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奇譚──境界と白昼夢  作者: 参星
─序─
1/5

世界の意思とはこれ即ち運命。

お話は、大抵勝手に進んでゆくものだ。

 

 例えば、ビルに挟まれた路地裏の、薄暗い風の吹くところ。


 例えば、巨大な地下迷宮の、誰とも知られぬ隠し部屋。


 例えば、(うつむ)く貴方のすぐ後ろ。


 何処でもあり、何処でもない。


 此処は微睡(まどろ)みの白昼夢が如き場所。

 揺れる陽炎(かげろう)が形を持つ場所。


 現世(うつしよ)隠世(かくりよ)を繋ぐ場所。

 境界は常に狭間(はざま)に在りて、浮かんでは消える泡沫(うたかた)の如し。


 懊悩(おうのう)の奥──視界を覆う霧の中で、貴方が一軒の不思議な家を見つけたならば、それはきっと──




「あい、ようこそお出でくださいました。何ぞお悩みでもございますか? 然らば──こちらへ」



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