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一つ嘘を付くごとに大きな災難に遭う!

作者: 七瀬




僕は子供の頃から、どうでもいい嘘からついてはいけない嘘まで

さまざまな嘘を付いてきたんだ、、、!


例えばね、、、?

僕が幼稚園の時の話で、、、。


『葵ちゃんが、俊哉君の事が好きだって! 言ってたよ!』

『えぇ!? 葵ちゃんが、ぼくの事を好きって本当なの!?』

『うん! そう言ってたよ!』

『わーい! 実はぼくも葵ちゃんの事が好きなんだよね!』

『そうなんだ~じゃあ! 葵ちゃんに告白してみれば、、、? 

お互い好き同士なんだから! きっと上手くいくよ~!』

『うん! ミサキ君ありがとう!』

『別にいいよ!』



次の日、、、。

俊哉君は、嬉しそうに葵ちゃんに告白したらしいんだけど、、、?

葵ちゃんからは、完全にフラれたみたいで、、、!


だからなのか、、、?

俊哉君は、僕の所にきて凄い怒っていたよ!


『昨日! ミサキ君、ぼくに言ったよね! 葵ちゃんがぼくの事が

好きだって! でもぼくが葵ちゃんに告白したら、、、? 葵ちゃんは

一登君が好きだって言ってたよ! ねえ、どういうことなの、、、?』

『・・・実は僕も、葵ちゃんが俊哉君が好きだって話を聞いただけなんだよ!

なんか? ごめんね! まさか!? 俊哉君が葵ちゃんに告白すると思わなか

ったから、、、!』

『うーん、そうだったんだ! それなら、仕方がないよね! ぼくの方こそ!

ごめんね!』

『ううん、』




本当は僕は何となくだけど、知ってたんだ。

葵ちゃんが一登君が好きなんじゃないかって、、、!


僕の本音は、、、?

僕も葵ちゃんの事が好きだったから、確かめたかったんだよ!

葵ちゃんが、本当に好きな男の子を、、、。


でも、、、?

僕が告白するのは、嫌だったんだ!

フラれるのを覚悟で、告白なんかできないよね!


だから、俊哉君に嘘を付いたんだよ!



でもね、、、?

僕は、その時付いた嘘の代償を払う時が来たんだ、、、!


僕は、たまたまお母さんが目を離した隙に交通事故に遭って、、、。

下半身不随になってしまったんだよ!


それが、まだ僕が4歳の時の話なんだ、、、!

それからは、ずっと車椅子か杖を付いてか、お母さんやお父さんに

おんぶをしてもらわないと自分だけで歩く事は出来なくなったんだよ!


まさか!? こんな事になったのが、、、!?

僕があの時、“嘘を付いたから”なんて! これっぽちもあの時の僕は思わ

なかった事なんだ、、、。




でもそれからは、、、?

小さな嘘を付いた時でも、小さな災難が起きる事を僕は知ったんだ!


それで、僕は嘘を付かないように必死で頑張ったんだけど、、、?

既に、癖になっている僕の嘘はなかなか治らなかったんだよ!



僕は、嘘を付くのは仕方がない事だと思い、出来るだけ大きな嘘を

付かないようにだけ! 気を付ける事に切り替えたんだ、、、!



でも、、、?

僕が高校2年生の時に、初めて病院で綺麗な女性を見つけて!


僕は初めて、【一目惚れ】を彼女にしたんだ。

彼女は、僕よりも3つ上の20歳のお姉さんだった!


本当に、透き通るような綺麗な女性でね!

僕は彼女に、一瞬で心を奪われてしまったんだよ!




その女性の名前は、【花さん】

花さんには、彼氏がいたんだけど、、、。


凄くカッコイイ! 大人の男性で、花さんより5つ上の彼氏だと花さんから

直接、会わせてもらった事があったんだ、、、!


優しそうな彼と横でニコッと笑う花さんは、お似合いのカップルだったよ!


でも、、、?

僕は、どうしても花さんの事が諦められなかったから...。


言ってはいけない嘘を僕は花さんについてしまったんだ、、、!


『ねえ、花さん!』

『うん? どうしたの、ミサキ君?』

『・・・実は、言っていいのか? 分からないんだけど、、、?』

『何よ! どうしたの?』

『花さんの彼氏が、他の女性ひとと一緒にいるところを僕の友達が

見たんだって、、、!』

『えぇ!? 友達って、俊哉君?』

『あぁ! そうだよ!』

『・・・そんな、』



僕は、嫉妬でついてはいけない嘘を花さんについてしまった、、、!


しかも、、、?

また、俊哉君を使って、、、。




・・・その後。

花さんは、彼氏とその事が原因で別れたらしい...。

俊哉君にも、花さんは具体的に聞いていたとか、、、?


でも、、、?

俊哉君は、僕に何も言わなかったんだ、、、!

僕がこうなったのは、全部! 自分のせいだと思っているからだろうね!



当たり前だけど、、、?

僕はまた、嘘をついた代償を払う時がきたんだ、、、!!!


僕が1人の時に、車いすからこけて、その時の怪我が原因でばい菌が入り

足が壊死し始めて、臓器までばい菌が入ってそのまま僕は死んでしまった!


そういう時に限って、、、!

誰にも気づかれないし、、、!

なんの処置をすることなく、僕は一人寂しく亡くなってしまったんだよ。


これもそれも! 全部!

僕が、“つかなくてもいい嘘をついたから!” 嘘は絶対についてはいけない!


もし、、、?

また、生まれ変われるなら、、、?

次こそは! もう僕は嘘なんかつかないよ!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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