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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

二重魔印の転生者

作者: 潮騒

短編作品です。楽しんで読んでいただけると幸いです!



 大勢の魔物が街へと向かって一斉に駆けてゆく。普段の魔物ならこんな行動はまずあり得ない。彼らは同じ種族ですら団体行動を取るか怪しいくらいだ。別の種族と共に争うことなく行動する様は不可解極まりない。


「魔物が来たぞ!」


 街の見張り台に立つ兵士が魔物の到来を知らせる。待機していた兵士たちはその知らせに応じて、街を守る城壁から外に出る。兵士たちはただ籠城をするのではなく、市民に被害が及ばないように外で戦うことを選んだようだ。


「領主様がいない今、ここを守れるのは我らだけだ。民のため、領主様のため、我らが守るべき全てのために行くぞ!!」

「「「おう!!」」」


 兵士たちの先頭に立つ40代後半くらいの男が士気を上げるために高らかに叫ぶ。彼は普段は領主の家で執事をしているが、元々は騎士団に所属していたため、今はこうして兵士たちをまとめる役割を担っている。


 いよいよ、魔物と兵士たちがぶつかる。一心不乱に向かってくる魔物に少なくない恐怖はあるものの、逃げ出す者はここにはいない。皆、この街を守りたいという心を持っている証拠であり、普段その兵士たちをまとめている領主の人徳の証とも言える。



「うーん、あの感じだと兵士たちは全滅だよな……」


 その様子を街の中心に聳え立つ時計塔から見ていた、紺色の髪の少年はボソッと呟く。その少年は年の割には妙に大人びており、右の手の甲には見たことのないような紋様が刻まれていた。


「ああ、決して練度は低くないけど、魔物の数が多すぎる。あれは30分持てばいいとこだろう」


 少年は誰かの質問に答えるかのように言葉を発していく。しかし、彼の周りには誰も見当たらない。


「大丈夫だ。こんなこともあろうかと準備してもらってたからな」


 彼はニヤリと笑って目線を移動させた。その先には様々な武器や防具を身につけた男女が兵士たちが戦っている方向へと走っていく姿があった。戦闘準備万端!といった彼らの様子を見るに、これから兵士たちに加勢をしに行くのだろう。


「彼ら、冒険者の協力があれば善戦はできるだろうな。わざわざ俺が介入しなくても勝てる可能性だってある」


 少年はスッと立ち上がる。現在の服装は全身黒ずくめの服に、これまた真っ黒なローブと不審者感が限界突破したようなものだ。しかし、日が落ちた夜に目立たないようにするためにはこの格好が一番なのだから仕方がない。


「――――まあ、だからといって、俺が参加しない訳ないんだけどね」


 少年は再びニヤリと笑う。それは心の中の感情が外に滲み出たもの。ただひたすらに今から行う戦闘が楽しみで仕方がないという戦闘狂のような思考によるものだった。


「グレフィスト伯爵家が次男、アーク=グレフィスト、いざ参るッ!」


 そう言って、少年――アークは時計塔から飛び降りる。普通なら身投げをしたと思う場面だが、彼にとって高さは関係ない。着地の瞬間に足元に風属性の魔法を展開して衝撃を全て吸収する。更にそのまま風属性の魔法を身に纏って全速力で戦闘が行われている城壁の外へと向かった。



◇◇◇



「怯むな!我らが崩れれば攻め込まれてしまうぞ!何としてでも食い止めるのだ!」


 魔物相手に先陣を切る男が戦闘中の兵士に向かって怒号を飛ばす。その男――ここを領地とするグレフィスト伯爵家の執事――はチラリと加勢に来たという冒険者を見やる。それまで劣勢を強いられていた兵士たちにとっては、この上なく嬉しい戦力だったが、彼だけはあまりにもタイミングのいい加勢に不自然さを覚えていた。


(ある人の依頼を受けたと言っていたが……一体誰だ?領地の敵ではないと思うが、油断はできない)


 男は冒険者たちに注意を払いつつも、目の前の魔物を自前の片手剣で切り裂いていく。


(それにしても、冒険者たちが来てから随分と楽になったな。心なしか、こちらに向かってくる魔物の数が減っているような……)


 男の感じた通り、冒険者たちが来てから少し経つと、目に見えて魔物の数が減っていた。たしかに、冒険者たちが魔物の相手を担うことで討伐速度は上がっていた。しかし、先ほどまでの勢いを考えると、魔物が減る速度が異常に速い気がする。


 またしても男の頭に疑問が浮かんだが、今度は頭を振って目の前に集中する。疑問については後回しにして、先に魔物を片付けることを優先したかったからだ。


「うぉぉぉぉぉぉ!!」


 力が込もった叫びと共に向かってくる魔物に一閃。男は再び討伐に頭のリソースを割いたのだった。



 そんな男と兵士たち、冒険者たちの戦っている場所から更に奥、勢いよく走る魔物の群れの周りを黒い影が飛び回っていた。


「よっ、ほっ、そいっ、と」


 黒い影は慣れた動きで確実に魔物の急所を切っていく。時には風属性の魔法で離れた場所の敵を絶命させて、どんどん魔物の数を減らしていた。


「攻撃をするこちらには目もくれない……か。やっぱり操られてるって線が濃厚かな」


 黒い影の正体であるアーク=グレフィストは冷静に分析する。数日前から魔物の動きがおかしく、監視していた結果がこの魔物の氾濫だ。冒険者たちに待機してもらっていて本当に良かったと安堵する。


「なるべく人前で全力は出したくないからね」


 アークは自身のとんでもステータスを振り返る。9歳の誕生日に前世の記憶を取り戻してからステータスを確認してみたところ、およそ9歳ではありえないステータスをしていた。


「あり得ないと言えばこれもだけどな」


 剣を握る右の手の甲。そこに刻まれている紋様は魔物と契約した証であり魔印と呼ばれる。元々、アークは二体の魔物と契約しており、両の手の甲に魔印が刻まれていたのだが、転生したら二つの魔印が重なり一つの魔印として右の手の甲に刻まれていた。通常、魔印は魔物特有の魔力を含んでいるため、混ざり合うことはない。だからこそ、このイレギュラーな事態に最初は驚きを隠せなかった。


「今となっては慣れたけど、っと……まあ、こんなもんか」


 久しぶりの全力戦闘で楽しくなってしまい、気づけばほとんどの魔物を倒してしまっていた。残りは兵士と冒険者に任せることにして、アークは再び移動を開始した。目的地は今回の魔物氾濫を引き起こした黒幕のところだ。



◇◇◇



 大きな満月が夜空の頂上に差し掛かった頃、月明かりに照らされた山の展望台に外套を来た一人の人物がいた。その人物は眼下の戦場を眺めながら一つため息をつく。それは計画がうまくいかなかったことに対する苛立ちか憂いか。


 そうして、「もう用はない」と言いたげに勢いよく踵を返したところに、漆黒の人影が音もなく現れた。


「よう、魔物の氾濫なんて起こしておきながら、失敗に終わったら逃げようってのか?そうなんでも思い通りにいくと思ったら大間違いだぞ」


 漆黒の人影――アーク=グレフィストは今回の騒動の黒幕に向かってそう言い放つ。


「……よくここが分かったな」

「別に難しいことじゃないさ。犯人が誰か分かってるなら、魔力の反応を追うだけで居場所は分かる」

「ほう……」


 アークの言葉に黒幕は感嘆の声を上げる。それはあくまでも上からアークを見ているから出た言葉であり、優位は自分にあると信じて疑っていない証拠でもある。


「あのさ、いつまでそうして正体を隠そうとしてるわけ?言ってるじゃん、俺は誰か分かった上でここに来たんだって。――そうだろ、兄上」


 黒幕はニヤリと笑い、外套のフードを静かに取る。そうして露わになった()の顔はどことなくアークに似ており、髪の色は同じ紺色だった。


「ははははッッ!やるじゃないか、アーク!そうだよ、今回の事件の黒幕は俺――ルーカス=グレフィストだよ!」


 まさに、物語の悪者のような登場を果たしたルーカス。妙に芝居じみた行動だが、その真意にアークは気づいていた。


「ノリに乗ってるところ悪いんだけど、その演技も俺の前では必要ないぞ。兄上に乗り移っている悪魔さん」


 そこまで言うと、黒幕は初めて驚きを顔に出し、露骨にアークのことを警戒した。


「……まさか、そこまで分かっているとはな。貴様、本当にこの世界の人間か?」

「悪いが、お前に名乗るつもりはない。兄上を返してもらうぞ」

「ふん、まあいい。我らの存在を知る者には消えてもらうだけだからな」


 悪魔は背中から翼を生やし、その翼を大きくはためかせてアークに迫る。対して、アークは腰に差した剣を抜き、迫る悪魔に向かって剣を振り下ろした。


 ガキィンという音が鳴り、アークの剣は悪魔の大きく長い爪に阻まれる。アークは力をかけてくる悪魔の腹に蹴りを放つ。


「グギャッ!」


 その蹴りをモロに食らった悪魔は盛大に吹き飛ぶ。およそ子供が放つ威力を優に超えているアークの蹴りは悪魔に確かなダメージを与えていた。


「グッ……《ダークインフェルノ》!」


 立ち上がった悪魔は暗黒魔法の一撃を放つ。暗黒魔法は悪魔のみが使える魔法であり、人間が使う魔法の威力とは比べ物にならないほどだ。


 ただ、それは相手が同じレベルか格下だった時の話だ。格上相手ならまた違った結果になる。


「《大海の渦潮》」


 アークの周りを大きな渦潮が囲む。悪魔が放った暗黒魔法はその渦潮に吸われて消失した。


「な、暗黒魔法が一瞬でだと!?」

「驚いている暇なんてないぞ」


 自身が得意とする暗黒魔法がいとも容易く無効化されてしまったことに悪魔は動揺を隠せずにいた。その隙を見逃さなかったアークは握った剣から技を繰り出す。


「"王華七心流 二の型 千山万水"」


 無数に流れる川のごとく、刹那の間に連続して繰り出された斬撃は悪魔の体を何度も切り裂いた。


「ガハッ……」


 今の攻撃で悪魔の体には無数の数が刻まれた。ここからの反撃は難しいだろうと、アークはトドメの一撃を加えようとして近づく。もちろん、ここで言うトドメは実際に殺すわけではなく、兄の体を乗っ取っている悪魔を祓うという意味だ。


 だが、そう上手くはいかないのがこの世の理なわけで―――。


「な……ッ!?」


 急に悪魔の体から魔力が溢れ出したかと思うと、悪魔を中心に膨大な魔力爆破が起こる。


「危ねぇ……」


 無傷とまではいかないが、なんとか爆破から逃れたアーク。そんなアークの見据える先には、先ほどよりも肌が紫に変色し、より悪魔に近しい姿になった兄がいた。


「人間風情ガッ!調子に乗るナァァァァァ!!!」


 だんだん言葉がカタコトになってきた悪魔。取り憑いたルーカスに自身の力を急激に注ぎ込んでいるため、ルーカスの体の悪魔化が進んでいるからだ。だが、悪魔化に耐えきれずルーカスの体は皮膚が裂け、骨が軋み、血を吐いている。


「おいおい、憑代を殺す気か?お前と親和性の高い兄上がいなきゃ、お前はこっちに干渉できないんだぞ?」

「黙レッ!こコデ貴様を殺せなケレバ同ジコトダッ!」


 悪魔はそう言いながら、胸の辺りから一振りの剣を取り出す、否、生成すると言った方が正しいか。


 そうして生み出された剣は禍々しき剣はアークにとって見覚えのあるものだった。


「その剣……」

「ドウシタ?我ガ魔剣『操り人形使いマリオネットパペティア』ガソンナニ気ニナルノカ?オ前ノ領地ヲ魔物ニ襲ワセタノモコノ剣ノ他者ヲ操ル能力ヲ使ッテノコトダ。マァ、失敗ニ終ワッテシマッタガナ」


 悪魔は自慢のおもちゃを見せつけるように、魔剣をアークに向かって構える。そうして見せられた魔剣を、アークは記憶を辿って思い出そうとする。


「あ、そうか……。あの時の剣がそうだったのか……」




 それは前世の死の間際の記憶。


 その日は同じSSランク冒険者たちと合同で依頼に赴いていた。普段はSSランクの冒険者同士で依頼に行くことはないのだが、その日はなぜか全SSランク冒険者が同じ依頼に行くことになっていた。


 そして、依頼の場所に到着した時、突然他の冒険者たちが襲いかかってきたのだ。当然、アークは抵抗したが、不意打ちで喰らったダメージが大きく、しかも手の内を知られているため攻撃の悉くを防がれてしまい、そのまま殺されてしまった。


 なぜ急に裏切られたのか見当もついていなかったが、思い返してみれば攻撃してきた中の一人がこの剣を持っていた覚えがある。


(もしかして、みんなあの剣に操られていたのか?だとしたら、突然攻撃されたことの辻褄は合う。ジェイド、あの時お前はこいつに乗っ取られてたのか……)


 当時、その剣を持っていた仲間に呼びかける。返事は返ってこないが、答えは分かりきっている。そして、倒すべき……復讐すべき相手も。


「お前がみんなを操ってたんだな」

「ン?何ノコトダ?」

「知らないなんて言わせない。俺はアーク=バルファルト。100年前にお前に殺された人間だ」

「アーク=バルファルト………」


 アークは敢えて前世の名を名乗る。その名前を聞いた悪魔は少し考えてから、突然青ざめた顔になった。


「ナ、何故オ前ガ生キテイル!?アリ得ナイ!オ前ハアノ時殺シタハズダ!」

「悪いが俺もなんで転生したかは知らない。でも、転生できて良かったよ。真実を知ることができたし、復讐も出来るからな」


 アークの周りに雷の魔力が可視化できるほど濃密に現れる。そして、兵士の部屋から盗んできた剣を投げ捨てて、何もない空間に手を出した。


「『聖剣召喚』」


 それは魔を滅する極大の輝き。それは全てを浄化させる神の光。アークが手を出した先の空間がひび割れて、思わず目を瞑ってしまうほどの閃光が辺りを覆う。

 

 その輝きが晴れると、アークは一振りの真っ白な剣を握っていた。悪魔が持つ魔剣とは相対的な見た目をしたそれは、まさに聖剣と呼ぶべき一本だ。


「クッ、何故貴様ガ聖剣ヲ使エル!ソレハ忌々シキ天使ノ武器ダゾ!」

「さあ、何でだろうな。まあ、代わりといっちゃなんだが、この剣について教えてやるよ。これは聖剣『浄化する光(ライニグング)』104本ある聖剣の内の一本だ。効果は……まあ、食らってみてからのお楽しみってことで」


 そう言うと、アークは先ほどまでとは比べ物にならないくらいの速度で走り出す。全力の『身体強化』とその身に纏った雷の魔力の効果のおかげで、悪魔ですら目で追えないほどの速度まで上昇した。


「所詮速ク動ケルヨウニナッタダケダ。物量デ押シテシマエバ何ノ問題モナイ!」


 悪魔は魔剣を天に掲げる。すると、魔剣から妖しい紫の光が放たれて、森の奥から大量の足音が聞こえてきた。


「計画失敗デ温存スルコトニシタ魔物ダガ、致シ方ナイ。全力デ貴様ノ討伐ニ当タラセテモラオウ」


 領地を襲ったのと同じ種類の魔物がわらわらと森の中から走ってくる。領地襲撃の時と同じく、悪魔に操られているため、一心不乱にアーク目掛けて牙をたてる。


「――邪魔だ」


 その魔物たちをアークは一撃で絶命させていく。本気を出したアークにとってこの程度の魔物は足止めにすらならない。


「《雷華燦々(らいかさんさん)》」


 アークが剣を振り下ろすと、そこから放射状に雷が伸びていき、触れた魔物の命を奪っていく。


「隙アリィィ!!」


 魔法を発動した直後の硬直を狙い、悪魔はアークの背後を取って攻撃を仕掛ける。その攻撃は悪魔の狙い通り、アークの横腹を切り裂いた――かに思えた。


「ナッ!?」


 悪魔の攻撃が当たった瞬間、アークの体が揺らめいて煙のように消えてしまった。


「残念。俺はこっちだ」


 背後を取ったと思ったアークに後ろを取られ、唖然とする悪魔。その()は剣同士の戦いにおいては致命的で、アークの袈裟斬りが悪魔の背中に炸裂した。


「ギャァァァァ!」


 悲鳴を上げながら倒れ込む悪魔の喉元に聖剣を押し当てる。それは悪魔にとって詰みな状況を表していた。


「これで終わりだ」

「マ、待ってくれ!兄である俺を本当に殺す気なのか?頼む、アーク。俺はまだ死にたくない!」


 絶体絶命な悪魔が取った行動は命乞いという、なんとも平凡でつまらない選択だった。そんな悪魔をアークは冷たい目で見ながら、勢いよく剣を振った。


「あ、ガ……ッ」

「安心しな。兄上は死なない。死ぬのはお前だけだ、悪魔」


 アークが召喚した聖剣『浄化する光(ライニグング)』の効果は対象の魔の部分のみを斬り、同時に消滅させるというもの。その効果は悪魔だけでなくアンデッド系の魔物にも通る。


「グガ……、マサカ人間ゴトキニ殺サレルトハナ……。ダカラ、アノ方ハ"アーク=バルファルト"ヲ殺セト命ジラレテノダナ」

「あの方だと……?」


 妙な言葉を呟く悪魔にアークは疑問を持つ。前世の死がこの悪魔がやったことではなく、命じられたことなら本当の黒幕はそいつということになる。つまり、真に復讐すべきはあの方と呼ばれる人物である。


「ハハハッ、柱デアル我ガ死ネバ、必ズ貴様ハ目ヲツケラレル。心配シナクトモ、アノ方ハ貴様ヲ殺ソウトスル。ソレマデ震えエテ待ッテルンダナ。ハハハハハハハハハッッ……」


 最期は笑いながら消えていった悪魔に何とも奇妙な感覚を植え付けられる。ただ、アークにとっては悪魔の死に際などどうでも良く、重要なのは他の悪魔とあの方という存在だけだった。


(あいつらに復讐なんてもっての外なんて思ってたが、対象が違うとなれば話は別だ。俺を殺した代償とあいつらを操った代償。きっちりまとめて返してもらわないとな!)


 転生して裏切られたと分かった時には燃えなかった復讐という名の炎が急激に熱を増し、メラメラと大きくなっていく。


 こうして、アークと悪魔との長い長い戦いは幕を開けたのだった。



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