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夢憑依Ⅲ(私は獣人)  作者: 夢未太士
第2部 惑星ビュリア
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美女のエスコート

美女のエスコート


結局宝石店だけで晩餐会に行く時間が来てしまい、宝石をマジックバッグにしまうと第2領事館へと戻ることになった。


「まあ結果オーライだな」

(髪飾りゲットだぜオーイエ~)


なんとただで一つ髪飾りを貰ってしまった、買えば数万ダルと言う高級ジュエリーである。

領事館に着くと着飾った二人が出迎えて、一瞬ここは天国かと見間違えるほど美しい2人を見て固まってしまい、他のメイドに肩をゆすられて慌ててジュエリーを渡したりして。

それからは領事館の事務室のソファに座り、宝石を纏っていく美女2人とジュエリーとの共演を見ていた。

今目の前で自分だけがこの光景を堪能していると思うと思わず声が出る。


「オh ファンタスティク ジーザス」


本日の晩餐会に呼ばれているノキナ獣王国の男性は自分一人、そう両手に花である。

とはいえエスコートが本来の仕事なので、あまり飲んだり食べたりはしないつもりだ。最近妻にも太って来たねと言われ悩ましい事この上ない。

酒も元々そんなに飲めないので、食えないのは悔しいが今回は割り切って引き立て役に専念しようと思っている。


「そろそろでしゅか」

「はい姫様」


正面玄関の呼び鈴が鳴る

(カランコロン)


領事館の正面ドアが開くと門前の道に馬車風の乗り物が横付けされている、形は昔のシンデレラが乗りそうなカボチャから魔法で変えられた馬車の様な乗り物だ。

馬の代わりに鹿が2頭使われていて角は危なくないように加工してある。

出迎えの使者に迎えられて乗り物に乗り込むと中は思ったより広くゆったりしていた。


「デ〇ズニーから許可はナッシングかな?」


ドナルドは本人しかわからない冗談を言いながらも、鹿車は王宮へ向かって走り出した。

王宮へ着くと警備の兵が数十人、門から王宮の建物までを衛兵がずらっと並び、それは壮観だった。

王宮の建物の中へ入るとこれでもかと言う数の女中と給仕係が出迎え、さらに奥のホールへ進むと今度は王族が数百人は居るのではと言うぐらい、奥行100メートルはあるホールの中にあふれていた。

正面最奥の椅子にドルンガ3世が座りその両側に16人の妃が座っているそしてその両側に子供たち、上は30代から下はまだ乳飲み子までゆりかごも4つありそれぞれのゆりかごを女中が揺らしているのが見えた。

そして中ほどからは各要職についている大臣や役職付きの王族などが座り真ん中にはこれでもかと言うぐらい様々な食べ物が置かれている、基本座って食事をするようですねこの国はインドとアフリカ系の移民が多いと聞いているので納得です。

まずは挨拶です王の前まで行くと膝を着き両手を合わせお辞儀をする、仏教徒のする挨拶と同じようだ。

そして今回王の隣が1席空いているのでそこに座らなければならないと言う。ドキドキの体験、真後ろにローレアが付いていると言うので少し安心しましたが。

これは経験したことのない罰ゲームだと思うしかないノキナだった。


「王様ご機嫌麗しゅう」

(言語変換魔法和風姫バージョン2を使用中)

「うぬ久しぶりじゃな」

「その後お変わりございませんか?」

「いや前より快適じゃよ、そちの国より食材も色々取り寄せることが出来るのでこの国の民も皆健康になって喜んでおる」

「それはそれは宜しい事でございます」

「道路の方も着々と建設中であるし両国の関係がこれからも良好であれば言う事なしじゃな」

「私もそう願うところでございます」


言語変換魔法は現在10種が確認されている姫バージョンが5種で後は町娘や商人バージョンもあり時と場所により使い分けられるので重宝している。

まあこの魔法を使うのはノキナぐらいだけどね。


「それでは皆様グラスはお手元に届きましたでしょうか?…はい届きましたねそれでは王様お願いします」

「今日は細かいことは気にせず飲み食べて宴を堪能してくれ、それでは乾杯」


会場いっぱいに歓声が響きそこかしこで笑い声がする、王の隣で少し緊張しながら言葉をかけてくる臣下や王族と話し王様の言葉に首を首肯し微笑む。

何やら婚姻の話が出てきたが、これだけやかましいと話した言葉もほとんどきこえずほとんどは後ろに控えたローレアに通訳を頼むように合図ちを打つだけに終始していた。

結局宴の終わりには交わした言葉の全てを忘れてしまうぐらいノキナの頭の中は真っ白になっていた。

ドナルドは何故か王族の子供たち、しかも女性陣の中に席を設けられていて、鼻の下を長~く伸ばして両側からすり寄られているのをおぼろげながら覚えている。

宴会の後聞いたところ王族のご息女5人に求婚されていたと言っていた、おそるべしはドルンガ国王の遺伝子だ。

まあドナルドも子供じゃないし嫁にした後でどうなるかぐらいは解っていると思うのであれこれ言う事も無いのだが、まさか自分にも話が来ていたとは。

ローレアに聞くとあたしにも10件以上求婚の話が来ていると言われ慌てて断ってくれるよう頼むことにした、しかも一つはドルンガ国王本人からと言う。

(おいおいまじですかおさかんだなしょ)

ドルンガ王は御年62歳子供100人孫30人。

結婚するにはもういい年なのは自分でも解っているし、いつかはそういう立場にならなければとも思うのだけど。

なぜか今一歩踏み出せない、たぶん自分の出生が原因だと思っているノキナだった。

母との事…親とのかかわり方かな、自分が母になる事がどういうことかわからないのだ。


「ローレアちゃん全てお断りしてほしいしょ」

「かしこまりました、私もまだノキナ様には身を固める必要はないとおもっています」

「私の子供は一緒に来た獣人達がいるので自ら作る必要性が感じ無いしょ任せるしょ」


この時点で獣人は7世8世も合わせると200人を超えていた、最近は海竜族や人魚族も加わる事で食糧事情と伴って国民の数は増加している。


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