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夢憑依Ⅲ(私は獣人)  作者: 夢未太士
第3部 シルビア編
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キョウゴの一日

キョウゴの一日


所は変わり1人部屋を与えられ寂しく夜を過ごすキョウゴ、彼は部屋に荷物を置くと明日の段取りの前に実家へ電話をかけていた。


「もしもし母さん」

「久しぶりさね、どうしたん何かあったろ」

「おれ大学辞めてアメリカの気功術協会で働くことになったさ」

「就職先みつけたんさ」

「代表は元大統領のお嬢さんらしいさ」

「迷惑かけるでないろ、キョウゴは小心者だから頑張らねばいけんろ」

「あちこたないっさ、皆には元気だって言ってさ、せばまた電話すって」


(新潟弁のつもりさ、違ってたら修正してくんろ)


キョウゴは次にアパートの事を考えていた荷物はたぶん処理しないといけないだろう、確か隣の部屋の住人が預かるとも、貰いたいとも言っていたので明日行ってみるか。


「まさか自分に気功癒術の才能があるとは、確か小学校に行ってた時通った気功術の道場、同じ気功術だったとは…」


キョウゴは小学生のころ2年間、越後湯沢に住んでいた、新潟県の中では田舎だが東京から近く温泉が有りスキー場があるので人口はやや多かった、そこに気功術の道場、まあ道場と言うより教室だ。

母が知り合いのつてで勉強に体力向上に良いからと当時体の弱かった俺を何とか元気な子に育てようと通わせることにしたらしい。

2年で辞めたのは父の仕事の関係で他の県に引っ越したから、引っ越し先は隣の群馬県、スキー場と温泉のある草津だった。

父の仕事はスキーのインストラクター夏は農家の手伝いやペンションの管理など。何年か置きにスキー場を転々とする、母ともスキー場で知り合ったらしい。

2年間で確かに体力はついたし病気はしなくなったが頭の方はと言うと当時小学生だった頃であり良くなったかは分からない。

(懐かしい、あの時の気功術の先生まだ元気だろうか、確か多賀って名前だったかな、多賀道場懐かしい)。

そうリョウは気功術の経験者だったが子供の時であり気功術を途中で辞めてしまったので今回の講習を受ける時点では全くの初心者に戻っていた。

もう一つキョウゴは別なことも考えていた、読者も解るだろうキョウゴ以外は4人とも飛び切りの美女だという事、確かに自分がどうにかできるレベルの美女達ではないので、恐れ多い事は考えられないが、だからと言って自分の性欲までは抑えられない。

考えてもみると甲乙つけがたい4人もの美女の顔・体、キョウゴはいけないと思いつつもそんなことを考がえていた、果たして今晩彼は眠ることができるのだろうか…


「なんか不埒な臭いがするにゃ」

「気のせいでしゅよ」


マリネはすでに番になりそうなオスの雰囲気を野性の勘で判っていた。

だからこれから努めて他の誰かにとられないようにマーキングしておこうと頭を巡らせていた。

(キョウゴくんおいしそうでしゅ)

マリネは今年19になるすでに獣人としては盛りの付く年頃を超えており、同族とはまだそういう経験はしていない。

シルビアに頼まれるがまま仕事をしていたら、何故か異性と付き合うことから遠ざかってしまったのだ。

今回加わるであろう仕事仲間しかも人族、直感で分かってしまうほどキョウゴはマリネにとって待ってましたと言うぐらいの物件だった。

犬族は基本的には従順で特にマリネの遺伝子はラブラドールレドリバーの因子が強く出ている毛並みも薄いブラウンで人化の魔法でほぼ白人と同じ容姿を得ている。

身長は165センチと人族種よりはやや小柄だがバストもDカップはありウエストも細くどう見てもナイスバディの白人に見える。

唯一違う所と言えば目の色だろうか白人は基本髪の色が薄ければ目の色も薄いが彼女の眼の色は濃いブラウンだ、元の犬因子のせいなのか、毛並みや皮膚が薄いのに目だけはやや黒に近い。

顔つきは日本人と似てなくもないのが共通点か、この時代の日本人ならたぶんマリネが日本人だよと言っても難なく受け入れるだろう。

マリネそしてキロルが交代でシャワーを浴びるとバスタオルを体に巻き付け、水気をふき取り鏡の前で自分のスタイルを確認する。

二人で並ぶと差は歴然としている、目の位置も大きさも違うキロルが切れ長なのに対しマリネは垂目に近い。顔の輪郭もマリネがしゅっとしているのに対しキロルは少し丸顔だ。どちらも甲乙つけがたいがマリネが狙っている彼の好みはどちらだろうか?

そう思うとマリネはいてもたってもいられなくなり、今夜キョウゴに対し夜這いを決行しようと心に決めた。


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