絶望して枷
そろそろ、ガチで怒られそうで怖い。ブルブル
助けられたらのは、嘘だった。
ただそれだけ。
それだけなのに、一度心を許してしまったら立ち直れなくなる。
あゝ、なんて人間って生きづらいんだろうか。
そんなことを考え対峙するのは、この世界で初めてあった
、幽霊。
「ッ、、」
「あぁ〜、面倒くさい。なんで気づくかな?気づかない方が処理が楽なのに...」
あ、死んだなこれ。(本日3回目)
何回死にかけりゃいいの?何度殺そうとしてくんの、この世界...。
そろそろ、俺の運も尽きるぞ。
俺、例の死に戻り系嫉妬の魔女になんやかんやされてる双子?メイドの赤い方に名前を破滅の呪文に間違えられてる旧自宅警備員じゃないからね。
しかもこっちは、13歳やからな?年齢差があるからな。
こんな早く死にたかにゃい。
...なんで、にゃいにしたんだろ?
あー、こんな場面でも平常運転の俺はやばいほどメンタル高いと思う。
そうあの、邪神撃破のとばっちりを受けて蜘蛛に転生させられたけど、神になったメンタル最強女子高校生じゃないからね。
ま、こっちは神の責任取りだからね。
俺の方が不幸だから、俺の勝ちな。
えっ、弱い蜘蛛に転生させられた女子高校生の方が不幸?
は?何言ってんの?スライムに転生させられた人いますしー。
なんかそろそろ怒られそう。
いや、怒られる。
ま、いいか。
「で、どうする?どう死にたい?」
「えっ、あっ、へっ?あ、いや、うんえ?」
「じゃ、串刺しでいいか。」
あ、危機察知センサー反応。即座に避ける体制へ移行。
グサササササッ
とんでもない数のナイフが、飛んでくる。
それは、人間の急所を的確に狙っている。
でこ、眉間、首、心臓、腹、股間、膝の上、足首。
そこの全てに一本ずつ。
...ちょっと待て、股間?なんで?
ごほん、殺意が込められた攻撃。
それを全て豊玖はかわ.....
せねぇよはげ。
なんや、このひと例のPADちょ(((
なんだ今の殺気。
紅音のよりかなり恐ろしいぞ。
ま、躱すというか、ずらす事はした。
あぁ、うんと上から避けた、こめかみかする、かする、肋骨、横腹、腰と足の間の関節、避けた、避けた。
肋骨と横腹が痛い。だって、肋骨普通に痛い。横腹二個目でさらに痛い。
「ぐ...」
血が滴り落ちる音が部屋に響く。
「しぶと...」
でしょね。
うん..どうやって逃げようかな?
そうだ、転がり逃げよ。痛くて死にそうだが。
ベットから落ちるか。
バタッ
ギシギシバキッ
「えっ?」
「あっ、あー」
体が落ちる。
だって、床抜けたんだもん。
あー。
ガサッ
あ、助けかった。
だって、下になんか紙の山に落ちたんだもの。
で、ここは?
ガチャカチャガチャ
なんの音や?
目の前には檻があった。
その中は、いわゆる地獄のような。
簡単に言うと、拷問である。
顔が引き攣る。いや、半分恐怖で歪んでいるだろう。
血が絶え間なく落ち、肉は切れ、骨が皮を突き破る。
確かな、死臭、腐った臭いに、鉄の臭い、血の匂い。
血の匂いは何故こんなよいかおりなのだろうか?
それなのに、他の臭いが邪魔をする。
....待て、なんで血の臭いがいい匂いだとおもったのだろう?
バタッ
そんなこと思ってる間に幽霊、いや悪魔が来た。
「で、どんな拷問がいい?三角馬?アイアン・メイデン?
火炙り?」
死ぬという確信。死の臭い。濃い殺気。
それが、俺に絶望を与えた。
それら全てが俺を拘束した。
それら、は俺を生かさない。
それは、まさに絶望の枷である。
怒られんように神頼みするわ。
アーメン←違うそれじゃない