ストラップ
お土産に、とそう言って
君に渡したストラップ
碧色に輝く石と
ト音記号の銀細工
ある日あなたのカバンに
そのストラップがついているのを見かけた時は
誰にも見えない所で
ぐっと拳を握りしめてしまった
見つからないよう隠しているけど
私のカバンのストラップ
碧色に輝く石と
八分音譜の銀細工
いつか想いが音となって
あなたの心の譜面の中に
刻み響いてくれるといいなと
祈りながら付けてるんだよ
ホントは想いを歌詞に変えて
あなたに届けと歌わなきゃって
分かっているんだけど
そのための声はまだ出せなくて
今日もカバンの中のストラップ握りしめてる