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異世界なら無職(すっぴん)でも生きていけますか? 〜コメンタリー日記〜

作者: 那雪 尋

コメンタリーをやってみたくて書いてみました。気楽に読んでいただけると幸いです。本編を先に読むと多少は内容が分かると思います。読んでいなくても分かるかもしれません。では読んでくれた方はまた後書きでお会いしましょう。

「日記を見ている読者諸君こんにちは。俺は元自宅警備員の無灯颯太! 今は異世界で自由な生活をしている冒険者ってことで良いんだよなぁカナ?」

「なんで私があんたの状況を把握してなきゃいけないのよ! あんたの日記なんだからあんたの自由で良いんじゃ無いの?」


「そんなこと言ったって、まだ日記書き始めて一日目だぞ? まだ異世界に来て少ししか経ってないって言うのに早速ネタ切れなんてオチは嫌だろ」

「まぁ、そう言われちゃうとそうね。なら、あんたは現無職で私は美人な女神ってことで良いんじゃない?」


「ちょっと待て! 俺は元無職では無いし、お前も美人じゃ無い! そもそも、本編の方ではまだ一話目なんだから俺もお前もどんな状況か分からないじゃないか」

「そうね。あんたが武器を選ぶ時間が三十分も掛けなければもっと早く異世界に転生させられてたのよ! あんな武器なんてどれを選んでも同じでしょうに……」


ポカッ!

「いったぁい‥‥何するのよ! 美人の頭にタンコブが出来ちゃったじゃない!」

「いや、今の拳骨は全読者の怒りを俺が代わりに代弁してやったんだ。気をつけろよぉ? 一度口から出しちまった言葉は、もう元には戻せねーんだぞ‥‥言葉は刃物なんだからな」

「何急にメガネの探偵みたいなセリフ言ってるのよ。あんたは真っ先に黒い人物にやられちゃう役よきっと」


「異世界にも黒い服の人とか登場したりすんのかねぇ」

「するんじゃない?」

「しねーよ! もっと適当な事を言ってくれよ」

「知らないわよ! あんたが振ってきたんでしょ。んー、ならあんたが死んだ話でもしたら良いじゃない」


「あれはな‥‥今でも寝る時に考えちゃうんだよな。あの時もし、階段から転げ落ちてなかったら今頃何してるのか。とかさ」

「心配しなくても、生きてようが生きてなかろうが今と大して変わらないわよ。まぁ、あんな死に方できるのはあんたくらいだから逆にレアなのかもしれないわね」

「嬉しくないレアだよ。レアな体験なら宝くじでも当ててみたいものーー」


「やめましょ、お金の話は」

「そうだな‥‥腹が減ってきちまうもんな。カナにもっと常識があればあんな事にはならなかったのに」

「私のせいにしないでよ! 私は悪くないもん!」

「分かったから落ち着けって。本編より先の話しちまったら読者がついていけなくなる」


「ウッ、確かにそうね。でも私は悪くないとだけは言っておくわ」

「頑固なやつだな。話は変わるけど良いか?」


「何よ急に改まって」

「いや、俺とカナが出会った場所があるだろ? あの暗闇の中で椅子がポツンとさ」

「私のオリジナルがいる場所ね。あそこがどうしたの?」

「お前って、ずっとあの場所に一人でいるの寂しくないのか? だって常に一人きりみたいなものだろ?」

「寂しくないわよ。ポンポン死んだ人が来るから常に年末の会社みたいな忙しさよ」


「すごく具体的な例だな。なんか今の聞いてお前が凄い人に見えてきた」

「でしょ! 実際私は凄いのよ。もっと崇めなさい」

「じゃあ人がいない時は何をしてるんだ?」

「そうね。お菓子食べたりテレビみたりしてダラダラしてるわ!」

「お前のことが急にみっともなく見えてきた。」


「なんでよ! 忙しい分ダラダラしても良いじゃない。私には休息が常に必要なの」

「でもお前の仕事って、俺と会った時みたいな対応なんだろ?」

「そうよ? ストレス溜まりそうでしょ?」

「どこがだよ!? 俺の時なんて大爆笑してただろ! あんなのノーストレスしかないだろ」


「お前の職場がノーストレスなのは分かった。でもまだ気になることがあるんだけど聞いて良い?」

「ここぞとばかりに聞いてくるわね。聞くだけ聞いてあげるわ」


「転生の基準ってどうなってるんだ? 俺は異世界と元の世界の二つの選択肢をさせてくれてたけど、一体どんな基準で仕分けてるんだ?」

「あんたにしては良い質問ね。あの場所は天国に繋がる道の途中の場所になっているの」

「エレベーターみたいな物か?」


「そうね。それが近い表現だと思うわ。事故で死んでしまった人は問答無用であの場所へ連れて行かれるの。そこで天国行きか地獄行きなのかを判断するのよ。」

「じゃあ俺も判断されていたって事になるんだな」

「そうなるわね。でも若いうちに事故で死んだ人には人生をやり直すか、異世界へ転生させるかの選択をさせてるの。もちろん悪い行いをしてた人は転生させずに地獄行きだけどね」


「悪いことはするもんじゃないな。過去の自分を褒めてあげたい気分だ」

「あんたは良い意味でも悪い意味でも何もしてないの」

「良いじゃないか過去のことは、こうして一応生きているんだからさ。とう言うかお前、俺のことをあんたって呼んでるけど俺には颯太って名前がちゃんとあるんだから呼んでくれよ」


「名前なんてどうでも良いじゃない。どうしても呼べって言うなら、ムショって呼ぶ事にするわ。無灯颯太の無と颯をとってムショ! 我ながら良い名前ね」

「待て、俺は何もやましい事はしてない!」

「これからするかもしれないから今の内にムショにしておくのもアリじゃない」


「もう好きにしてくれ。そろそろ腹も減ってきたしご飯食べに行こうぜ」

「肉が食べたい! 大盛りの肉を食べましょ!」


「はいはい。じゃあ今回はこの辺りで終了!」

「またね! さぁ、お肉お肉」





はい。ここまで読んでいただきありがとうございます。どうだったでしょうか?今回はショウタとカナのコメンタリーでしたが、これからいろいろな組み合わせを出せていけたら良いなと考えています。拙い文章でありますが本編共々ブックマーク及び評価感想よろしくお願いします。

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