表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/92

第78話 まずは一人目

 俺が飛ばした斬撃は、混沌剣の「飛ぶ斬撃の追尾機能」により、神5たちに吸い込まれるかのように迫っていく。

 全員を水平に薙ぐべく放ったこの斬撃は……しかし、当たる寸前で彼らに気づかれてしまった。


「……!」


 全員が咄嗟の回避行動を取り……結果としてこの斬撃は、ほとんど避けられてしまった。

 一人だけ、明らかに初動が遅かった奴には重症を負わせられたものの……それ以外は無傷か、ちょっとしたかすり傷を負わせられただけだ。


 俺自身は隠密魔法で隠れているものの、斬撃そのものは視認可能だったため、気づかれて避けられたか。

 だとしても……目の前に急に現れた斬撃を咄嗟に躱すって、一体どんな反射神経してるんだ?


 不意打ちだけで終わるとは行かずとも、全員にそれなりの深手は負わせられると思ったのだが……計算が狂ったな。

 思ったより、厳しい戦いになるかもしれない。

 そんな風に状況を整理しつつ……俺は、次の一手のためにまた連鎖を組み始めた。


「ゴハァッ……!」

「今度は一体何だってんだ?」

「この近くに迎撃装置でも仕込んでやがったか! ぶっ壊してやる!」


 斬撃を避けきれず、重症を負った奴が吐血したものの……神5のメンバーに、それを心配する者はいない。

 神5、単に優秀な者が集められただけで、仲間意識は希薄といったところだろうか。


 そして運がいい事に……彼らは今の斬撃を、迎撃装置か何かの仕業だと勘違いしてくれたみたいだ。

 実際は俺の斬撃なのだが……ありもしない装置探しに躍起になってくれるなら、こちらも落ち着いて連鎖積みに集中できる。


「それらしいもの、全然見つからないですー」

「イライラしますわね……二発目が来たら、逆に居場所を突き止めてやりますのに!」


 彼らが躍起になる中、俺は再び15連鎖を組み上げることができた。

 本当は16、7連鎖はいきたかったところだが……発火してから連鎖終了までの時間もあるし、あんまり欲張り過ぎて連鎖中に見つかったりしてもアレなので、この辺で発火するのが賢明だろう。

 15連鎖が消え終わると、俺はその魔力で自身に身体強化をかけた。

 それにより、俺はまた超集中状態に入るのを感じたが……同時に、俺自身の魔力反応も増幅したからか、隠密魔法は意味を成さなくなった。


 ――もっとも、だからといって、もう不意打ちはしないというわけではないが。

 まずは重症を負った奴から、確実に仕留めさせてもらうとしよう。



「……お前か! さっきの斬撃を放った奴は!」


 早速メンバーの一人が俺に気づき……俺を指差して、そう言ってきた。


「不意打ちとはいえ……この俺の額から、血を流させるとはな。ザネットを殺ったのも、お前で間違いないな!」


「さあ……何のことだ?」


 とぼける素振りを見せつつ……俺はプヨンだけに聞こえる声で、こう囁いた。


「プヨン、あの重傷を負った奴の後ろに回ってくれ。そして……俺の方に向かって、プラズマタックルで突き飛ばしてくれ」


 俺にかかっている隠密魔法は解けたが……プヨンにかかっている分はまだ健在なので、プヨンの存在は敵にバレてはいない。

 それを利用して、俺自身の膨れ上がった魔力反応でのミスディレクションもしつつ、プヨンに裏手に回ってもらおうというわけだ。

 プヨンが突き飛ばしてくれたところを、音ゲーの如くタイミングを合わせて斬り伏せ、絶命させる。

 神5を一人でも殺せば、またレベルが上がるだろうし……それで実力差が縮まれば、残りの四人は正面から堂々と倒せるようになるはずだ。


「結界といい斬撃といい、お前らの挨拶はいちいち礼儀がなってねえな。……覚悟はできてるんd――」

「ぷらずまたっくるー!」


 敵が御託を並べている間に、プヨンのプラズマタックルが炸裂。

 不意打ちは完璧に決まり……重症を負った奴が、こちらめがけて飛ばされてきた。


「――今だ!」


 それに合わせ、思い切り剣を振り抜くと……重症を負った奴は縦に真っ二つになり、絶命した。

<ハバ ユカタはレベルアップしました>

 まずは一人撃退、作戦通りだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書影公開されました!
『スライム召喚無双』第一巻は8/10に、カドカワBOOKSより発売です!
イラストはともぞ様にご担当頂きました!
(↓の書影をタップすると活動報告の口絵紹介にとべます!)

322004000378.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ