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前世界の記憶

年末ですね。

なにもなかった。やべえ。倉庫っぽいとかなにもない。

しかも、出血がピークに入りやがった。早く、止血しないと。でも、この倉庫にはなにもない。この館には他にも部屋があるが、見ての通り材木がが散乱している。また、動けば動くほど出血が早くなる。

本格的に終わった。

頭がくらくらしてきた。出血を抑えないとこのまま意識が落ちてしまう。

血管を圧迫した。それでも、血は流れる。

どうしようもない。そう思った。

そしたら、身体に力が入らなくなった。そのまま、目の前が真っ暗になった。


「豊玖、起きて!朝だよ!」

あぁ、朝になった。

俺は、豊玖。風魔 豊玖っていう名前だ。

今、思えば厨二っぽい名前だったが、こんな名前でもごく一般的な家庭で生まれた一人っ子だった。

母は、専業主婦で、父は、サラリーマンだった。

名前の由来は、昔にいた、俺の家系の英雄の名前にあった、玖という文字を代々かに継がせていて、それに豊富や豊かっていう意味で、豊か才能を持ってほしいっていう気持ちからきている。

そして、俺は中一だった。クラスの中では、人気はないほうだった。いわゆる隠キャだった。

それでも、充実はしていた。オタク話で盛り上がる仲間もいたし、成績は3位だった。

親からは、お小遣いも多めに貰ってたし、誕生日プレゼントもほしいものを買ってもらっていた。

柔道の大会では県大会出場していた。

そんな生活がずっと続くはずだった。

でも、俺は何故か転移してしまった。この世界に。なにも、知らないまま。

他にも人はいたはずだった。70億人もいたじゃないか。それなのに、俺が選ばれた。そして、俺はこの世界で死んでしまう。こんな惨めな死に方ないだろう。

誰か、助けてほしい。こんな俺を。不運な俺を。誰か救ってほしい。俺を誰か生かしてほしい。早く。

誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か

助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて冷たい冷たい冷たい 冷たい?

なんで冷たいんだ?

なんで額が冷たい?

っていうか。


痛いわ!! ガタンッ

あれ?

どこだ?ここ?

寝室かな?

だとしても埃っぽい。館の中の一室って所かな?

そういえば、傷は!

包帯が巻かれてる。

いつ手当てされたんだよ。怖いわ。

だれかにたすけられたんだよな。

額にあったのは、氷袋かな?知らんけど。

しかし、助けられたんだ。お礼言わへんといけへんよなー。

キィ

「あっ、こんにち...へ?」

そして、入ってきた人は。

肌が白い美女だったのだ。

しかも、足下は薄く透明だった。



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