表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

五日目


 こぽこぽと水の音がする。

 心地の良いその音に耳を傾けてぼんやりと意識を漂わせる。


 ……そういえば私、何をしていたんだっけ。いやそもそも私ってなんだっけ。

 このままその心地よさに身を任せておけばいいのに、不意に余計な思考が脳裏に過ぎる。

 なんだろう、何か大事なことを忘れているような気がする。大事な……そう、私の大好きなものを。


 まあいいや。何でもいいけどとりあえず――ケーキ食べたい。




「……はっ」


 それだ、とはっとして顔を上げる。そうだそうだ何か忘れていると思ったんだと頷いていると、上下する頭に合わせて目の前に気泡が浮かぶのが目に入ってくる。

 泡? なんで泡なんてあるんだろう。不思議に思ってそれに触れようと手を伸ばせば、水を切るような感覚が手のひらから伝わってくる。


「……!?」


 なんだなんだこれは!?

 あまりにぼんやりし過ぎていてようやく私は現状に気が付いた。

 私は今……何故だか水の中にいる。周囲はガラスのようなもので取り囲まれており、そのガラスの向こう側を見てみれば、同じようにガラスの水槽に入っている謎の白い物体がいくつも目に入ってきた。

 一体此処は何処だろう。もしかして私、誘拐されたのだろうか。

 というかなんで水中なのに呼吸ができるのか。何もかも訳が分からず混乱していると、不意に部屋の奥からばたばたと慌ただしい足音が聞こえてきた。


 バン、と大きく扉を開け放って現れたのは白衣を着た一人の女性だった。


「成功? 本当に……やっと成功した!!」

「うわっ」


 ガラス越しに私を凝視して酷く興奮し始めた女性に思わず引く。なんなんだこれは。「突然変異だわ!」と喜んでいる彼女はひたすら私をなめ回すように見て――っていうか、今更気付いたけどなんで私裸なの!?


「はじめまして……私の、可愛い可愛い子」






 ーーーーーーーーーー






「なんだったんだ今の夢……」


 今日の夢はいつもとは違うものだった。

 私はベッドに寝転んだまま天井を見つめ、消えていきそうになっている夢を思い起こした。どうにも不思議な夢だったな。記憶を失ってから見た夢は大体しいちゃんと、彼と共に居る施設の夢だったのに、今日はまったく雰囲気が違う。

 ……あれか。もう現実で“彼”を見つけてしまったのだから、わざわざ夢で見るまでもないとか。


「……しいちゃん」


 出雲忍君。会ったその日から私を守ってくれたその人がしいちゃんだったのだ。彼に関する記憶は断片的にしか思い出していないというのに、ようやく会えたと嬉しくて嬉しくて堪らない。

 それにしても、昨日彼から告げられた言葉はあまりにも衝撃的だった。彼がしいちゃんだということは元より、私を此処から連れ出してくれると言った彼が更に驚くことを口にしたのだ。




『決行は明後日にしましょう』

『明後日!?』


 早い。あまりにも早すぎる。急過ぎて理解が追いつかない様子の私を見て、しいちゃんは小さく笑った。


『元々藍さんを見つけてすぐにでも連れ出そうと思っていたんですよ。だけど藍さんは記憶を失っているし、おまけに黒音さんと一緒に居てろくに話を出来る状態じゃありませんでしたから』

『そっか。でも、そんな簡単に外に出られるものなの?』

『安心して下さい、外には僕の仲間がいます。普通ならたとえ校舎から出られたとしてもすぐに捕まってしまうでしょうが、僕達は外から手引きしてもらってすぐにこの学園から離れましょう』

『他にも協力してくれる人が……』

『はい。今日この後連絡を取って、一日は準備に。そしてその翌日、決行です』




「……明日、此処から出られる」


 記憶があるうちではまだ一週間も経っていないが、それでもこの閉鎖的な空間に酷く嫌気が差していた。裏切りや死が渦巻くこの場所から一刻も早く外へ出たい。

 ひとまず、今日は目を付けられないように大人しくしておこう。人の目がある場所では脱出についての話もできないし、何か企んでいると疑われない為にしいちゃんとも当たり障り無い態度で接しておいた方がいいだろう。






 ーーーーーーーーーー






「因幡ぁ、ちょっと来い」

「!」


 目立たないように大人しくしていようと決めたその日の朝礼後、しかし私はすぐさま社先生に呼び止められてしまった。他のクラスメイト達が可哀想なものを見る目でこちらを見ている。

 私は恐る恐る、欠伸をしながら待っている先生に近付いた。


「あ、あの……何か」

「授業は出なくていい、ちょっと面貸せ」

「え?」

「ちょっと待って下さい」


 唐突にそう言って社先生がさっさと私の腕を掴もうと手を伸ばす。しかしその前に先生と私の間にしいちゃんが割り込み、私を背に庇った。


「どうして藍さんだけ?」

「はぁ? お前がワケを知る必要があるか?」

「あります。藍さんをあなたみたいな先生と二人にはしておけない」

「はー、随分と調子に乗ってんなぁ。昨日サボった分をペナルティにしてほしいと見える」

「ちょ、ちょっとしいちゃん!」


 せっかく大人しくしていようと思っていたのに何をしているんだと、彼の腕を強く引っ張って少し社先生から離れる。


「今目を付けられるようなことしないでよ!」

「でも社先生ですよ? 藍さんが何をされるか……」

「大丈夫だから! ……その、最悪何かあっても私は死なないし」


 自分でそう言いながら、一昨日黒音ちゃんに滅多刺しにされた記憶が過ぎって吐き気がした。思い出したくない。その時の記憶も、そして昔あの施設でされたことも。

 「とにかく今日は大人しく!」と、こそこそと先生に聞こえないように話してしいちゃんから離れる。そして社先生の元に戻ると、彼は黙ってじっとこちらを見下ろした。顔が見えないので何を考えているのかちっとも分からない。


「さっさと来い」


 白衣を翻して教室を出て行く先生の後を歩く。この学園は生徒の数も少なく空き教室が結構あり、教室以外は人気の無い場所が多い。徐々に教室の喧噪が遠くなって来たところで、不意に前方を歩く社先生が足を止めた。


「それにしても……ほんの数日で随分と出雲と仲良くなったんだなぁ?」

「そ、そうですね。し……出雲君は優しいので」

「……何を企んでいることやら」

「そういえば! 結局私に何の用事なんですか!」


 マスク越しにほんの小さな声でそう呟いたのが聞こえて、私は慌てて話を逸らそうと話題を変えた。


「あぁ……そーだったな」

「そうだったなって、うわっ」


 いきなり腕を掴まれてまた注射器を刺された。この前と同じように血を抜かれているようで、注射器の中身がどんどん赤く染まっていく。……もうこのくらいじゃ怖いとも思わなくなってしまった。


「俺の用はこれだけだが、ついでに学園長がお呼びでな? 学園長室までお前を連れて来いって言われてんだよ」

「学園長?」

「ったく、なんで俺がそんな雑用……忙しいっつーのに」


 大欠伸をしながら至極面倒臭そうに言う。さっきも欠伸をしていたし随分と眠そうだ。今日はいつものように高笑いしてないし。

 というか、学園長? 確か私を養子に取った人だと聞かされているがまだ覚えている限り会ったことはない。


「学園長って、どんな人ですか」

「あ? お前も一昨日見ただろ」

「一昨日」

「俺と一緒にいたあのババアだよ」


 一昨日。そういえば……あの時、黒音ちゃんに“罰”を与えていた社先生の隣に、スーツの女の人がいた。あの人が学園長だったのか。

 今まで来たことの無い場所、校舎の最上階の一室の前まで連れてこられると社先生はさっさと帰ってしまった。あんな先生なのに一人にされると妙に心細い。私は緊張しながら一つ深呼吸をしてドアをノックした。


「入りなさい」


 すぐに聞こえてきた声に余計に心臓が早くなりながら扉を開けた。そうして見た扉の先は応接室と研究室の中間、と言った感じの部屋だった。ソファなどの家具は立派なのに棚や机には大量の本や資料のような紙が積み上がっていて、学園長である女性はそれに隠れるようにデスクの前からこちらを見ていた。


「藍、待っていたわ。私の可愛い子」

「え、っと……どうも」

「記憶を失ってしまったんでしょう、可哀想に。こちらへ来なさい」


 どうやら思ったよりも好意的だ。だがこの場所ではむしろ好意の方が怖く感じてしまう。本やら資料やらを崩さないように慎重に足を進めて彼女の前に来る。すると学園長は私を観察するように上から下までつい、と視線を動かした。


「体調の変化は? 何か異変を感じる所はない?」

「はあ……特には」

「それはよかった。でも近いうちに一度精密検査もしましょう」


 異変は大いに感じている。この周囲の異常な空間に。だが流石にそれを言うのは憚れて口を噤んだ。


「……ん?」


 ふと、机の上を埋め尽くしている本達に紛れ込むようにして写真立てが一つ場違いに置かれているのが目に入った。それに映っていたのが白髪と赤い目の小さな少女だったのだから余計に気になってしまったのだ。……とくに、顔なんてあまりにも見慣れている。


「あのこれ……私ですか」

「そうよ。あなたがまだ私の元に居た頃の大事な資料」

「まだ? それはどういう」

「今日あなたを呼んだのはその話をする為よ。忘れてしまった記憶を教え、因幡藍という人間がどういうものであるのか自覚してもらう為。あなたは全てを知っておかなければならない」


 学園長が立ち上がる。そうして背後にあった棚の資料をいくつか手に取って戻って来ると、机に一冊のファイルを開いて広げてみせた。

 そこにあったのは白い建物の写真だ。


「これに見覚えは?」

「……ないです」

「この研究所があなたが生まれた場所。あなたはある研究の元に生み出された存在……私があなたを作ったの」

「!」

「私があなたを養子にしたのは簡単な話、元々生みの親だったのだから当然のことよ」


 私が……この人に作られた? 研究の為に生み出された?

 何も言葉を返せず学園長を凝視していると、彼女は慈しむように私の頬を撫でて微笑んだ。


「私の最高傑作……あなたはあの研究で唯一の成功例だった。藍、これを見なさい」

「何を……!」


 ファイルがいくつか捲られる。そうして開かれたページは何枚かの写真が貼られている。それらは全て同じものが映っているが……“それ”が何なのか、私には理解できなかった。


 真っ先に目に入ってくるのは白。丸い全身は殆どが白色で、しかしぎょろぎょろとした赤い目のようなものがいくつも体中に散らばっている。写真によって形が異なり、まるでスライムのように蠢いているように見える。そして一番大きな写真では――体の中央が上下にぱかりと開かれ、その奥の真っ黒な空洞に犬が放り込まれていく光景が映し出されていた。


「っ、……」


 気持ち悪い。そう思うと同時に、私の脳裏に白いそれが過ぎった。私よりもずっと大きな白が腕のようなものを振り払い建物をなぎ倒し、小さな白をぐちゃぐちゃにかみ砕いていたその光景が――。


「これはまだ殆ど解析出来ていない未知の生命体――正式名称はなく、仮名はX。その細胞は半永久的な再生能力を持っていて、私はこの細胞を使って不死の人間を作ろうとしていた」

「あ……あ、」

「研究は中々進まなかったわ。Xの細胞が強すぎるのか人間に埋め込めば死に、受精卵に組み込めば元の生命体の劣化版が生まれ人間にならない。配合を変え方法を変えていくうちに……あなたという唯一の成功例が偶然生まれた」


 目が乾く。頭がガンガンと痛む。それと同時に、覚えのない光景がどんどん頭の中に入ってくる。

 大きなガラス瓶のようなもの中で、水に入れられている私。周囲にあるのは私と同じ実験体で……人間になれなかった白い物体。目の前には歓喜に沸く白衣の人間達。

 ああそうだ。今日の夢はこれだったんだ。


「不死の人間が出来たと、私達は喜んであなたの研究を行った。血や細胞を解析して他の失敗作と何が違うのか調べて……結局何も変わらなかったのが今でも不思議で仕方が無いわ。でもそうやって研究を続けているうちに、Xが私達の元へと現れた」


 覚えている、いや思い出した。体中の赤い目を光らせ私達を探しに来た白く大きな化け物を。


「研究所は破壊され、失敗作は捕食された。私はあなたを逃がすので精一杯だったわ」

「……」

「あれから数年、ようやくあなたを見つけた時は本当に運命だと思った。また私の手元に戻ってくる日が来るなんてって、嬉しくて堪らなかった。てっきりあの後、あなたもXに捕食されてしまったと思っていたから」


 何も反応しなくなった私を気にすることなく、学園長はさらにファイルを捲る。


「この数年でXについて研究は少し進んだわ。あれはどうやら自分の細胞を持つものを捕食する性質がある。更に言えば、あれは普段はどれだけ探しても見つからないのに、Xの細胞が活性化されたその時だけはどこからともなく姿を現す。この前のように大きな怪我をして沢山の再生能力を使った時にね」

「……ああ、そっか」


 もはや吐き気など無くなって、私は随分と静かな気持ちで小さく頷いた。

 この人の研究所にあれが現れたのは、私の研究を――何処まで再生するのかを調べる為に腕を切り落とされた時だった。暴れないように麻酔を打たれてぼんやりしていたが、確かそうだったはずだ。

 そして思い出すのはしいちゃんと出会った場所。逃げた先で拾われたあそこでも私は手足を、目玉を奪われて……そして、あれが現れたんだ。建物を破壊して暴れて、瓦礫に押しつぶされたりして沢山の人が死んだ。しいちゃんに逃がされて……それから先は、まだ思い出せない。


 最初の場所も、その次の場所も私の所為で多くの人死んだ。


「じゃあ、此処も」

「それは大丈夫。この学園の周囲にはあなたの細胞を使った囮を多数置いているの。Xはある程度捕食して満足すれば帰って行く。一昨日もいくつか食い荒らされた跡はあったけど、もう姿を消しているわ」

「……そうですか」

「今日私があなたに言いたかったのは……つまり、外に出たいなんて決して思わないでってことよ」

「!」


 突然心の中を覗かれた気がして息を呑む。


「記憶が無くなって何もかも珍しいものに見えるでしょう? 以前のあなたは大人しかったけど、今は好奇心のまま外に出たがってもおかしくない。そう思ったからこそ、自分の存在がどれだけ貴重で重要なものなのかきちんと認識して欲しかったの」

「……」

「藍……私の可愛い可愛い子。あなたは特別なの。他の失敗作とは違う、唯一の完璧な存在」


 違う。違うの。私はそんな大層なものじゃない。

 私は知ってる。どうして他の“兄弟”と違って私だけが成功例に、人間になれたのか今なら分かる。ただ……そう、ただ生まれる前から自分が人間であると認識していたから。前世の記憶を持ってたから。


 私が人間になった瞬間の映像を見せられたことがある。他と同じように丸かった体が突然人型に変化したのだ。それは恐らく私が自我を持ったあの瞬間のことで、過去の自分を思い出したその時だった。

 たまたま、本来は持っていないはずの記憶を持っていただけ。それだって奇跡かもしれないけど、私と彼らの違いはたったそれだけだった。

 私はただの……化け物のコピー品でしかない。


「Xから逃れられるのはこの学園しかない。あなたはこの場所でしか生きていけないの」






 ーーーーーーーーーー






「藍さん!」


 どうやって戻ってきたのか覚えていないのに、私は気が付いたら教室の近くをふらふらと歩いていた。

 名前を呼ばれて、俯いていた顔を反射的に上げる。すると廊下の奥から血相を変えたしいちゃんがこちらに走り寄って来るところだった。


「しいちゃん」

「社先生に何もされていませんか? 何か酷いことを言われたりとか」

「しい、ちゃん」


 彼の姿を見た瞬間、堰を切ったかのようにぼろぼろと涙が溢れ出した。そんな私にぎょっとした彼は、あわあわと焦った後に近くの空き教室へと私を引っ張り込んだ。


「藍さん、本当に何があったんですか。社先生に何を」

「違う。違うの……」

「違う?」

「しいちゃん……ごめん。私、一緒に行けないよ。せっかく私を助けようと来てくれたのに、本当にごめんね」

「……どういうことですか」

「学園長に言われたの。私は、この学園から外に出られない」


 あれが来て沢山の人が死んだ。たとえ私の手足や目をえぐり取った人間だとしても、私の所為で死んだのは間違いない。もししいちゃんと共に外に出てまた何か大怪我をすることがあれば、またあれは私の元へとやって来る。そうしたら私は勿論食われて、そしてしいちゃんも、それから脱出を助けてくれるという彼の仲間も死んでしまうかもしれない。


「私ね、学園長に作り出されたXっていう化け物のコピーなの。私が怪我をして再生したら、それがやって来て食べられちゃう。それにしいちゃん達まで一緒に死んでしまうかもしれないの」

「……」

「私としいちゃんが居た研究所が崩壊したのも、全部私の所為。私と一緒に居たらまた酷い目に遭うことになる。だから」

「藍さん」


 しいちゃんが私の手を握る。そして、「大丈夫ですよ」と彼は何故だか微笑んだ。深い青色が酷く優しげに細められる。


「何が、大丈夫」

「僕も同じだから」

「え?」

「言ったでしょう。僕の右腕はあなたの再生能力と殆ど変わらないって。何せ、僕の右腕もその細胞を使って作られていますから」

「!」


 彼の右腕を見る。何の変哲もない腕に見えるのに、確かにこの腕はいとも容易く再生した。なんで、なんで彼まで私と同じものを。


「なんで」

「あなたを見つける為ですよ。この右腕にしてから、何となく他の細胞の居場所が分かる気がするようになったんです」

「え、」

「僕だけじゃない。脱出を手伝ってくれる他の仲間も同じ細胞を持っています。そうやって皆で探して、ようやくこの学園にいるあなたを見つけることが出来たんですよ」 

「私の所為で」

「違います、僕達が藍さんを見つけたかったから。……あなたと同じ存在になりたかったから選んだんです」


 そんなこと……そんなことの為に、あんな化け物を呼び出すかもしれないのに。


「僕とあなたは同じです。だから一緒に此処を出ましょう」


 もっと命を大切にしてとか、言わなければならないことは沢山あるのに……しいちゃんが言った『同じ』という言葉にまた涙が止まらなくなった。

 嬉しいなんて思っちゃいけない。思ってはいけないのに。


 しいちゃんが握っていた手を引いて、私を抱きしめた。


「一緒に――死ぬまで、死んでも一緒に」


 そんな破滅的な言葉を聞きながら、私は彼の背中に手を回した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ