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新島 彩 aya niijima (4)
「結構かかっちゃった、ごめんね!」
右手で謝るポーズをして由依がはにかむ。
「いいよ。てか飯行かない?腹減ったわ。」
新島彩殺人事件について、何故か無性に知りたくなった真也はまず由依に話してみることにした。
2人は、キャンパスをでて少し歩いたところにあるパスタ屋さんに入った。
小屋のような作りをしていて、店内には花や画材のインテリアがおしゃれに飾っていた。
「あ、ここ新しくできたところだよね!」
「そうそう。ここちょっと見つけにくい場所にあるから人少なめで好きなんだよね。」
「へー。」
案内されたテーブルにつき、店員がお冷とおしぼりを持ってきた。
水の入ったコップのに口をつけ、コップをおくと真也はさっきの話を切り出した。