宴会
「あのシュンにはほんと力が抜けるよな」
「確かに、あれはひどすぎっす」
「見ろよ、今も片手に焼酎を持って歌を歌っているじゃん、あれで律儀にも一滴も呑んでないんだよなぁ」
「嘘だあ〜あのネジがビッグバンを起こしたようなやつが飲まないなんて」
「それがだな、呑んでないんだなぁ、瓶の中は空っぽだし」
「あっ本当っす」
「マリちゃんだっけ?あの子ミカエルに抱きついてるよ、ふふ、慌てているミカエルも何気に可愛いねえ」
「ミカエル抱きたい、プルプルしたいっ」
「あっ、まって」
「なんだっす?」
「その、今までありがとう」
「何をだっす?」
「まだ未来に来たばかりの俺たちを見守ってくれたから」
「何を言い出すっすか、まだまだ一緒にやっていこうじゃないっすか」
「ありがとう、でも君の天使マルセロナとしての主神を裏切るんですよ、さっきなんか、暴走の一言だったじゃないか」
「ふふ、裏切られたのはもう落ち着いて理解できるっす、裏切られたら裏切らなきゃ、裏切られても忠誠を誓うなんて、バカのすることっすよ」
「それじゃあ、」
「神のこと天使のこと手紙に書いてなかったことを教えてやるっす」
「ああ、ありがとう、頼りになるよ」
「ふふ、いつでも頼ってくださいっす」
「さて、行きますか」
「そうっすね」
「「我、宴会に参加する」」
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「なぁあいつら仲良くないか?」
「はは、カップル誕生なんだぞ」
「そりゃいい、祝福しねえとなぁ」
「あれ?ミカエルは?」
「いつの間に消えてたんだぞ」
「確かにスライムちゃんが消えてるなぁ」
「ここでーすここここ」
「あっミカエルってお酒飲んだ?」
「ふふーん、私はもう成人を迎えたんです、お酒ぐらい飲みますよ」
「「「だからってそれはない」」」
ミカエルはステージの上に立っていた、器用にもステージはすべてスライムだ、しかもフリフリの衣装まで着ている、ゴシックロリィタというやつだろうか?ただし青いスケスケである、まぁ身体も青いスケスケだから意味はない
「ふふ、歌ってやりますよ、魔王をね、」
「選曲が悪い、せめて炭坑節にしろ、炭坑節、おまえは暗い曲を選ぶな」
「シュンも大概だな、選曲が親父くさい」
「歌って何っすか?」
「あ、そうか、俺たちに会ったときに神界からやって来たんだっけ?」
「そうっす、だからサポートすることしか覚えてないから人間の文化はからっきしっす」
「それじゃあ俺の十八番を」
「ああ、頼むシュン…ってやめろおまえ〜」
「残念だったな、言質はもらった、行くぜ俺の十八番、『炭坑節』」
「「「「「おおー」」」」」
「やめて、村の人達、助長しないで」
「月がぁ〜出た出たぁ〜♪」
「うわぁ、無駄に洗練された炭坑節だぁコブシが入っている演歌っぽい炭坑節だぁ」
「なるほど、これが歌か、渋いっす」
「いやエリス、マルセロナどっちだ?まぁいい、これは違うから、もっとポピュラーなのあるから」
「いや、これも結構ポピュラーですよね」
「なんで知ってるし、というか『魔王』知ってたし」
「ふふん、お父さんは魔神だけど人間の文化が大好きなんだな、歌とか食い物とかボードゲームとか魔族の間では普通に普及してるよ」
「まじか、さすがラファエル、魔神だけどなんか日本好きの外国人みたいだな」
「他にも知ってるっすか?教えてっす」
「いいぞ、まずは歌だね、
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というのがあってボカロは面白い」
「なるほど、自分で曲を作れるし、歌うのが下手とか心配しなくていいと」
「ボカロ使えなくない?パソコンないよね、配信ストップしてるよね」
「そんなの本を読んで一から作ったよ」
「怖っ、才能の塊じゃん、それが一番いやシュンがいるから二番か、ぐらいハッチャケているし、まえのシリアスだったのにシリアルになっている、」「ソーランソーラン」
「やめるだっす、作者に消されるっす」
「そうだよ、作者はシリアスな展開を書くのが下手とか、話にさほど脈絡がないとか言っちゃダメ」「どっこいしょ〜どっこいしょ」
「おい、下半身が消えてるっすよ二人とも」
「「うわぁ〜」」
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「で、この漫画はこのバトルシーンの中で出てくる冗談が面白い」
「確かにこれはハマるっす」
「おーい三人とも、お開きにするぞ」
「「はーい」」「わかったっす」
「はあ、喉の違和感がすごい」
「炭坑節とかソーラン節とかズンドコ節とか日本全国古今東西問わず歌っているから、俺たちの会話の最中にも聞こえて来たからな、無駄にコブシが入っているやつ」
「すまんすまん、ミカエルとエリスはどうだった?」
「なんか知らんけど、俺たちの時代のものについてミカエルがエリスに説明してた」
「まじか、人間の文化が気に入った魔神マルスが魔神に旧人類の文化を教えてたってこと?」
「ああ、そうみたい」
「その割には旧人類の特徴とか言ってないんだなぁ」
「はは、さすがラファエル」
「なぁ、ほら帰るんだぞ」
「あいよー」「わかった」「ふえー」
「ちょと待つっす、置いてかないでっす」
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そんなこんなで味方になった天使マルセロナと勇者マサユキがアビス村のメンバーとも仲良くなった頃、ある神とその仲間兼恋人の二人が動き出したことを一同は知る由もない




