手紙
ミカエル、これを読んでいるということは、私はもう死んでいるだろう。いや、死んではいない、私の“魂”の故郷に帰っているだろう。
私が何を言っているかわからないだろう。
ラファエル『最恐の魔王』というのはこの肉体の名前だ。私の本名は魔神マルス、聞いたことがあるだろう。いや、聞かされてきた、悪神エルと戦った神だと、人類の守護神だと。
どれも間違いだ。私は人類を滅ぼした、神の一柱だ。
神は何柱といる
【創造神】【混沌神】【地の女神】
【時空神】【空の女神】【水の女神】
【生命神【母神】【父神】】
【死の神【冥神】【死神】】
他にもたくさんいる。
神というのはこの世界の理の数だけ、この世のものの数だけいる。
その中で、理の神というのは絶対な力を持っていた。
しかし、“終わりの男“はそれに立ち向かうことに成功した。生命神を死の神を超えたのだろう。
我々は恐怖した、神々の沽券にかかわる重大なことだ。
ガイアシステムと言おうか、それは、擬似神を創り出し、我々の仕事を手伝わせようという実験だった。
生命体という簡単な判断力のあるものを進化させるために、ウイルスというDNAを運搬する装置を開発し、弱肉強食という理も作った。
やがて、人類が誕生した。彼らの思考能力は凄まじかった、理を理解し、理を利用する。
しかし、我々ではない空想の神を信じる者も多かった。
荒神エルはこれが許せなかったのだろう、度々戦争を起こさせ人類を同士討ちさせた。
だが、終わりの男のしたことは余計に彼を怒らせたのだろう、まあ私も人類を滅ぼそうとしたのだが、
しかし邪神タナンは逆に人類を守ろうとした。
してやられたさ、理を壊すという理の【魔】を利用されて人類に魔法というのを教えていたんだ、さらに理の力という理の【荒】をスキルに、理の力を理解し利用するという理の【邪】を使い、天使や神に挑まさせたんだからね。
だから【魔】を生命に移植させたものがモンスターだ。
しかし私は人類の素晴らしさに後から気づいた、気づいてしまった。コンピュータやゲーム、漫画、小説、兵器、食べ物、人間目線からの歴史、何より死に立ち向かう勇気
神は創り出したものを壊すには【破壊神】が必要だもうモンスターは消せない、だから邪神に頼んで、人類を強化させた、それがお前たち魔族だ、もし寝返ってもいいように「邪神の契り」を交わしたがな
せめてもの罪滅ぼしと思ってくれ
そんなことがあってから、神々の世界
【神界】に引っ込んでから1200年荒神と邪神が帰ってこないから地球に現界しようと思い、魔族の王に乗り移ったのが君が一番知っている魔王ラファエルだ。
今は亡き妻と出会い、恋をして、結婚して、人類の暮らしを謳歌して、君が生まれた、そして私を超えるほどにまで成長した。
もちろん本来の目的も忘れてないよ。掴めたのはエルは自らを崇めるエル教というのを作ったこと、魔族は魔神を崇めてはいるが真実を知っていることから二つの種族が分断されていることに気がついた
タナンは邪人と呼ばれる様々な人々(エルフ・ドワーフ・獣人族・魚人族)を創り出したところしか足取りが掴めなかったけどね
おそらくだがエルは国の偉い立場の人に、邪神は自らを封印したのかもしれない、あくまで勘だけど
とりあえずミカエル、君にはこのことを覚えていて欲しい
偉い立場の人には気をつけて
あとその泣き癖を直しなさい




