衝突
「ここがオワリか、まずはギルドからだな」
「そうっすね、あたいもそう思うっす」
とある二人組がこの地に着いたようだ
「ああ、まってお二人さん、護衛の報酬がまだですよ」
「あ、やっべ」
「忘れてたっす〜」
スタートは悪かったが
それはともかく、二人はギルドにたどり着いたようだ。
「アヅチのと比べるとずいぶん小さいな」
「なんだ、いちゃもんか?」
「いいや、単に前居た都市と比べてしまっただけです」
「アヅチだったか、そりゃそうさ、あっちはダンジョンがあるんだぞ、ランク分けされたカウンターになっていたが、こっちは街の護衛の報酬みたいなものを出すところだからな」
「そうか、こっちだと街を護衛する役割を持っているんだ」
「ああ、そうさ」
そういうと男は手のひらを出してきた。
「はいはい、これでいいかい?」
500円を男の手のひらに乗っけた
「ああ、上々だ。じゃあな」
「バイバイ」
「聞き込みはどうだった?」
「どこも同じで怪物は、どこにいるかを知らないと、言っているっす」
「ほかには何かわかったか?」
「そういえば、古代名の名前の人がいたらしいっすよ」
「誰だ、そいつは?」
「シュンというらしいです、明らかにあんたと同じで古代名ですよね」
「ああ、あいつか」
「アビス村ってところを拠点にしてるらしいっす」
「どんぐらいかかるんだ?」
「馬車で4時間くらいっすね」
「また商人ギルドで護衛クエストを探さなきゃな」
「こちらがクエストになります」
「盗賊の運搬ですか」
「アビス村は盗賊の流刑地として有名ですよ」
「治安は大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、みなさんちゃんと更正してますし、されますから」
「なんか怖っ」
「私も元盗賊でアビス村送りにされましたよ」
「えぇ」
「アビス村出身の人は、しっかりと仕事をこなすと言って人気なんですよ」
「なんか更正ってのがヤバそうに聞こえる」
とまあアビス村行きが決定したということで
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「はぁ、まってよ二人とも〜」
「「滅べ」」
あっ、ゴブリンの首が吹っ飛んだ
あっ、ゴブリンのお腹に穴が空いた
こうして二人はゴブリンの群れを壊滅させたようだ、俺?そもそもレベルアップしないみたいだし、戦闘職じゃないし
「「ふふふ、悪はされ」」
「怖っ」
なぜかアビス村の女性だけはゴブリンに出会うと、こうなるのだが、怖い。
「いいかい、シュン君、ゴブリンってのは、私たち女性を捕まえた後、孕まさせて、ゴブリンを産ませるんだよ、ゴブリン以上の悪は存在しないと思うよ」
とはミカエルだ。
「ゴブリンは悪、人類の敵、人の幸せを踏みにじる」
「おーい、ゴブリンはもう居ないぞ、元に戻れ」
「はっ」
こうして今日もモンスター狩りを終え、アビス村に着いた。
「でかい馬車が来てるぞ」
「新しい下僕ね」
「下僕じゃないんだぞ、仲間なんだぞ」
「おまえは、いささか時々言葉が乱暴になるよなぁ」
全部で6人が馬車から降りた、そのうち二人は護衛だろう。
「黒髪黒目、あいつ俺と同じか?」
「髪の毛の色がそっくりなんだぞ」
「ああ、もしかして俺のこと知っているかも」
「思い出したらいいんだぞ」
「あっ村長だ」
「引き渡しの証明書を書いているんだぞ」
「あれ?ミカエル?」
そこには居たはずのミカエルが消えていた
「あれ?さっきまで居たはずなんだぞ」
「何か大切なことを忘れていたような?」
「おいらもなんだぞ」
「あんたら、ミカエルなら、あの青年に向かって、走って行ったよ、人型になって」
「あっそうだ、勇者一行の誰かだ」
「ああ、あの親父さんが殺されたっていうやつなんだぞ」
「やべえ、あいつ本気だぞ、止めねえと」
――――――――――――――――――――
目の前には、一人の少女がいる。身体は透けていてとても美しく見える、ただ顔立ちは魔王のいや魔王ミカエルだ、
「ついに見つけた、ミカエルさん」
「うるさい、その名で軽々しく呼ぶな、父さんを殺して一族を惨殺しようとした悪者が」
「あの時はすまなかった、」
「今更話しを聞くかっ」
「くそっ」
エリスが仲裁に入る
「二人共喧嘩はよすっす」
「黙れ、私の父さんを殺した、悪党の一員が」
奥にいたシュンも諭そうとしている
「ミカエル、落ち着け、あっちも何か勘違いしていたんだろう」
「勘違いで殺されたで済むのか?人様の父親を殺しといて、殺されたんだよ、父さんが」
ミカエルが泣き出した。
ははは、俺はもうあの頃の人間じゃないんだな、ただの殺人鬼だよ。はは。
「すまなかった、きみのお父さんから手紙を預かったんだ、読んどいてくれ」
「貴方、逃げる気?逃げるの?少しも償ってくれないくせに?」
「ミカエル、落ち着け、あいつもおそらくだが、困惑しているんじゃないかな、落ち着かせてやれ」
俺は友の言葉により自分の心が折れていたことに気がついた。人を殺した、もうその時にはこの世界に心を折られていたんだろう。
「シュン、すまない」
しかし、次の言葉でまた折られた。
「は?なぜ俺の名前を知っている?」




