初会話
早くも会話ができる人がいました。はい。人っていうか幽霊ですけどね。
初の会話が幽霊でいいのかな。とんでもなくイレギュラーなんじゃね。
「あなたは、日本人ですか?」
って、幽霊コミュ力高えな。
初対面なのにハキハキ話しかけられねぇぞ俺。
「えっ、あ、うん。」
「そうですか、ならよかった。漬物口に合いましたか?」
うわー、マシンガントークっていうやつかこれか。
「えっ、はい。」
「なら、まだいっぱいあるからお代わりしていいよ。」
「あっ、頂います。」
「どうぞ。お水汲みましょうか?」
「お、お願いします。」
・・・なんか平和だな。
うん、今は疲れているから、この味と平和を堪能させていただくわ。
やっぱり美味しいわこれ。これはとても高いお店とかに出てもいいぐらいだな。どうやって作ってるんだろなこれ。ちょいと原材料と作り方聞いてみっかな。
「あ、あの。」
「うん?何か?」
「あっ、いやなんでもないです。」
「そう。」
無理だ。俺クッソ人見知りだったわ。コミュ力皆無だし人見知りってもう終わってんな俺。
ってか、漬物多いわ。お代わりしたけども!
もう、腹いっぱいだわ。
「もういいです。」
「わかったわ。傷が治るまでは安静にしてね。それと、なにか必要なものない?」
「えっ..じゃあそこにある本を」
「えっ、日本人だからこっちの文字読めないでしょ?」
「えっと、こっちの文字を一通り見てみたいから少しだけ。」
「ふーん。わかったわ。どんな本が良い?」
「いや、別に。」
「なら、これで。」
なんか本を浮かして持ってきた!
持ってきたっていうから、本が浮いてきたんだけど。
「あっ、ごめんね。びっくりしたよね。これ。」
あっ、漬物持ってきたところからなんとなく気づいてました。
「今更だけど、自己紹介も兼ねてこの力のことについて話すね。」
本当に今更だね。
「私は、藤原紅音っていう名前だよ。そして、元日本人。見ればわかると思うけど今は幽霊。この力は幽霊になったときから持っていたの。これは、物を触れずに浮かしたり、飛ばしたりできるの。この力を完璧に操るのは900年ぐらい掛かったわ。」
へー、900年か。
「って900年⁉︎」
「あっ、言わなかったけ?」
「聞いてませんよ!」
「えっ、あっ、ごめん。」
「いつの人だよ!」
「えっと、藤原北家一族ですが。」
「まさかの、藤原道長の親族かよ!」
「え、えぇそうよ。」
藤原紅音は創作の人物です。いたらすまない。




