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森然の台本置き場  作者: 森然
1/1

黒蛇祟り事件

ミステリーホラーを題材にした警察系です。

♂2、♀2

「謎すぎる事件」

作者、森然しんねん

斉藤 健吾さいとうけんご/N:男性

佐々木 ささきはな:女性

伊藤 和樹いとうかずき:男性

碧羅 京子へきらきょうこ:女性


ーーーーーーーーーーー

斉藤:京子〜また変な事件だよ、最近こんなのが増えてきてる。何が起きてんだか……


碧羅:そうね……ほんとに……何が起きてるんだか


伊藤:なあ、それも聞き込みに行かなきゃダメ?

もう変な人認定されちゃってるんだけど……


斉藤:お前は元から変だから心配すんな


伊藤:はあ!?なんだよそれ……


佐々木:あの……碧羅さん、これ、見て頂いてもいいですか……?


碧羅:んー?どれどれ、て……なにこれ……どうゆう事……?


佐々木:これ……なんなんですか……?


斉藤:なんだ?どうした?


佐々木:あっ、斉藤さんもこれ、見てください。


伊藤:なんだー?俺にも見してー……


(皆の驚嘆の息)


伊藤:なんなんだ……?これ……


斉藤:今、電話で確認してみたが、映像鑑識の方にも確認してみたんだが、どうやらフェイクではないらしい……


伊藤:これがフェイクじゃないとかあるかよ!?人が急に消えたんだぞ!?


碧羅:しかも……この被害者と思われる女性が消える前に現れたこの黒いフードをつけた人物……気になるわね……


佐々木:今、被害者の女性の身元を、この監視カメラに映る映像から特定出来ました。被害女性は、東京都の西新宿五丁目のアパートに住む女性で、名前は、加藤玖美、年齢は28歳、近くのゲーム会社に務めてるそうです


斉藤:ありがとう、これで37件目か……


伊藤:ホントなんなんだよ……


斉藤:現場は主に夜の暗いところでも街灯もないところ……か、みんな、明日調査するということでいいか?


伊藤:あっああ


碧羅:ええ


佐々木:はい



N:次の日、警察署、特別捜査一課の面々は調査しに行くための準備をしていた。


碧羅:ねえ、健吾、夜調査するということで良いのよね?


斉藤:ああそうだ。懐中電灯とダークライトと……とりあえず現場のメモはスマホで大丈夫だ。後で書類に書き直すし


碧羅:りょーかい〜


佐々木:あの、一応現場の辺りをネットで調べたりしてみましたが、特に悪い噂とかは無いですね。


斉藤:わかった。ありがとう華ちゃん


佐々木:いえ!これが私の仕事ですから!


伊藤:………いや…違う……でも……


碧羅:あんたどうしたの?なんか変よ?


伊藤:あっいやな、実は、東京の主に新宿にこの事件の被害者多いだろ?だから西新宿のことで色々調べたんだが……ここ、黒蛇祟りという、伝説的な話があるらしくて…


斉藤:黒蛇祟り?そりゃまた…


佐々木:祟り、なんか怖い。


碧羅:なんでそれが出てきたの?


伊藤:いや…昨日、黒ずくめのやつが出てきて、消えただろ?その被害女性の消え方がどっかで聞いたことあった気がして…色々思い出してたら、黒蛇太神くろへびおおのかみ神社のところに色々残ってるらしくて


斉藤:一応そこの神社の神主とかに話聞いた方いいかもな。8時から10時まで現場調査、そっから神社に向かうって感じでいいか?


伊藤:おん、いいぜ。


碧羅:異論はないわ


佐々木:だっ大丈夫です…


碧羅:ほんとに大丈夫?無理して行かなくてもいいのよ?


佐々木:ほんとに大丈夫ですから!…それよりここで1人の方が怖いですし


斉藤:んじゃ、行くか


N:被害女性が消えた現場に向かい、到着した。


斉藤:調査開始しよう


伊藤:うっす


碧羅:健吾…見て。ここ


斉藤:なんだ、なんだ?これ、自転車跡…ではないな、引きずってる感じあるし…蛇か?


伊藤:ん?なになに?このぶっといの?


斉藤:ああ、これだ。自転車だとしても、あれは転がってるから、ここまでは行かないだろう。おそらく引きずったものだと思われる跡がある…華ちゃんメモしといて


佐々木:はっ…はい!


斉藤:…電話か。少し待っててくれ。……ああ、ああ、なんだと…まあわかった。んじゃ引き続きよろしく。


佐々木:なんだったんですか?


斉藤:どうやら……急に消えた時の映像をスローにしたり、明度を上げてみたところ、人だと思ってた黒いフードしたやつの顔の辺りから蛇のような顔が覗き、噛み付いたらしい…それで…1口だ…


佐々木:ひぃ…


伊藤:おーい、斉藤〜。こっち来てくれ


斉藤:わかったー今行く!華ちゃん、心配すんな。俺が守ってやるから、


佐々木:はい…


伊藤:ここ…さっきダークライトを当ててみたら、血痕のような跡が見つかった。飛び散り方から見るに、垂れたって感じだが…


斉藤:わかった。一応写真撮っといてくれ。


伊藤:わかった。


碧羅:ねえ、健吾、さっき見つかった…引きづったに跡を追ってみたのだけれど…


斉藤:どうした?


碧羅:途中で途切れてたわ…


斉藤:何…?方角は分かるか?


碧羅:ここから、南西の方に向かって延びてるわ。


斉藤:わかった


伊藤:あっ…こっから南西って…例の神社があるところじゃ…


斉藤:何?


伊藤:…えーと…ああ確かにそうだ。マップにもそう書いてる


佐々木:もう…なんで私…特別捜査一課に選ばれたんでしょうか…怖いですぅ…


碧羅:大丈夫よ…ほら息吸って、吐いて


佐々木:スー…はぁ。落ち着いてきました…ありがとうございます。碧羅さん


斉藤:この後…神社に向かうが、行くか?


佐々木:みんなが行くなら、行きます。


碧羅:今日はやめておいた方がいい気がするわ。


伊藤:俺は碧羅に賛成


斉藤:わかった。今日は行かないことにしよう。この後…軽くパトロールしてから帰るか


伊藤:へいへい


(車に乗り込む)


佐々木:特に何も無いですね


碧羅:このまま何も無ければいいのだけれど…


斉藤:ちょっと止めてくれ、ライトも消して…


佐々木:はっはい!


碧羅:急に止めでどうしたのよ。何も無いじゃない


斉藤:しー…黙ってろ。


伊藤:あれ、こんな時間に2人も歩いてる人いる…男性と黒フード…黒フード?


斉藤:静かに…黒フードが接触するぞ…


伊藤:本当に…人が消えてやがる…なんなんだ…これは


斉藤:…よし…


伊藤:うん??何すんだよ?急に…よしとか


斉藤:会話を試みる


伊藤:はああ?ばっかじゃねーの?


碧羅:そうよ。危ないわ


佐々木:さすがにそれは…


斉藤:接触してみん事には変わりねえだろ


伊藤:だとしてもよ…


斉藤:行ってくる…


伊藤:あっ!ちょ!!…行きやがった…


碧羅:私たちはここで見てましょう…


佐々木:はい


伊藤:了解………ほんとに話しかけやがったよあいつ…


碧羅:でも何かおかしいわ


佐々木:斉藤さん!!??


碧羅:嘘……ほんとに消えた?健吾はどうなったの!?


伊藤:黒いやつが気づいた!逃げようとしてる。追え!


佐々木:はい!!


伊藤:どこに向かってんだ…!?というか、早すぎる。やっぱ人間じゃなねえのかよ!


碧羅:こっちって、さっき言ってた神社の方じゃない!?


伊藤:なんだと!?


佐々木:神社に着きました!


伊藤:降りろ…追うぞ…


碧羅:ええ…どこに向かってるのかしら。あいつ


伊藤:神社の…裏手?


佐々木:待ってください!怖いですぅ…(全部小声)


碧羅:大丈夫よ……大丈夫…大丈夫……


伊藤:おい……裏に回るぞ…追えるか?


碧羅:ええ


佐々木:はいぃ……


伊藤:行くぞ。


佐々木:キャッ!何か踏んだぁ、硬いやつ…もうやだぁ!


碧羅:……ねぇ、それって……


伊藤:おい!!佐々木!下見るな!!


佐々木:へ?えっああ、きゃああああああ!!


伊藤:だから見るなって……


碧羅:ねえ…これって人骨……よね?


佐々木:やだやだやだやだやだやだ


伊藤:ああ…そうだ………なんだ?この音…草木をへし折って向かってくる……


碧羅:華ちゃん…後ろ……


佐々木:へ?えっ?ああ、あああ……


伊藤:こんなでけえ蛇見たことねえよ……くんなくんなくんなくんな


佐々木:あっ何!?きゃああああああ!


伊藤:嘘だろ……佐々木が……食われてる……


碧羅:嘘よね……?冗談よね……?……夢でしょ?


伊藤:残念ながら…嘘じゃねえ……逃げるぞ!


碧羅:はあ……はあ……はあ……キャッ


伊藤:大丈夫か!?


碧羅:あっもう無理よ……


伊藤:えっ?あっ蛇が……ここまで……なんだ?奥からもう1匹……嘘だろ……おい


碧羅:もうダメみたい……死ぬんだ……嫌だぁ助けてえ!かずきィィ!!


伊藤:は……ははは……あははははは……嘘だろ…碧羅……?俺も食われるのか……ああ……口開けてこっちに来る……2匹が…ああからだぁがぁ……痛い痛い痛い痛い痛い……引きちぎれるゥ!ああああああああぁぁぁ!!


(間を開けて、場面変わる)


伊藤:……は!蛇は?なんだ?夢?


斉藤:京子〜また変な事件だよ、最近こんなのが増えてきてる。何が起きてんだか……


碧羅:そうね……ほんとに……何が起きてるんだか


伊藤:へ?なんだよ……なんでだよ……ははは……正夢?


碧羅:どうしたのよ。顔色悪いわよ?


伊藤:大丈夫だよ……大丈夫…大丈夫…ああ……あああ……


N:2匹の蛇に襲われる夢……否、現実……世界はループする。2匹の蛇……螺旋、無限を意味する双蛇、ウロボロスによって……


伊藤:ああああああああぁぁぁ!!




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