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三日目


「お前! あいつに血飲ませただろ! これで訓練計画が狂ったらどうしてくれる!」

「いっ、」


 突然白衣を来た研究員の男に腕を掴まれた。どうやらもうさっきのことがばれたらしい。男は酷く憤っていて、私を掴む力も腕が折れてしまいそうなほど強い。


「仕置きが必要だ。さっさと来い!」

「おい、止めろ!」


 連れて行かれそうになった私を見て彼が怒鳴る。私の腕を掴む研究員を引き剥がそうと手を伸ばすが、しかしすぐに他の職員に取り押さえられてしまった。いつ死ぬか分からなかった先程よりかは遙かに回復しているものの、それでも本調子とはいかないようだ。

 せっかく治ったのにこのまま暴れてしまえば更に酷い訓練を受けさせられる可能性がある。それを危惧して、私は何てことないように彼に笑いかけた。


「大丈夫。大丈夫だから」

「……!」


 何をされても私は死んだりしないから、だからもっと自分のことを気にしてほしい。

 腕を引かれ他の部屋に連れて行かれる私を見て、身動きが取れなくなった彼が苦々しい表情を浮かべる。

 扉が閉められて彼が見えなくなる直前、私は安心させるようにもう一度微笑んだ。


「大丈夫だよ、しいちゃん」






 ーーーーーーーーーー






「……そっか、しいちゃんか」


 夢から覚醒した直後、ぼんやりしながら私は藍色の目の彼の名前を思い出していた。確かにしっくり来る呼び名だった。

 やっぱりこの夢はきっと現実にあったことなんだろう。少しずつ少しずつ、忘れたものを取り戻させるように見るこれは今の私の過去なんだ。

 今日の夢が昨日の夢の続きだとすると、無事に彼、しいちゃんは生き延びたらしい。よかった。私は彼のことを殆ど覚えていないけど、それでも私を心配して怒ってくれる優しい人間であるのは間違いない。

 今日の夜眠ったらまた夢の続きが見られるだろうか。そう考えながら体を起こし、私は夢から現実へと意識をシフトさせた。


 何はともあれ……当たり前だが今日も学校だ。




「藍、どうかしたの?」

「う、ううん何でも無い」


 黒音ちゃんに不思議そうな顔をされて、私は誤魔化すように笑った。 

 いざ落ち着いて現実に向き合ってみれば、嫌でも昨日のやりとりを思い出さずにはいられなかった。

 心谷先生、そして社先生との話を。


 この学校は一体何なのか。口の中が乾く栄養食を咀嚼しながら目の前の黒音ちゃんを窺う。彼女は確か、心谷先生に救われてこの学園に来たと言っていた。だったら彼が正しいんだろうか。

 でもこれは社先生の言葉を否定する材料にはならない。将来黒音ちゃんを売り飛ばす為に連れてきたのかもしれない。そんなこと、黒音ちゃんに確認する訳にはいかないけども。


 ……あー、ケーキ食べたい。難しいこと考えたくない。

 現実逃避したくなるとすぐに「ケーキ食べたい」と無意識に考えてしまう。だってケーキは私にとって日常と平和の象徴だから。

 ケーキを食べている時、私は絶対に幸福だ。誕生日、クリスマスなど幼い頃はそういう特別な日にしか食べられなかったそれは、必ず幸せな思い出と共にある。大きくなって自分で稼いだバイト代で気軽に食べられるようになっても、やっぱりケーキを食べるその瞬間は特別であり、幸せなんだ。


「……平穏な日々に戻りたい(ケーキ食べたい)


 自分にしか聞こえないくらい小さな声で呟いて、私は黒音ちゃんの目を盗んでため息を吐いた。






 ーーーーーーーーーー






「それじゃあ自習の時間だ」

「よろしくお願いします、心谷先生」


 もやもやと考え事を続けて、嫌でも彼と向き合う時間がやってきてしまう。

 昨日と同じように午後になると、私は保健室を訪れて待ち構えていた心谷先生と向き合うように座った。


「昨日から何か変化はあるかな。些細なことでも何か思い出したとか」

「そうですね……。多分過去だと思うんですけど、夢を見ました」

「夢?」

「はい。私が何処かの研究機関にいる夢で」


 私は頭の中で多くない記憶を整理しながら夢の内容を話す。どんな雰囲気の場所なのか、親しくしていた人がいたこと、その彼が苦しみ助けようと血を使ったこと。

 夢だからぼんやりしていることも多いがとりとめなく話していくと、先生は「成程」と納得するように頷いた。


「私は君が此処に来てからの二年間しか知らないが、恐らくきっとそれは君の記憶だろうね。この調子で夢を見続ければ少しずつでも記憶が戻っていくかもしれない」

「私、二年前から此処にいるんですね」

「ああ。この学園は中等部からあって、ちょうど高等部から入学したんだ。他の生徒と比べても随分と大人しかったから私もよく気に掛けてはいたんだが」

「……大人しい」

「僕も長いこと教師をしているけど、その中でもかなり物静かな子だったね。君は忘れてしまっただろうが、僕も君たちのようにとある能力を持ってる。心に作用する力をね。だからこそ心の中まで静かだったのが余計に気になったな」

「え、そうなんですか?」

「何せ私も此処の卒業生だから」


 私は少し驚いて目の前の先生をまじまじと見つめる。見た目は普通の人間と何も変わらないし、それだけじゃなくとても落ち着いていて如何にも出来た大人、と言った雰囲気だ。だからこそこの人も特殊な能力を持っているというのは考えてもみなかった。


「私はこの学校が好きでね。在学中からずっとここで教師がしたいと思っていたんだ。保護された生徒達を見守って、そして助けていけたらと思って」

「黒音ちゃんも、先生に助けられたって言ってました」

「そうだね。彼女も此処に来るまでに随分と酷い目に遭ったみたいだったから……あの子のように苦しんでいる子達を救うのが、私の使命だと思っているよ」


 にこり、と心谷先生がそう言って綺麗に笑う。やはりこの人は良い人で、黒音ちゃんを救った恩人で、あのガスマスク男とは比べものにならないくらいまともに見える。

 だからこそ。


「どうして――そんな嘘を吐くんですか」


 私は、意を決して目の前の善人振っている男に向かってそう問いかけた。


「……嘘? それはどういう」

「社先生に聞きました。この学園は生徒を保護しているんじゃない。後々高く売りさばく為に育てているだけなんですよね?」


 私が更にそう告げると彼は少し驚いたように目を瞬かせ、しかしすぐに眉を顰める。


「社先生か……。彼は少し、いや随分と変わり者でね。仮にも同僚に対して言う言葉じゃないが、あの人の言葉はあまり信用しない方がいいと思う」

「記憶が無くて判断基準が無い私にとっては、どちらの言葉だって同じ価値です。だから自分で考えて、それで心谷先生の方が嘘を吐いていると思ったんですよ」

「……何故、私よりも彼を?」

「あの先生、まだ会って三日目ですけどホントにやばいし異常だと思います。でも、あの人がわざわざ私に無意味に学園を貶める嘘を吐く必要は無いんです」


 社先生は怖いし心底いかれてると思うけど、だからと言って言動全てが偽りだとは思わない。特にあの人は私の血を欲している。下手に此処から逃げ出したくなるような言葉よりも、耳障りの良い言葉を選んだ方が彼にとっても都合がいいはずだ。

 ……そもそも、社先生を信じるというよりもそれ以前の問題だ。


「食事はまるで動物の餌の様に管理されていて、外には一切出られないどころか窓すら開けられない。極め付けは……それこそあんな先生が“執行人”として生徒に過剰な暴力を振るうことが学園で認められている。そんなの、どこが保護施設だって言うんですか」

「……」


 考えたくも無いのにずっと頭を回っていた考えを口にする。だっておかしいだろう。こんなに自由が制限された暮らし、私は三日目にしてもう嫌になって来ている。もっと酷い環境から来た人間からすれば天国かもしれないが、前の記憶の所為で“普通”を知っている私からしてみたら此処は異常過ぎるのだ。社先生が言った通り私達は此処では……家畜同然だ。

 心谷先生は黙っている。何を考えているのか分からないように、静かに私を見返して口を閉ざしたままだ。


「……そうだね。私が言った言葉は一部、偽りが混じっていた。記憶の無い君を不安にさせないようにあまり過激なことは言わないようにしていたんだ」

「一部?」

「確かにこの学園は身寄りの無い特殊な生徒を育て、そして需要がある場所へ金を貰って受け渡している。優秀な生徒はそれだけ早く現場へ連れていかれるし、言うことを聞かず余りに手に負えない生徒は退学……処分だ。だが黒音さんのように、この学園に来られて幸せになった生徒は意外と多いんだよ。保護しているというのも嘘ではない」

「それは単に、普通を知らないから」

「一生知るはずもないことなら同じだろう? それにもう一つ、さっき言った言葉も私の本心で嘘じゃない。私はこの学園が好きだし、此処の生徒達を救いたいと思っている。だって――可哀想だからね」

「…………えっ、」


 その瞬間、突然頭が重たくなってぐらりと傾いた。


「因幡さん、自習の時間だよ。――さあ、記憶を取り戻してみようか」

「あ……なに、これ、」


 目の前が真っ暗になる。平衡感覚が狂う。椅子から転げ落ちて、背中から固い床に叩き付けられる。

 頭の中をかき混ぜられるような異様な不快感に思わず叫び出しそうなほど気持ち悪くなった。


「私はね、可哀想な子を見るのがたまらなく好きなんだ。手を差し伸べてあげたいし、地獄を見て絶望している人を救い出してあげたい。だからこの学園は最高だ。可哀想な子ばかりが集まって来るからね」

「……っ!」

「だから君には……全てに絶望して諦めた目をした、心の灯火が消えた以前の可哀想な君に戻ってほしいんだよ。記憶を失って普通を知ってしまった君が記憶を取り戻したら、前よりももっと絶望してくれるんじゃないかと思うからね」


 何かを言っている先生の声が遠い。思考がまぜこぜになって自分が分からなくなる。

 真っ暗になった視界に何かがちらついては消えて、また何かが映る。テレビのチャンネルを切り替えるように次々と映像が頭の中に襲いかかってくる。


 水の中、研究員、ずらりと並ぶ沢山の人間、倒れている子供、瓦礫、藍色の目、赤い血、白い……白くて、大きな。


「あ」


 これは。




「、かはっ!」

「!」


 その瞬間、何故だか突如として映像が消えた。暗闇も消え、そして不快感も一瞬にして遠のく。

 視界が元に戻り、本来居るはずの保健室が見えてくる。床に倒れていた体を起こせば目の前に居たのは――胸を真っ赤に染まった細い刃で貫かれた心谷先生の姿だった。

 ぼたぼたと止めどなく血が床に落ちていく。私はそれを呆然と見つめながら……その背後にばさりと黒い翼がはためいたのを見た。


「く、黒音ちゃん」

「……どうして」


 背後から突き刺さっていた刃が引き抜かれる。更に血を吹き出しながら床に倒れた心谷先生の後ろから現れた黒音ちゃんはその手に大きな黒い羽を――先端が細い刃となったそれを手にしながら、虚ろな目でぼそぼそと呟いた。


「どうして……どうしていつもいつも、先生は藍ばかり見るの」

「ぐ」

「可哀想って、私のこと可哀想って助けてくれたのに、どうして」

「ぁ、」

「なんでなんでなんで……こいつが来てから先生は私のこと見てくれなくなった!!」


 嘆いては右手を振り上げ、叫んではそれを振り下ろす。何度も何度も彼女は心谷先生の体にその刃を突き刺し続けた。

 温かい血だまりが私を足を濡らす。その匂いと目の前の光景に今にも吐きそうになった。


「……のせい」


 とうとう呻き声すら発しなくなった先生から視線を上げて、黒音ちゃんはべっとりと血の付いた顔で私を睨んだ。


「全部、藍……あんたが此処に来た所為なのよ」

「くろ」

「記憶まで失ってようやくあんたが“可哀想”じゃなくなったと思ったのに……どうして先生はまだあんたに執着するのよ」


 ずるずると血だまりを引き摺るように彼女がこちらに近付いてくる。まったく早い足取りでもないのに、私は逃げることもできずにただ彼女を見上げた。

 うっすらと、彼女が笑った。


「あんた本当に馬鹿よね。記憶がある時に自分が私に何をされたのかなんて忘れて、暢気に話しかけて来るんだもん」

「……え」

「私ね、ずっとあんたのこと殴ってたのよ。刺すと血が出て証拠隠滅が難しくなるから、ずっと無抵抗のあんたを殴って蹴って、それで……階段から突き落とした」

「!」

「たまたま心谷先生が通り掛かっちゃったからそれ以上できなくて、そうしたら記憶を失ってた。……は、本当に……可哀想!」


 目の前に来た彼女が私を床に倒してその右手を振り下ろす。すでに羽まで真っ赤に染まった刃が私の肩に深く突き刺さった。


「あ、あああああああああっ!」

「可哀想なものは全部殺さなくちゃ。そうしたらきっと……先生はもう一度私を」


 味わったことのない激痛に叫ぶと今度はすぐさま刃が引き抜かれた。それだって堪えられないほど痛くて、その痛みから逃れようと身をよじる。


「あっ……」

「ほら、もう治った」


 と、急激に痛みが引いていく。私を見下ろして無感動にそう呟いた彼女は、そして再び刃を振り上げて今度はそれで私の左頬を貫いた。


「ぐ、あ」

「すぐ治るから可哀想じゃないわよね。だからどれだけ刺したってあんたは可哀想にならない」


 引き抜かれる。胸を刺される。引き抜かれる。腕を刺される。引き抜かれる。腹を、喉を、額を――。

 もう何をされているのか分からなくなる。目の前がチカチカして、視界が滲んで……そして彼女の顔が、昔何処かで見たそれと重なった。




『取り押さえろ』

『どうせ死なない化け物だ。好きに罰を』

『もう二度と刃向かわないように』

『眼球を抉っておけ。あとは腕と足も。研究に使う』


 薄暗い部屋。複数人に体を押さえつけられて、目の前には鈍く光るメスを持った男。

 逃げるどころか身動きも取れない状態でそのメスが顔に……眼球に近付く。

 無理矢理瞼を上下に開かれて、メスがそこに。




「止めろ!!」

「!」


 鼓膜を破らんばかりの大きな声が耳に飛び込んできたのは、その時だった。

 視界の端から何かが飛び出して来る。それは刃を振り上げていた彼女にぶち当たって私の上に乗っていた彼女を引き剥がした。

 

「っは、あっ、あ」

「大丈夫ですか!」


 同時に、急に酸素を与えられたかのように咳き込みながら呼吸をする。そんな私の肩を誰かが掴み、酷く心配そうに声を掛けてくる。


「い……出雲、く」

「逃げますよ!」


 少しずつ激痛が収まるのを感じて顔を上げると、そこに居たのはクラスメイトの出雲忍だった。彼は私の血塗れの腕を掴むと強く引き、その勢いで保健室と飛び出した。

 引っ張られるままに自然と走り出す。既に刺された痛みが殆ど無くなっているのを感じて、私は――自分が化け物であったことを思い出した。

 

 夢の続き。しいちゃんを助けて連れて行かれた先で……私はメスで体中を余すことなく傷付けられた。何度も何度も執拗に刃が体を引き裂き、そしてすぐに再生してまた裂かれる。私は、化け物なのだ。


「藍さんこっちへ!」


 けれどそんな化け物を、どうして彼は助けようとするんだろうか。必死になって階段を下りようとする出雲君のことが、私には分からなかった。


「遅いわよ」

「!?」


 その時、真後ろから声がした。振り向くと同時に出雲君が私を抱え込んで、そして彼の右腕に黒い羽が突き立てられる。

 刺された勢いで階段から落ちたものの、出雲君が私の下敷きになって一切怪我をしなかった。


「出雲君なんで……!」

「大丈夫ですよ」


 刺された右腕が階段から落ちたことによって変な方向に曲がっている。私だったらすぐに治るのにどうして庇ったんだと彼を見ると、出雲君は階段上の彼女を警戒しながら私を抱き寄せた。

 彼が左手で羽を引き抜くと、途端にみるみるうちに右腕が元通りに治って行く。


「え、」

「右腕だけは頑丈なんです」

「これは、私と」


「殺す」


 彼に気を取られたその一瞬で、彼女が階段の上から飛び立つ。大きく翼を広げ、両手に持った羽を私達に向かって振り下ろそうとした。

 出雲君が右腕を前に翳す。私はそれを止めようと無理矢理彼の腕から抜け出して両腕を広げ――。


「――そこまで」

「っははは!!」


 その場を鎮める落ち着いた声と、対照的な笑い声が響いたのはそんな瞬間だった。

 同時に羽を広げて宙に浮いていた彼女が床に叩き付けられる。妙に聞き覚えのある笑い声に、反射的に寒気を覚えた。

 二つの声の主は階段上から現れる。一人は当然白衣のガスマスク男、そしてもう一人はスーツを身に纏った品の良さそうな五、六十歳くらいに見える知らない女性だった。

 床に叩き落とされた彼女が体を起こそうとするが、その前に社先生が彼女の首を掴んで宙吊りにしてみせる。


「っ、」

「黒音……お前随分と楽しそうだったなぁ?」

「話は聞きました。黒音さん、あなたは他の生徒への私欲的暴力、それから教師、心谷光を殺害しましたね?」


「因幡への日常的な暴行、かつ今回の滅多刺しで二つ、んで心谷殺しを合わせて三つ。……残念だな黒音、詰みだ」


 社先生が口で使っていない方の手袋を外す。そこにあったどす黒く変色した手で、彼は躊躇いなく黒音ちゃんの首に触れ、両手で絞め上げた。

 直後、まるで早送りをしているかのように彼女の顔色が変わっていった。憎悪に燃える赤から白へ、そして完全に土気色になる。始めはもがいていたいた彼女もあっという間に力を無くし、ぷらりと首を絞められたまま動かなくなった。

 まるで、死んでいるかのように。


「社先生、処分ご苦労様です」

「へーへー。あ、この死体俺が使うんで」

「必要ないので好きにして下さい。さて……藍、それに出雲君。災難だったわね。今日はもう寮に戻りなさい」

「あ……」


 女性が淡々とそう言ってこちらに背を向ける。その後ろに黒音ちゃんを肩に担いだ社先生が続き、そしてその場は静まりかえった。





 その先のことは、覚えていない。


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