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毒殺師一族の悪徳令嬢は敵国の王宮で奮闘する ~溺愛ルートは望みません~  作者: 如月いさみ


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18/29

その3-5

これを調べたことでティナの中で一つの結論が出たのである。

それは想像すると恐ろしい結論であった。

だが、間違いないと確信したのである。


ティナはキッと立ち上がると振り返った。


…。

…。


後ろでは病院を掃除しているアンリエッタとマリーの姿があったのである。

…え?この緊迫した状態で掃除?とティナは心で

「やっぱり緊張感がないわ」

と突っ込みつつ

「アンリエッタ」

アルフレッド王を

と告げた。


アンリエッタは頷いて

「わかったわ」

と踵を返してアルフレッドのいる書斎に向かった。


マリーは微笑み

「王もティナがいて安心されておられますね」

と告げた。


ティナはそれに視線を伏せると

「…それが良いのか悪いのか…」

と呟いた。

「でも、この病院にいると」

エドワードと暮らしていた時の穏やかさを感じるわ


そう言って微笑んだ。


マリーは笑みながら

「エドワードさまというと?」

と聞いた。


ティナは穏やかに笑みを深め

「そうね」

ノアールと王族を結んでいた私の…大切な人よ

と呟いて視線を伏せた。


マリーは驚きながら

「もしや、ティナの愛しておられた方ですか?」

と聞いた。


ティナは少し考えながら

「そうね、表向きは名乗り合えなくても兄妹ですもの」

愛してはいたわ

と告げた。


マリーは小さく安堵の息を吐き出し

「アルフレッド王にはその事を?」

と聞いた。


ティナは「え?」と斜め上を行く言葉に

「フィマールの人間は国民も斜め上なのかしら?」

と思いつつ

「いいえ」

その必要が何故?と心で突っ込みながら答えた。


マリーは微笑むと

「きっとアルフレッド王にお伝えするとご安心されますわ」

と答えた。


ティナはますます

「何故?何故?」

と思いつつも

「そうね、機会があれば」

と曖昧に答えた。


フィマールの人間の思考に悩むティナであった。

その時、アンリエッタとアルフレッドが姿を見せた。


ティナは二人に目を向けると

「毒が分かりました」

と告げた。


アルフレッドは頷いて

「ありがとう」

聞かせてもらおうか

と近寄った。

が、ティナは足を踏み出すと

「先に私の部屋へ」

と告げ、マリーを見て

「マリーこのまま置いておいて」

と言い、自室へとアルフレッドとアンリエッタを連れて行った。


ティナの部屋には特別な植物や油、精製した液体などが保管されている。

彼女は二人を部屋の中の入れると棚から二つの瓶を出して机に置いた。


「毒はこの二つを混ぜたもの」

一つはシャゲの茎の粉末

一つはフドールの液


アルフレッドはそれを見て

「フドールは確か仮死状態にする液だったと思うんだが」

と告げた。


ティナは頷き

「ええ、でも大量に飲むと死ぬわ」

と言い

「ただ、毒見役の人が亡くなったのはシャゲの茎の毒性だと思うわ」

と告げた。

「心臓が急に止まって亡くなったんじゃないかしら」


アルフレッドは頷いて

「ああ、突然ばたりと倒れて心臓が止まった状態で亡くなったそうだ」

まだ王が口にする前だったから王に被害はなかったが

と告げた。

「ジミーのように呼吸困難とかはなかったと聞いている」


ティナは険しい表情をして

「そうね、カーミラの葉は入っていなかったから」

と言い

「でも今回のことで確信を持ったからはっきり言うわ」

ウィズダム国は毒の開発と研究をしているのではないかと思うの

「ただ貴方の毒殺未遂とは明らかに違うから貴方に関しては純粋な毒殺」

トーマス・グレンとエスター王国に関しては

「毒の研究を兼ねた毒殺ね」

恐らく割合や調合の種類や仕方が間違っていたから

「王の口にまで入らなかったんだと思うわ」

二つの毒物の特性を利用して発症時間を調整することが目的だったんだと思うわ

と告げた。


アルフレッドとアンリエッタは目を見開く視線を交わして僅かに冷や汗を浮かべた。

その意味の深さが分かったからである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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