太士
第3部 シルビア編
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若返りの魔法

若返りの魔法


それぞれに握手を交わすと一行は支払いを終わらせてホテルのレストランを後にする。

多賀一行はホテルの都合で一人ずつ部屋を取っているらしい。

1時間後シルビアは多賀の部屋へと足を運んだ。


「シルビアです」

「どうぞ」


シルビアは部屋に入ると部屋の中にあるソファまで行く、多賀は彼女に座る様勧めコーヒーを淹れた。


「お話ししますか?」

「ノキナは ノキナは今何処にいるの?」

「ノキナは現在惑星ビュリアにいます、地球から1万光年離れた星です」


シルビアは目を一瞬大きく見開くと涙をためた目で。


「生きているのね…」

「ノキナの下へ行きますか?」


シルビアは多賀の言葉を聞いて驚いた。


「いけるんですか?…」

「今は無理ですが、可能性はあります」

「どうすれば?」

「方法は少ないですが、惑星間移動の魔法陣を作り魔法で行くのが一番確かです、それには参加する気功術師の等級が10級以上で最低3名以上の魔力量が必要です。」


最低10級以上の気功術者が3人、それよりも魔法で転移だがそんな事が可能なのか?


「多賀さん魔法とは?」

「まあ魔法は一応構想は出来ているのですが魔力(気功力)が今のままだと足りないのですぐには無理ですがね」


多賀はこれから100年後自分が再生することで惑星間の転移に必要な魔力を手に入れられることを告げた。

そしてそのためにはシルビアにも覚悟を決めてほしいと。


「今私は240歳です、日本での戸籍はありません」

「嘘! うそでしょ!」

「私は普段から複数の魔法をかけてこの体を維持しています、惑星ビュリアへ行くためにはその魔法を使い自分の寿命を延ばさなければもたないでしょう」


確かにその通りだ100年後ならシルビアは128歳になっている。


「あなたはまだ若いので今 生命回帰と生命光化それから生体持続の魔法を掛ければ100歳までほぼ歳をとらずに過ごせます」

「は~?」


すごい事を聞いてしまった、聞いたことが本当なら不老が限りなく可能になると言うことだ。多賀の言う事が話半分としても老化は相当抑えられると言うことになる。

目の前に240歳と言う老人がいるのだから。


「その前に獣化の術でノキナにも一時的になれますがどうします?」

「ノキナに?」

「じゃやってみっるしょ」


人化の魔法が有るのだから獣化の魔法が使えない訳がない。

そういうと多賀は獣化の術を唱えた、するとどうだろう目の前のおじいちゃんがノキナの姿に変化していく。


「あ~~ノキナ…うわ~ん」

(ヒグッヒクッ)


シルビアは変身した多賀に抱き着くと泣き出した。


「シルしゃんごめんね」

「うん 大丈 夫 ウエ~ン あいたかったよ~」


シルビアがひとしきり泣き疲れて落ち着いた頃を見計らって多賀は魔法の手順を教える。

生命回帰・生命光化・生体維持は多賀のオリジナル魔法だ、この3つの魔法には条件がある、それは自分の魔力を使用する事、特に生体維持は1回かけただけではせいぜい10年持てばいいぐらいで一定の時間で切れてしまうという事。

そして魔法をかけるための魔力量が相当量必要だという事。

シルビアの気功術は現在9級なので何とか魔力量が足りる形だ、まあ万が一のことが有っても多賀が補佐すれば問題ない。

抱きしめたシルビアの体は多賀にとっても懐かしい感触だった、以前ノキナだったころ何度も抱きしめ合った。

3年が経ち今の仕事のせいか少し目に隈があるが、3つの魔法を掛ければ問題なく以前の若さを取りもどせるだろう。

そうこうしているうちにシルビアのあるスイッチが入った、今まで禁じてきたのだがノキナの姿をした多賀を見てしまったことで彼女の眼は潤み多賀をキス攻めにし始めた。


「シルにゃん」

「あなたが悪いのよ…こんなに待たせて」


(ちゅっちゅちゅ~~)


結局その晩は寝かせてもらえなかった、まったく年寄りをいたわってほしいものだよ。

と思いつつも久しぶりに触れたシルビアの肌の感触に、多賀も少し興奮していたのは言うまでもない。

一通りの行為が終わり力が抜け幸せそうな顔をして眠るシルビアの頭をなでながら、懐かしさと共にもどかしさを感じていた。


(ああこの体がEDでなけりゃ、魔法でもそれだけは元には戻らなかった)


翌日の朝、伝授する魔法をタガ本人が実践してみる、魔法は2つの祝詞と一つの神授からなる言葉で紡ぐそれら3種を教えて、目の前で多賀は魔法をかけて見せる。

多賀の現状ではほとんど見た目も変わらないが、かけると少ししわが伸びたような感じになる。

そしてシルビアも教えられた通り同じように魔法を実行した。

足りない魔力は多賀が少し貸すことで補い、無事3つの魔法をシルビアは自分に掛けることが出来た。


「こんな こんなことが出来るなんて…」

「他言は無用だよ そしてこれが奇跡の一つでもあるからね」

「そうなのね…」


肉体を魔法によって若くしても魂の寿命は若返らないので魂にも魔法をかける。

生命光化、身体の若返りそして外見を固定化したら足りないのは気力、いくら若くなっても気持ちが若くならないと結局精神が持たないのだ。

シルビアはまだ若いのでこの時期に魔法を掛ければ400歳ぐらいまで寿命は持つだろう、まあ寿命が延びれば伸びたで大変なんだけどね。

多賀は伸びた寿命で何度も役所の申請を直させられた経緯がある。

申請した年齢に嘘が有りますと何度も言われて、最後には面倒なので死んだことにしたり偽装結婚してみたり。

この時代は夫婦別姓がOKになっていたりする、ちなみに年金は支払いを止められました健康保険もね、だから違う人の戸籍に入って年齢を書き替えカードや電子マネーを新たに設定しないと暮せなくなる。

結果として今は日本の国籍ではなく他の国の国籍を手に入れて使用していたりする。

長く生きるとこんな落とし穴があるなんて、面倒な時代になった物だと多賀はつくづく思った。

(昭和の人間には生きづらいかもしれない)

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