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荒神
(はぁはぁ、くそっ
まさかアイツが…
どうしてなんだ…
教えてくれ…す)
王都エドの中心にあるヨーロッパ風の城、その中で王は目覚めた
(最悪だ、邪神とアイツがグルだったか、こっちには味方がいない、天使もマルセロナが最後だ全部使い果たしたし……コイツを使えば勝てると思うが、絶対神に確実にバレる)
「王よ、お召し物を」
「ああ、すまんの」
(いつまで続けていればいいのだッ、くそっ、魔神と邪神め)
服を着替え、威厳のある風貌になったが、本人は痩せこけていて威厳になっていない
「では、朝食を」
「わかった、今行く」
今更だが、王は独身である
この国では、【王】のスキルを持つ者だけが王になれるのだ、すなわち歴史的には王家というのは存在しない、平民から貴族から、はたまた奴隷から王の資格を持っている者が生まれるのだ
だが、王の資格を持っている者は荒神エルただ一人であることは知られてはならない




