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夢憑依Ⅲ(私は獣人)  作者: 夢未太士
第2部 惑星ビュリア
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海竜現る

海竜現る


覚えた魔法も数が増えて4元素の魔法どころか聖魔法や闇魔法それに無属性魔法もほとんど使えるようになったノキナ、しかも覚えた各種の魔法は超強力で街中ではすでに使用実験もできないぐらいになっていた。

そんな時、突然やって来た知らせ、海が荒れ出し台風の様な暴風雨と共に怪獣がやって来たという。

奉行所からの魔法通信で銚子村と言う漁村に海竜が出たとの知らせを受け、弁慶や侍従 それに冒険者達を連れて500k離れた銚子村へと向かった。

銚子村の港に着くと家臣や冒険者には待つように伝え怪獣が出現するのを待った。

村人の話だと港から船を出そうとすると現れるらしい、それを知っていたとしてわざわざ船を出すものはいない。

それではいつまでたっても怪獣は現れず嵐が去ることもない、しびれを切らしたノキナは村人から船を借り一人で海へ出ることにした。


「姫様おひとりでは危険ですぞ、ここはわしにお任せください」

「大丈夫じゃ、それにおぬし泳げぬじゃろう」


弁慶はカナズチだった。


「いや それは…」顔が赤くなった

「わらわ一人で大丈夫じゃ飛行の魔法もあるからのう」


飛行の魔法、この魔法は皆訓練しているが取得できたのは獣人数人とジェームスそしてドナルドだけだった、空を飛ぶと言う感覚がイメージできないと難しいらしい。

ノキナもとい、おじさんである多賀は一度は飛行機に乗ったことがある、ジェームズやドナルドもアメリカでは何度も移動手段として旅客機に搭乗したことが有るので、空を飛ぶということを頭にイメージすることができる、魔法にすることが他の者より楽に想像できるという事みたいだ。

ノキナは村から船を1艘借りると港の先1kの沖へと向かってみた。

すると船の周りにどんどん渦が出来て、船を引きこもうとするので一旦飛行の魔法を使い空へと逃げてみた。

空から少し様子を見ていると渦の真ん中に海竜らしき怪獣が現れた、ノキナは怪獣に向かって声をかけた。


「ごら 何をするんじゃ」


すると海竜が話し出した。


「‘KLLJPLJUHUOKMLJOI」


言葉が分からない、ノキナは覚えた魔法の中から翻訳の魔法を選択し頭の中で唱えてみた。

(翻訳魔法起動さらに言語変換魔法)


「俺の息子がこの岬で消息を絶った、お前らの仕業じゃろう」


どうやら翻訳と言語変換の魔法はうまくいったようだ。


「証拠はあるのか」

「ない」

「証拠もないのに村を襲うとは、おぬし馬鹿じゃろ」

「なんだと!」

「この村の人間のせいで無かったらどう責任とるんじゃ」

「しらん」

「おぬし一度死んでみるか?」

「殺せる物ならやってみろ」

「後悔するなよ」


勿論ノキナは怒ってはいるが殺すなんてことはしない、なんせこの時ノキナは気功術20級をすでに超えていた。

海竜は今まで負けたことなど無かったから当然自分達一族に適う敵などいるはずが無いと思っていた。

ノキナは売り言葉に買い言葉よろしく、特大爆裂魔法を見舞う事にした、威力はそこそこだがわざと広範囲に大袈裟にでかくして魔法を設定、威力を拡散させてお見舞いした。


「おい馬鹿竜死ぬなよ」


そう言うと


「ハアッ!」

ズバッシャンゴゴゴゴゴ…


海竜目掛けて魔法を放った。目の前に雷と風を纏った巨大な玉が現れその球を海竜へと投げ付けた。

後で回復魔法で治せるくらいには手加減しておいたが手加減もなかなか難しい、最悪死んだときには生命再生の魔法を使おうと考えていた。

生命再生の魔法は神聖魔法の中でも最上位魔法で、この星で使えるのは今のところノキナだけのようだが、それはこの国に限ってのこと。

爆裂魔法は海竜の目の前で炸裂した、ノキナの思惑通り海竜は瀕死の重傷を負うと海に漂いながら自分の身に何が起こったのか信じられずにいた。

(竜族はこの手合いがおおいな…前の夢憑依で会った炎竜も自分達の力を過信していたし)


「なんだ これは、何故俺はやられている」


ノキナは海竜の頭の上に跳び降りると。


「負けた気分はどうじゃ?」


そう言いながら治癒の魔法をかけていった。


(何とか死なさずに済んだ…汗)


「気分は最悪じゃが、負けは負けじゃおぬしに従おう 息子がいなくなったのは本当におぬしらじゃないのか?」

「今おぬしの言う息子とやらを探している最中じゃ、慌てず少し待て」


ノキナは思った確かに竜族は人間よりかなり強い、だからそう簡単には死なぬであろうと。

人が手を下して死んだとなれば噂の1つや2つ出ていてもおかしくない、それなのにその噂は1つとしてない、それはなぜか?たぶん…


「海竜よおぬしの息子は人化の術を使えるのか?」

「解らん、そういえば妻に人化の魔法の使い方を聞いておる事があったな」


ノキナは海竜の息子が人化の魔法で人間になりどこかで遊んでいるかもしれないと考えていた。

親がこれぐらい子離れできていない所を見るとその可能性が一番高い。

先ほど村の者にも聞いたがこの村ではよそ者はここ数年見かけないと、だが最近娘が一人町へ出て行くと言い村を出たが、その娘はどうやら駆け落ちしたらしいとの事。

だが駆け落ちする相手である男はこの村にはいないはずだと言う。

すぐに冒険者や役人に説明しその男を探らせることにした。

海竜王の名はアビスと言うらしい、詳しく聞くと海竜も実は妖精門を通って来たとの事。

現在海竜族は100匹前後この海竜は一応長で妻が4人子が10人。そしてやはり哺乳類だという事だ。

竜と言うより手足の生えたクジラに近いクジラよりスリムだけどね。

現在のアビスで15代目年齢は400歳、一族がこの星に転移して来たのは2万年ぐらい前とのこと。

寿命は病気さえ患わなければ1千年前後で先代の長は1500年生きたらしい。


「おぬしも人化の術は使えるのだろう?」

「一応な」

「いつまでもおぬしの頭の上で話すのもなんじゃ、術を掛け対等に話さぬか?」

「良いのか、われは負けたのだぞ」

「よいよい、喧嘩した後は仲直りじゃ」

「済まぬ」


そういうと人化の術を使い人型になったが、体は大きいままだった それは大きい〇んぽが目の前に現れた。

(60のおじさんもびっくり)


「おぬし質量変化の魔法は知らぬのか、目の前にそのようなものをぶら下げたままでは目に毒じゃ」

「おおすまぬ、しばしまて」

「だれか着物を持ってきてくれ」


沖合から浜へあがるとすっぽんぽんの海竜族の長は恥ずかしそうにしていた。

アビス(だから人化はいやなんじゃ)裸族だったらしい、まあ当たり前だが。

ノキナは冒険者の一人から着物を渡されるとアビスに着てもらうことにした。

ノキナは少し欲情するのを抑えながらもアビスに問いただす。

(でかーいなにあれ俺の息子がシャーペンの芯にみえるよ質量変化の魔法で縮小してもでかいって、何喰えばああなるんじゃろう。狸の置物思い出すよあれは玉だけど)


「おぬしの息子はおぬしが過保護すぎるのを嫌ったのではないのか?」

「それは…」

「ずぼしじゃの どうじゃおぬしら海竜族も人と一緒に暮らさぬか?」

「それはどうしてじゃ」

「おぬし自分でもわかっておるのじゃろう、このようなことが又起こった時わらわではなくもっと危険な者にやられたら。おぬしら全滅になるぞ」

「それよりも一緒に暮らした方が面倒が無くて良いじゃろう」

「うぬぬ」

「海では食せぬものもいっぱいあるし、女子もたくさんおるぞ」

「それは誠か」

「おぬし性欲強そうじゃのう」


ノキナはあきれながらも想像してしまった…

(やばいかもこんな性獣引き入れたら)


「まあそう早くでなくても良いが仲間にも話してみたらどうじゃ」


ノキナは早い内にアビスの奥方に会って釘をさしておこうと思っていた。

(性獣を制するにはやはり奥方に限る)


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