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夢憑依Ⅲ(私は獣人)  作者: 夢未太士
第3部 シルビア編
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シルビアは迷う

シルビアは迷う


目の前で起こった出来事に、我を忘れ泣き叫んだシルビアだったが残った犬の獣人マリネに諭され。

こんなことではいけないと唇をかみしめ責任を果たそうとする、そうだノキナはまだ死んだと決まったわけじゃない、自分が頑張らなけりゃ残った者たちが可哀そうだ。

何か方法があるはず、でも今は妨害する敵から早く獣人達を逃さなければ。

涙をぬぐい立ちあがると大きな声で皆に伝える。


「皆話を聞いて、この旅はまだ終わっていないわ。ここでくじけちゃ いなくなった仲間に顔向けできない、あと少しよ頑張りましょう」


そこから先 単発的な敵の攻撃はあったものの味方に付いたハンター3名、そして気功術を手に入れた獣人達には単発で現れる敵など恐れることも無かった。

コロラド州サンホアン国立森林公園までは山道だったが一行にはさほど長い道のりではなく。

その後の道程もほぼ無傷でたどり着くことが出来た。

サンホアンにはすでに味方のSPや警官が数十人待っておりここで襲ってくるはずの悪者たちはSPや警官によって排除済みだった。

敵の総数は50人を超えていた、組織的な犯罪計画として後に州議会でも問題になるほど当時の大統領や関係閣僚の責任問題になっていた。

事件当時大型トレーラーが激突した後に残ったSP達も半分が犠牲となり残る3人もようやく生き残ったと言うほどひどい怪我だった。

あの後約10人以上の敵が現れたと言う3人がやられ車の影に隠れやり過ごそうと思ったがシルビア達の後を追われれば亡くなった仲間たちに申し訳が立たないと決死の覚悟で鉄パイプを手に飛び出した、双方すでに弾は無く後は肉弾戦の様相だったが敵はまだ5人が無傷でもう終わりだと思ったとき敵の後方から味方であるFBIのヘリが応援に現れ九死に一生を得たと言う。


サンホアンに着いた一行は、ほっと一息つく所だったがあの光に巻き込まれた仲間の事を思うと喜びはほとんど感じなかった、いなくなった仲間の中には乳飲み子もいたからだ。

シルビアは移住地に着いてからも人数確認や健康状態の確認そして警察 報道への受け答えなど休む暇もなく応対していた。

全てが一段落するまでほとんど眠らず、と言っても眠る事等できなかったのだが。

ノキナの事が頭の中から離れない、彼らは何処に行ってしまったのだろうか?

(無事なのだろうか…又会えるだろうか…)

そんなことを考えながら、残った獣人たちの世話を続ける。

不思議なのは残ったほとんどの獣人が気功術の初級修練者だったこと、光に攫われたのが中級以上の修練者が多かったこと。

それらに何らかの因果があることは明白ではないだろうか、シルビアは今回の奇跡が何らかの理由があるのではと考えていた。

その手掛かりがノキナが残した目の前のPCの中にあるとは思わなかったが。


タブレットPCはノキナが最後に残したものだパスワードも教えてもらっていたので簡単にサインインできた。

何故パスを教えてもらっていたのか・確かに脳内共有で目覚めたときに多少の出来事を覚えている可能性が高いと思うが、それでも確実と言う訳ではない。

もし分からなかった時のことも考えて彼(60のおじさん)はシルビアにもパスワードを教えて行ったのだ。

ファイルを開くと中には日記のファイルが有り、この日記を書き残した時点で彼女はとんでもない秘密を明かしてくれた、そう彼女の中身が60歳のおじさんだという事を、しかもいつかこの体とサヨナラしノキナに返さなければいけないと。

日記ファイルを探し最終日の日付けを探り当てると、内容を読んでみる。

(ノキナ、これを読んでいるという事は私は2020年の日本に帰ってしまったのだろう、この先の日記には君に伝えたいことが書いてある。

どうか信じてほしい、私は2020年日本に住んでいる美容師だ。名を多賀秀樹と言う私の能力は夢憑依と言う変わったものだ、眠った時特定の夢を見ると時代を飛び越え他人の体に憑依してしまう。

憑依する先や時代は選べない。だが一定の法則はあるようだ、それは遺伝子。自分の遺伝子を濃く持つものに憑依するらしい、前回は東暦2323年西暦で言うと4623年惑星ビュリアで東和王国宇宙防衛軍に所属の少佐だった、その前は東暦1092年西暦3392年地球の東和王国(日本)でした。共にファーストネームがミスイと言うたぶん親戚ではと思う。そして今回は西暦2200年、ノキナは日本の遺伝子をたぶん男性の精子を直接使用したのではと考えられる。こんな話を信じろと言うのは無理があるのは解っているが真実を隠さずに記録しようと思う。

今回は人さらいに攫われ麻酔が切れて目を覚ましてからの事を書き留める。

・・・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・今回は私がいる時代から180年後と言う極めて近い時代への憑依なのでもしかしたら私のルーツを調べれば謎を解くカギになるのではと思う。・・・・・中略・・・・・)

シルビアはなんとなくだがこの日記に書き込んである言葉に嘘はないと思っていた、突然教えることになった気功術やそれに魔法としかいえない各種の出来事を考えると、この日記に書かれていることがピタリと当てはまるからだ。


2020年自称60歳のおじさんには子供がいて妻は3年前に亡くなっている。

そして美容師 そういえばシャワーを浴びた後のドライヤーを使う仕草は何故か堂に行っていた気がするし髪を纏める時も「紐借りるしょ」と言ってポニーテールに結んでくれるノキナがどうしようもなく愛しく感じていた。

おじさんだとは思えなかったのだが…

それはさておき、今回の日記の情報は調べないと気が済まない。だが今すぐには到底無理がある獣人の事や国内の獣人保護反対派の動き、そして自分の立場などを鑑みるとやはりあと数年はア〇リカにとどまり保護活動を見守らなければいけないのだ。

まあ日本に行かなくても今はネットでかなり近いところまで調べることもできるので、この場所で出きる限り集めて期が熟した時には迷わず訪日しようとそう決めた。

シルビアはその日からSNSを使い日本の情報を集め出した。

シルビアは調べだして思った。

(日本の男性はシャイすぎるわ、今度会いましょうと書き込むとほとんどが尻り込みをする)

100年以上経っても日本の男の子は変わっていないらしい。

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