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夢憑依Ⅲ(私は獣人)  作者: 夢未太士
第2部 惑星ビュリア
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息子もイケメン

息子もイケメン


その日は説得も兼ねて一晩村で過ごし弁慶らとも話し合った、翌日町から冒険者に連れられて男女が我々の前に連れられてきた。


「姫様この2人です」

「道中乱暴はせなんだな」

「はいちゃんと説得してきてもらいやした」

「アビス この者ではないか?」

「おおクラビス我が息子よ、探したのだぞ」

「俺は探してくれとは頼んでいない」

「おぬしのせいでアビスは死ぬところだったのだぞ」

「なんで…そんなの自業自得だ」

「クラビス ちゃんと話しましょう、姫様 私クラビスを愛しています」

「おれもウミノを愛している」

「海竜族の娘ではどうしてもいやか?」

「…」

「まずは話し合いじゃ、なぜこうなったか説明してもらわねばな」


どうやらクラビスには婚姻の話があり、その相手が姉と妹で姉弟で婚姻を結ぶのがいやで飛び出したのが原因らしい、海竜族は成人すると必ず妻をめとらなければいけないらしく。

奥方達は放っておいた方がよいと言ったのだが、聞き分けの無いアビスは息子を追って銚子村に来てみたがそこに息子は見つからず、腹を立てたアビスは怒ってこの一帯に嵐を呼び被害を出したと。

(クラビス18歳イケメン身長188センチもちろん親譲りのビッグサイズ)


「そういうことではない、今まで姉として妹として育ってきたのだ。いくらしきたりだとは言え納得できないんだ」

「海竜族が子をなかなか増やせないのもおぬしらのしきたりが原因かもしれぬぞ」


(確か炎竜族も千匹に満たなかった)


「それはなぜじゃ」

「我が家のしきたりにはなつがいになる相手は外から連れてまいれと、それは血族の婚姻には血の濃さが仇になると言う話じゃ。血が濃くなるとな病気になり易いのじゃ」

「考えてもみろ、もし一族の持って生まれた性質(遺伝)に体が弱い因子が有れば。同族同士子をなすと弱いままだろう、だがそこに体質が強い他の種族が交わえば血が交わり体質の弱さも薄くなるのじゃ」

「わらわの暮らしてきた世界では他種族を受け入れるのは当たり前ぞ、まあその前に好き嫌いがあるがの」

「この際じゃ主ら人族と一緒に暮らしてみんか」


ノキナが言ったしきたりは嘘八百だが遺伝学上はその通りである、だから兄弟同士や親子などの婚姻は許可しないと言う国がほとんどなのである。


「クラビスとか言ったな、主も今回の事はちゃんと謝り皆に説明しておかないといけないぞ。」

「申し訳ありません」

「まあダメな時はわらわが力ずくでなんとかしてやるがの」


ノキナが微笑むとアビスは背筋を凍らせた。

その後は何とか話はまとまり村に掛けた迷惑は竜族にお宝を貰って保障に充てることで決着した。

見返りとは、真珠とサンゴがザックザクでした、この地の特産にするよう話も付けたよ。

その数日後銚子村の村長とも話し、元々過疎化しつつあった村に村民100人加わり新しい産業も増えると言うことで、ウィンウィンの合併事業は明るい話題となった。

ノキナはこの際だからとアビス達の暮らす海竜の里まで一度行ってみることにした。

海竜の里はノキナ獣王国の銚子村から10k先にある餓狼岬からさらに約1000k先の群島周辺の洞窟にあると言う、早速アビスと一緒に飛行術を使い海竜の島へ訪れると海竜たちが集まって来た。


「ただいまである」


第1王妃サブリン

「お帰りなさいませ」


第2王妃シェイラ

「おかえりなさいませ」


第3王妃フィアス

「王様おかえりなさい」

「そちらの女性は?どなたかしら」

「初めましてじゃわらわはノキナ獣王国で姫王をしておる多賀ノ喜納じゃ」

「又、女をたらし込んできたのね」

「王様もう、エッチ」

「あの あのもう契りはお済なので」

「違うぞこちらの方はわしの上司になる方ぞ」

「うむ 先日このものと戦って勝利したのでな、配下になってもらったのじゃ」


妻一同「え~~」


「そういう訳じゃ、負けてしもうたのでもうわしは王ではない」

「それではこれからどうすれば?」

「まあそんなに心配することは無い、今までとそんなに変わらん」

「それでだな、これから我々は人族と一緒に暮らすことになった」

「いやだと言うのなら、無理には勧めんぞ」

「あなた、この島を捨てるのですか?」

「捨てるのではないぞ、一緒に暮らす 言い方が悪かったか…」

「お互いに交流するという事じゃ」

「そのためにな、皆人化の術で人間になり近くの村に行き話をしたり魚を取ったりだな・」

「人族とエッチしたり?」

「これ以上妻をめとるなど許しませんぞ」

「いや 待て待て、そうするとは言っておらぬだろう」汗…

「まあまあ まずは話を聞いてくれ、先日探していたご子息のクラビス殿が村に来て人族の娘と夫婦になりたいと申してな、どうせなら皆で村に住んでみてはと提案したのじゃ」

「聞けば海竜族は18歳になると婚姻しなければいけないと言う掟があるという。クラビスはその掟に異論を申していてな、兄弟姉妹同士では婚姻したくないと言ってここを飛び出したと申しておったのじゃ。」

「クラビスがそんなことを…」

「それでこの間人化の術を…」

「でも竜族と人が交わることが出来るのでしょうか?」

「それは解らん、やってみんとな、じゃがこのままおぬしたちが暮らしていてもこれ以上一族は増えないと思うぞ」


「ノキナ様がおっしゃるにはな、同族同士では体が弱くなり子が育たぬと言う話じゃ」

「そういえば私たちの子もすでに6人亡くなっていますものね」

「うんうん」

「私の子も2人病で亡くなってしまったわ」

「やはりな まあすぐにとは言わん、みんなで話し合いまとまったら言ってくれ。近くの村を整備して暮らせるように用意するからな」

「して クラビスは今何処に?」

「クラビスなら婚姻相手を見つけて村で暮らすと言って居るので、村に残してきたぞ、まあ心配はいらんと思うがの」

「そうですか、あのクラビスが…」

「クラビスちゃんそれで悩んでいたのね」

「海竜族の男の子はクラビスちゃんの他には王様とあと2人しかいないものね」


海竜族は基本ハーレムを構成しているがそれでもこの数は少なかった遺伝以外にも別の要因があるのかもしれない。


「それにしても死亡率が高いのう、そなたらのお子が亡くなる時不審なことや気になる事は無かったか?」

「これと言っては無いとおもいますけど」

「そういえばここ何年か海の色がおかしいと誰か言っていたのでは…」

「ああ確か、ジュラちゃんが10k先の島で変な臭いがするって言ってた」

「火島の事か」

「その島って?」

「ここからでも見えますよ」


とフィアスが東の方角を指さすと小さな島が見えた、この海竜島よりさらに小さい島で火山島らしく山の上から噴煙が上がっていた。


「うむ あの島には近づいてはいかんぞ、火山が出す噴煙や溶岩には毒が含まれているからのう」

「確かに近づくと変な臭いがするが、毒があるとは知らなかったぞ」

「この島から近いから海が汚染されているのかもしれぬな」

「これで決まったな、まずは皆でどうするか話すがよい」


海竜族はその日会議を行い銚子村の隣に新たな村を作ることにした。銚子村に吸収しても良かったが、生活様式がまるで違う為いくら融和を進めるとしてもいきなりでは無理があるのではと。

まずは近くの浜に拠点を作り相互協力していくと言う形で移住を始めることになった。


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