邪神
「おい、一体何分待たせたのかなぁ〜?わかっていますよね〜、30分以上だよねー」
「「「「「ヒィ」」」」」
「ほら、怒らないでラナくん、大事な話をするんだ」
「分かりました邪神様」
「「「「「へッ」」」」」
「ん?ああ、僕が邪神だよ」
「いや、あの」
「どこかで封印されたんじゃ…」
「なんでここがわかったし…」
「まあ、シュンくん、【邪】の力は物事を理解して利用する力だろう、だからわかったのさ、そして彼女が封印を解いたのさ」
「ではシュンさん…私の顔に覚えがありますか」
「白髪で、20代で、しっかりしている、委員長みたいな性格…知らん」
「清水 雷奈という名前に覚えは?」
「えーと」
「いたっけ?」
「覚えてないなぁ」
「あんた、自分の家族のことしか考えていないのね、殺された」
「あっ、あの、シュンと共に突如クラスから消えた、隠キャの長髪の子だ」
「滅べ…亡け…逝け…召されろ」
「ッ、コイツものすごいオーラを出しているぞ、」
「なぜだッ…キャラが違うッ」
「テメエの血は何色だぁッーー」
「ぎゃあァァァァァァ」
「危ないッ」
なんと邪神が飛び出した
「ほら、ラナくんの好きな触手だぞー」
「わーい、触手だー、ぷにぷにするー」
近くで男女五人が戦慄した
「触手フェチ…ですか」
「猫に猫じゃらし並だ」
「濃いキャラっすね」
「私とマリさんみたいですね」
「プルプル〜、ひんやり〜、なんだぞ」
(邪神…恐ろしい子)
と誰もが思った
「さて、気をとりなおして、私は清水 雷奈です」
「はいどうも、清水さん」
「切り替えが早い」
「邪神だよ」
「知ってる」
「もう聞いた」
「ええと、二つ名があるので、そちらも説明を、【聖女ラナ】【魔神の使徒ラナ】これが二つ名です」
「せ、聖女ラナだってッ」
「なんだ?それは凄いのか」
「知らないのか?あ、そうか、お前あんまエドにいなかったもんな」
「そういえばそうだった」
「聖女ラナのことなら風の噂で知っているんだぞ。あれだ、色々やらかした先代の聖女だ」
「先代…あ、アリスの先代か!あの何も装備をしてないで騎士団の団長に打ち勝ったという」
「そう、そいつだよ、昼飯を食べている時にゴブリンの群れが500m先を歩いていたから『飯の最中に気持ち悪いもん、見せんなぁーー』って言って、群れを一瞬で全滅させたという」
「ああ、それなら聞いたことあるんだぞ、他にも、この国の国王から聖女になって欲しいと言われたけど『教国紛いの国の聖女なんていやです、もし、どうしても聖女にしたいのなら、宗教になんら関わりのない役職にしてください、私、宗教とか神とか信じないタイプなので、まあ私の生い立ちを知っているなら解ると思いますが』とか言ったそうなんだぞ、国のトップにだぞ」
「ひ、他人の黒歴史を抉らないでください」
「やんちゃしてたね〜」
「それなら、うちの国にも『白髪の女の子が異世界からやってきて、魔族に永劫の平和を授けた』っていう話が伝承でありますよ」
「そういえば【魔神の使徒】とか言ってたな」
「お父さんと知り合いですか?」
「こっちの世界ではまだ会ってないですね、まあその様子だと、私のことは覚えていた見たいですね」
「おお、ラファエルさんと知り合いだったのか、ラファエルさんのことはすまなかった」
「おいらも、すまなかったんだぞ」
「大丈夫ですよ、彼はあの力を使ったんですから、それに消滅したわけじゃないですからね」
「あれ?そういえばマルセロナちゃん、感情的になったね〜」
「不思議と、こうなったんすっす」
「はは、物事って変わるもんなんだよな〜」
「邪神様、話を元に戻しても?」
「ああ、よろしく」
「【魔神の使徒】ですが、魔神から【魔】の力を譲渡してもらったからです。だから本当は、本気を出さなかった、相手を傷つけたくなかった、のではなく、魔の力を使えなかったのです。まあ、相手を傷つけたくなかったのは本心でしょう」
「お父さん……」
「ということは、実質的に清水さんが魔神ということですか?」
「そういうことになりますね」
「はは、あはは」
「どうしたシュン」
「いやぁ、もうこっちのもんだなと思ってな、神が2柱に天使が1人魔王が1人、勇者その仲間達がここに居ないのも含めて五人とか、勝ったも同然だなぁと思って」
「おい、フラグを作るな」
「はは、流石にそれは無理よ、なんせ荒神だよ、絶対的な力だよ、普通なら勝てない」
「そうですよね」
「そこで、シュンくんに僕の力を譲渡したいと思うんだ」




