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20年後に会った元カノ、昨日別れた元彼。  作者: 逢坂 遥
第四章 一月 冬ですね。
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052_初詣 1

引き続き櫻×翔の話。

本当は初詣エピソードは一話にまとめる予定だったのですが、長くなりそうだったので分割。

 「お、おはよう櫻」

「おっそい!今何時だと思ってんの!おはようじゃないでしょ!」

 櫻さんは新年早々キレている。

 まあ、悪いのは100%俺なんだけどな。


 「じ、12時半です……」

「せっかく櫻、お前みたいなクソ野郎と初詣行ってあげる気になったっていうのに」

 新年早々、身内相手とは思えないほど上から目線で話されているが、これが櫻のデフォルトだ。

 まだ、話してくれているだけマシなのだ。

 それに俺はこうやって櫻様に蔑まれるのも一種の快感を、ゴホン。なんでもない。


 「い、今からじゃダメ?」

「別にいいけどさ。初日の出見た訳でもないのにこんな時間まで寝てるなんてありえない」

「1時までに出掛けられる格好にしときなさいよ。あ、もちろんジャージとかありえないから。コンビニ行くような服装で出てきたら、櫻初詣行かないからね」


 いや、男の身支度なんてそこまで時間はかからない。腹が空いているのは俺が起きなかったせいだから我慢することにして、顔洗って歯を磨いて着替えるだけだ。

 未羽とデートする時に、可愛い未羽の隣を歩いて恥ずかしくないように、服装はもう何通りも考えてある。

 その中で、俺の一番気に入ってるスタイルに着替えれば完成だ。

 ほら、10分くらいで済んだだろ?


 しかし櫻の方の支度はまだ整っていないようだった。

 女子は大変だな。


 12時50分。未羽は自分の部屋から出てきた。

 

 「なっ……!?」

 櫻が身に纏うのは。

 股下5センチくらいしかない白いミニのニットワンピ。下に何もはいていない。素足がくるぶしまで続く。

 いや、これはワンピースじゃなくて長いトップスなんじゃないか?


 「お前それ下なんか履くやつじゃないのか?」

「このままだけど?」

「そんな服どこで買うんだよ」

「え?フツーの服屋さんだけど」

 マジかよ。JKみんなこんなエロそーな格好してるの?下倉だけじゃないんだ。

 俺は櫻の全身を上から下へと眺めた。


 「なんかエロそーなこと考えたな?」

 うっ。目ざとい。下から覗き込む櫻の目は、アイラインとマスカラでいつもに増して目力が強くなっている。目力だけで中ボスくらい倒せそうなくらい。しかし、どこかのギャルと違ってケバくはならず、そのギリギリ手前で踏みとどまっている。


 「お前がエロそーな格好するから考えるんだろ?」

「エロそーな目で見るからこの服がエロそーな格好にみえるんでしょ」

「いや誰が見てもその服はエロい」

「エロくない。エロいのは翔の脳内だけだよ」


 この数十秒、会話の中ででエロって何回言ったか?

 こんな会話を元日の昼にしている俺らってなんなんだよ。俺だって女の子にわざわざ言いたくはねーよ。


 仕方なく、膝の少し上くらいまであるロングコートを羽織らせることに落ち着いた。

 本当に少し動いたら見えてしまいそうだし、駅の階段で盗撮する輩(やから)がいるかもしれないからな。コートが隠してくれるから安心だ。


 「10駅先で降りるのね」

 家の最寄り駅から10駅先。学校と方面が同じなので、俺が通う高校及び櫻が通う浜高の最寄り駅・東浜大学前駅から数えると3駅先だ。


 「やばい、見たことある顔が多い」

「知り合い?」

「うん。まあ、今のところ櫻が一方的に知ってる先輩ばっかだからいいんだけど。友達に会ったらやだなー」

「友達ならいいじゃん。あけおめとでも言っておけよ」


 「お前といるから嫌」

 櫻がマフラーに顔を埋(うず)めるように下を向いて言った言葉は、俺に刃渡り15センチのナイフくらいのもが突き刺さった。


 どういう意味だよ!!

 「絶対友達とすれ違ったら、お前のこと櫻の彼氏と勘違いされるんだもん」

 悪かったな。俺は櫻のことを彼女だと勘違いしてくれたら結構嬉しいと思うけどな。


 ん、いや、待て。まだ未羽と別れたことを櫻と下倉を除き誰にも言っていない。

 櫻のことを彼女だと勘違いされた=俺は二股男、ってことになるぞ?


 「あー、櫻ーっ、あけおめーっ!!」

 妙にハイテンションな身長低めの女子が櫻に駆け寄る。歩いている方向からして、彼女は初詣を済ませて帰るところだと思われる。ちなみに彼女は、家族と初詣に来ているように見える。

 「杏ちゃーん!あけましておめでとっ!」


 さっきは知り合いに会いたくないとか言っていたのに、このハイテンションさ。

 どっちが本心なんだろうな。もしも、会いたくない方がが本心ならばこの態度は演技ってことか。そうなると怖いな。


 「彼氏出来たの?かっこいーじゃん!北山先輩よりかっこいいんじゃない?」

「え、ありえなーい」

 ありえなーい、の後にwwwwwwがついているのが見えるぞ。


 「こいつ兄。あとさ、その名前出すのやめよ?」

 兄というのは厳密には違うのだが、同居してるし最早従兄妹というよりは兄妹の関係だ。

 この家庭事情を説明するのはめんどくさいので、大体の人にはお互いのことを兄妹として紹介している。


 「めっちゃかっこいいね、櫻のお兄ちゃん。まああの北山先輩をオトした浜高のマドンナの兄だもんね。櫻の顔面偏差値考えれば当たり前か」

「北山先輩は関係ないから!!」


 櫻は、クラスメートの前では猫かぶって俺の前でだけいつもキレているんだと思っていた。

 それは違かったらしい。俺に対してキレてる時よりも強い口調で言い放った。


 「ご、ごめん」

 それには答えず、また下を向いて、櫻は俺のダウンジャケットの裾を強く引っ張って出来る限りの早歩きをした。

 裾を引っ張る強さが、その怒りを表しているようだった。


 北山先輩、って人と櫻は何かあったのかな。

 あと……北山先輩とやらはそんなにかっこいいのかな?

最近伸びが悪いなぁ……。

今日もアクセス200くらいかなぁ……。


なんか増えとる!!

何があった?

私は総合評価のポイントを確認した。


18pt増えていた!!

日間ジャンル別55位だった!!


ありがとうございます!!!


あとがき長くなりました。お読みいただきありがとうございました。

次回も読んでいただけると幸いです。


ブックマーク・評価・感想いただけますと宙返りして喜びます。嘘です。宙返りできるほど身体能力高くありませんでした。

気持ちは前方伸身宙返り3回ひねりします。この技はシライ2です。

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