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俺の嫁はスライムです。  作者: タータ/タンタル
真実とは残酷である
22/37

勇者は一人で旅をする

 俺は何をしてしまったのだろう

 目の前で消えた魔王…いや少女を見て思った

 父親は今光に包まれ、今にも消えそうだ

「ふふふ、悩んでいるようだね、勇者くん」

「なんだっすか」

「君じゃないよ、天使マルセロナ」

「なんだっす!?」

「ふふ、図星かな?それよりも勇者くん、君に聞いているのだよ」

「マサユキ、惑わされるな」

「ああ、ケンの言う通りだ、こいつらは、俺たちの泊まった村を惨殺したんだ」

「はい龍騎様の言う通りでございます、惑わされないでください」

「ふふ、本当は分かっているのだろう、あの邪教徒というのは我々とは無縁だということを」

「貴様、死にたいっすか?」

「黙っていたまえ、マルセロナっ」

 次の瞬間、鑑定士エリスが壁に打ち付けられ、気絶した。

 皆武器を構える。

「ふふ、そんなのをしても意味はないさ、この力は人ならざる者達にしか効かない」

「そんなの、武器を収めさせるためのデマだろう」

「何を言っている?人に使えるなら君たちの攻撃を受けたりしないよ」

「っならばなぜ逃げない、人に使えないが自分には使えるだろう」

「簡単なことさ、自分よりも娘を守ることを優先したってことさ、あの対人用高火力火炎弾、ナパームEXというべきかな?それに対抗するための魔法を即興で構築するより、飛び出して守った方が速いからね」

「なぜ貴様はナパームを知っている、そして我々のような真似をするなっ」

「ふふ、よく悩みたまえ、真実は常に残酷さ、諦めたまえ」

「「「「くそっくそっくそっぉー、俺たちは(私は)何のために何のためにぃ〜」」」」

「ふふ、自分の道は自分で決めるんだな」

「最後にっ聞いていいかっ貴様の名前はっ」

「私は『最恐の魔王』ラファエル、又の名を魔神マルス、‘人類を滅ぼした神の一柱’だ、ああそうだ、勇者くん、この…」

 こうして魔王は光に包まれて消えていった


 ――――――――――――――――――――



 あれから一カ月くらいたった。

 俺たちはそれぞれ別行動をしている。

 アリスと龍騎は二人でスローライフを送るべくエドから離れたシゾーカのシモダというかなりの辺境に移住した。爆発しろなど言えない、彼らは信じ続けたものが崩れたのだ。

 ケンは一人で旅をしている、賢者として国中の人を癒したいのだとか。しかし、本当の理由は、自分の居場所を作って心を癒したいのだと思う。

 シュンとエリス(天使マルセロナ?)は、いつのまにか消えていた。国王に聞いたが、『そんなやつ、いたかの?』と二人とも記憶にもないようだ。

 俺も一人で旅をしようと思った、魔王の最後の声が今でも耳に残る














「ああそうだ、勇者くん、この手紙を娘に頼む、君が娘を見つけるころには娘は遠い地でスローライフを送っているだろうからね」

「なぜ俺なんだ」

「君はそうするだろう、」

「なぜわかる」

「私は魔神だ。すべてはお見通しさ」

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