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枕の下に 希望の上に(6)

場違いなバグ

暴走車が右前を走る

パトカーのサイレン

追い抜いて行った

洒落のめしているみたいだ

ハンドルを握りながら

缶コーヒー

脈管が少しだけ引き攣った




たまにある

訳の分からない物は

冷静に見れば

大したことは無い

結局は

感情の先端が壁に当たって

潰れているだけなのだ

ヒロイズムとは程遠い

場違いなバグ




怒鳴り散らす人の

ズボンのチャックが全開だった

社会の窓と呼ばれる

女性専用のスクラッチくじ

品格が必要な人の背後にも

優しさはあるのだが

対象から外れれば

嵐がやってくる




たまにある

訳の分からない物は

冷静に見ても

訳の分からない時がある

サイコパスという言葉で

思考停止するよりも

あなたの心を覗かせてくれと

頼んでみたい

見てみたいのだ

場違いなバグ




切り細裂く

人の形

切り捨て御免

社会の形

謳歌するには

バグを見つけられる存在と

それに

立ち向かえる心情が要る

なんて言うけれど

ただの検品作業だったりする

ひよこの雄雌を見分けるには

国家資格が必要だけれど

あなたを見分けるには

何が要るのか




たまにある

訳の分からない物は

素直に見て

騙されている状態を装えば良い

正確に見分けようとするから

無駄な感情に毛が生えるのだ

100パーセントは無い世界で

無駄に神経を削らなくていい

たまには存在してみたい

場違いなバグとして




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