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惨文詩

大海と砂漠

作者: 舞端 有人
掲載日:2013/05/02

『人混み』と名付けられた大海。『都会』と呼ばれる砂漠。この、2つで1つの存在はよく似ている。


海の中に一人でいると、波に押され、酸素を奪われ、息苦しくなる。

必死になって足を止めて酸素を得ようとするほど、沈んで息苦しくなる。

力を抜いて立ち止まってみると、波は自分を避けて流れていく。

その自分の周りの水は生気を感じさせないほど暗くて静かなのに、とても早い流れを作り出している。

まるで強制的に動かされているよう。


砂漠の中に一人でいると、日中は水分を奪われ、夜は体温を奪われ。体力を奪われ、意識を奪われる。

二本の足で立って、前に進もうとすればするほどに足元は崩れて、体が地面に引き付けられる。

『人の眼』と名付けられた太陽や月に四六時中監視されている。隠れる場所も逃げる場所も無い。

だけど、太陽と月はずっとあるにも関わらず、何も干渉してこようとしない。

ただ、そこに存在しているそれはとても冷たく生物である感じがしない。

生きている筈なのに死んでいるようだ。


大海と砂漠。

どちらも直ぐ側にあるのに見えなくて、干渉もされない。

だけど、ここで産まれ育ってしまった僕達は大海からも砂漠からも出ることが出来ない。

砂漠に囲まれて、大海の一滴になって、そしていつか空に消えていく。

僕たちは水蒸気の一部となって、儚く消えていくんだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] ツイッターでお世話になっております朧 月夜でございます☆ 早速お邪魔致しました♪ タイトルに惹かれてこちらを拝読致しました* 東京砂漠なんてw古めかしい言葉もございますから、都会を砂漠に例…
2013/05/11 09:01 退会済み
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