第2章 プロローグ
剣と魔法の世界『アース』
物語の舞台となるのは、西大陸最大の国土を誇る、緑と水の国『セレスティア』の王都『コノノユスラ』
この街に拠点を構える、史上最年少のSランク冒険者『探求者』シン・シルヴァーは、ある日、盗賊団『血染めの髑髏』に襲われた村で、ただ1人生き残った少女、アイリスを保護する。
「…………許さない。お母さんを、皆を殺した『血染めの髑髏』…………絶対に許さない」
「お母さんの、皆の仇を取る。…………『血染めの髑髏』…………殺してやる!」
大切な人達の命を奪った『血染めの髑髏』に復讐する為、Sランク冒険者であるシンの弟子となった、アイリス。
「今の俺は、仮にもアイリスの保護者で…………父親です。あの子の心に、いつまでもキズを負わせていたくない…………1日でも早く、癒してあげたい。そう思っています」
アイリスには復讐に囚われず、幸せになってもらいたい。
そう願ったシンは、アイリスには内緒で、自分が『血染めの髑髏』を始末するための計画をたてる。
シンとアイリス。
お互いの気持ちはすれ違い、2人の関係は1度、決定的な破滅を迎えてしまう。
だが、周囲の大人達の助けを借りて、2人はお互いに謝り合いーーもう1度、親子になった。
新しい大好きな父親の元で、たくさんの人達と出会い、さまざまな事を経験し、少しずつ大人になっていく、アイリス。
大切な娘に誇れる父親になろうと、自分を見つめ直し、少しずつ欠点を直していく、シン。
これは、そんな2人が、親子として過ごした2年間の物語。
そして、2年後。
再び、2人の親子の関係を壊したのは…………皮肉にも、絶対にシンの側から離れないと誓ったはずの、アイリスだったーー




