マグロ試食
お寿司を食べに行こう、と言われたのでのこのこついて行った私が馬鹿でした。
こんな奴に騙されるなんて恥だ。一生の恥だ。明日から皆に馬鹿にされるんだ。絶対そうだ。村八分だ。
「そんなに嫌?!そんなに嫌なのかこいつの寿司が!!まあちょっと美味しくは無いけどでもあれじゃん!気持ちで乗り越えられる不味さじゃん!」
「すいません兄貴!そして姉さん!!俺の修行不足でした!!やり直します!!一から出直します!!」
「そんなことないってお前小太郎。こいつの味覚がなってねえんだよ。な?そんな落ち込むなっておいおいおい鼻水ふけよ。」
「小太郎君だっけ?まじなってないよこの寿司なにこれ粘土?粘土の味した寿司なんて信じられないよね。なにこれ、ねぇな」
「ちょっとちょっと!!そんなに叩かないでよ!夢見る青年なんだからさ!ちょ、小太郎、待てって!どこ行くんだー!」
「(ズビッ)すんません!!(ズビッ)人生やり直します!!」
「ぎゃー!!早まんなってー!!戻ってきなさい、こたろー!!」
「小太郎くーん。今度はもっと才能をくださいって神様にお願いしなさーい。」
「もうお前!お前帰れ!!ちょ、こたろーう!!お前は帰ってこーい!!!」