引越しもビジネスライクに
引越しもビジネスライクに
「それじゃ新人二人は本日、今借りている宿泊先の契約解除をお願いね、家賃の滞納がある場合は今ここで言ってくれるこちらで持つから。それと2人には契約の手付金(準備金)として5千ドル今ここで払うからスマホを出して」
「すいません滞納金が2か月分1000ドルあります」
「私も800ドル払わないといけないわ」
「それじゃ面倒だから2人に支度金として6千ドルずつ支払うわ、それでOK?」
「そうね公平だしオーケーよ」
「はい有難うございます」
「これで今日の日程は決まりね、それじゃ近い部屋から皆で行きましょう」
「みんなで?って部屋へ入るんですか?」
「いやなら別でもいいけど、捨てなければいけない物や運ぶのに大変なものが有れば皆で運べるしその場で買い取りもできるでしょ」
さすがである、普通はそこまで考えられない、ほとんどは引っ越しなどの時捨ててしまう場合も多いからだ。
「前の子の時なんか結局トラック借りて買い取りの店まで全部運んだわよ、その中からどうしても手放せない荷物はうちで借り上げているラゲッジルームに一時預かりもできるわ、但し生ものは無理だけど。」
キョウゴは少し考えを変えることにした。
「解りました皆についていきます」
「ええと近いのはどちらの家かな?」
「僕の家はここから10分です昨日も歩いてきましたから」
「それじゃ最初はキョウゴの部屋ね」
「あたしの家は少し遠いわ1時間はかからないけど」
「キョウゴの次はリンで荷物の多さと大事なものはあるか今言ってくれる?」
2人はそれぞれに荷物と貴重品を申告するとシルビアは近くにあるレンタカー会社の支店へと行き少し大きめのワゴン車を借りることにした。
キョウゴは留学生の為基本的に荷物は多い方では無かったが、シェアしていた部屋の為先に出て行った仲間の荷物が多少残っていた、処分を任されている為もしかしたら少し買い取る荷物もあり得るかもしれない。
リンの荷物はそんなにないらしい但し彼女の部屋にはピアノがある、ピアノは別に愛着とかではなく昔から弾いていたのでそばに置いておきたいらしいが、後で又手に入るならとリンは売る事を考えている。
シルビアはピアノの回収販売している会社に先に電話しておく、とりあえず引き取りに来てもらって売却するか次の居住先に送るかは後で決められるらしい。
送るだけの場合は送料手数料を払えばよいわけだ。
4人は車に乗り込みキョウゴのアパートへと向かう、そこは集合ビルの3階だった部屋に入ると割と綺麗にしていたが、キロルは目ざとくべッド下にあったあるものを手にする。
「あ それはだめだって!」
「男の子なら当たり前のものにゃ」
「いるのならすぐに運んで、いらなけりゃ買い取るわ」
にべもなかった、男の恥ずかしい物それはアダルトグッズ、これが結構捨てられないで困るのだ。
そう思っていたのだがその考えはすぐ頭から消え去ることに。
「いらないならあたしが買い取るにゃ」
そう獣人は結構AVに興味があり、暇を見てはAVを見て勉強しているらしいとの事、昨夜の事が頭によみがえる。
獣人がAVを見て勉強しているとしても即そのままAVのようにできるかと言うとそれは難しい。
興奮すると昨夜のマリネのように頭が真っ白になり自分のしていることが分からなくなるからだ。
なんせ彼女らはまだ経験が無いと言っていい、まあ早けりゃいいわけでも無いのがS〇Xであるし、知識だけでも増やそうとビデオを使い勉強しているのだ。
キョウゴにとって最大の難関であったアダルトグッズが露見されてからは順調にいる物といらない物を分けて車に次々と詰め込んだ、シルビアはスマホ経由でキョウゴにお金を渡し未払い家賃の振り込みと契約終了の電話を大家へ掛けさせる。
ウィルス戦争のさなか大家は中規模の不動産会社の為、解約も電話一本で済み多少残った荷物は外に出し隣人へ声をかけて置くことにした。
残った家電は大家が引き取ってくれるらしい、カギは後日郵送で不動産会社へ。
全部終わったのが昼1時人数がいるとさすがに早い、一行は次のお方付け先であるリンの家へと車を走らせる。
シルビアは時間の事もあり皆に食事をどうするか聞いてみた、とりあえず車を運転しながらカーナビで入力したリンの家へと向かう、途中で見つけたドライブスルーで各々に食べたいものを注文し駐車場の車の中で食事を摂ることにした。
「掘り出し物にゃ」
「そうですか?」
「特にアニメは少ないにゃ」
それは確かだったこの時代はDVDが残っているがほとんどのデータはUSBやミニカードが多くDVDは残っていると結構高値で売られていたりする。
中でも日本のアニメはここアメリカでも人気だ、キョウゴの部屋にはAVにまじって日本のアニメが数本あった。
大学に通う傍ら骨とう品店やガレージセールで手に入れたものだ。
この時代は昔のアニメが人気でファンにはたまらないそうだ、当然見るためにはDVDプレーヤーが必要だが、キロルはポータブルDVDプレイヤーを手に入れて持っているらしい。
食事の最中に手に入れたDVDが使えるか見られるかを確かめていた。
後部座席では獣人たちの歓喜の声やエッチな言葉が漏れ聞こえる、考えてみれば彼女らは外見は立派だが話を聞くとヒューマンのティーンエイジャーとほとんど変わらない。
不思議だったのはそこにリンまで混じって興奮していたとは、彼女の違う面を垣間見ることができた。




