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異世界に飛ばされた俺は奴隷調教師になっていた  作者: 七瀬 優
第21章 ついにマスター!
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第2話 闇を探せ!

少し遅れましたが更新です!

 セリカから一通り話を聞いた後、皆を大広場に集め、どこか闇属性の強い場所を、知ってないか聞いてみる事にした。


 それからすぐに皆が集まった。

 ただ、大分遅い時間だからだろう、ちびっ子達が少し眠そうだ。

 まあそれはいい、だけど何でティナ! お前はそれ以上に眠そうなんだ? お前夜遅くまで平気で起きてるだろう? 

 気になって聞いてみたら、昨日遊んでてあんまり寝れてないとか……。

 うん、生活態度とかその辺はリーフさんに任せよう。しっかり聞いてたみたいだしな。



「まあ、皆が集まった所ではじめようか」


 皆を見回し特に何もなさそうなので始める事にする。

 まずは、先ほど聞いたセリカの話だ。

 まあ、闇属性の場所が見つからなかった事と、探した場所についてだ。

 1日で探したにしてはすごい量だったりしたのだが、相当がんばったのだろう……今はガックリとうつむき続けているけどな。




「でだ、近場で探そうと思ったが、ちょっと無さそうだから、少し遠くてもしょうがないから、闇属性の職業になる神殿なんかに行こうと思うのだが……どこか知ってる場所はあるか?」


 まあ、ありそうな場所を何箇所も試してみるよりは、ちょっと遠くても実際に使われてる場所に行った方が確実だからな。


 ………………。


 …………。


 ……。



 うん?


「誰も知らないのか? それならしょうがないな明日朝になってからにするか……。シーナに冒険者ギルドで調べてきてもらっていいよな?」


「ちょっと待ちなさい!」


 それに異を唱えたのがシーナだ。


「面倒だからイヤだとか?」


「そうじゃないわよ! 闇属性の職業って何? 種族特有の職業以外そんなの聞いた事無いわよ! あんたの変な力だのアイテムだの使うんじゃないの?」


 「何をバカな事を言ってるんだ?」そう続けようとして、マユさん、レナさん、ミルファさんなんかがシーナの言葉に頷いている。


「ちょっとまて、闇属性の魔法を使う魔法使いとか普通に居るだろ?」


 そんなバカなと尋ね返す。


「居ないわよ、そんなの! ヴァンパイアとかそういう闇の種族が使うってのは聞いたことはあるけど、見た人なんて殆ど居ないんじゃないの?」


 なんか雲行きがおかしくなってきたぞ……。


「闇属性の神殿とか行けば、普通になれるんじゃないのか!?」


「何よ! 闇属性の神殿って! 教会の神殿は、聖(光)、火、水、風、土の5つよ! 教会の信仰する5柱の神様達の属性だもの」


「じゃ……闇は?」


「邪神とかそういった類じゃないの?」


 まさか、この世界だと、闇属性が存在していない? いや邪悪なものとして忌避されている?

 皆の顔を見回すと、殆どがシーナの意見に賛成のようだ。

 ただ、リーフさんとアンは、反応が少し違った。

 リーフさんは少し何かを思い出すように頭をひねっている。

 エルフの知識として何かあるのかもしれない。ちなみにティナの方は……ちびっ子達と一緒に舟をこいでいた。

 

 アンの方は……シーナの話に異議を唱えた。

 

「それは間違ってるのであります!」


「はあ? 間違ってるって何がよ?」


「神様は、光、闇、火、水、風、土の6柱なのであります!」


 そうだよな、神様云々はともかく、属性って言ったらその6属性だよな。


「待ちなさいよ、闇の神様なんているの!?」

「初めて聞きました……」

「ミルファ聞いた事ある?」

「一般的な5柱の神様についてしか……」


 う~ん、人と天使で信仰する神が違うのか?

 まあ、それはあるかもしれないけど……。

 天使の方が闇の神を、信じてるってのは、おかしくないか?

 あ、そういえば……。


「シーナ、さっき言ってた邪神ってどんな神様なんだ?」


「は? 邪悪な神の事じゃないの? 知らないわよ、そもそも神様とかの話って、神話とかそういう話でしょ?」


 う~ん、宗教とかそっちの話になってくるのか?

 まあ、その辺はいいや面倒だし……それよりも。


「神様の事はいいや、属性の話にするぞ。基本の属性って光、闇、火、水、風、土の6つじゃないのか?」


「違うに決まってるでしょ! さっきの5つよ!」

「師匠の言うとおりであります!」


 う~ん、どういう事だ?

 シーナ達とアンの意見が違う?

 でも、属性は存在してるなら使えるんじゃ?

 

「あ、もしかして闇属性って禁忌とかになってるのか?」


「そんな訳無いじゃない! それだったらセリカが探しに行く前に止めるわよ!」


 ああ、確かに、【ロードナイト】なんかの説明の時も何か言ってきてもおかしく無いよな。

 

「じゃあ、どういう事だ? 普通に使えばいいじゃないか?」


「だからさっきから言ってるじゃないの! 種族特性以外では闇は使えないって!」


 う~ん、何か根本的なところで話が通じてないな。

 あ、俺がつかって見せればいいのか……。


「俺は、闇属性の魔法を使えるぞ」


「ああ、あんたなら使ってもおかしくないんじゃないの? 元々色々おかしいから」


 おい!

 元々色々おかしいって何だ!


「まってほしいのであります! 人間の人達も普通に闇属性は使えるでありますよ! 人の闇魔法に対する訓練とかあったであります! でも、そういえば、こっちに来てから一度も見てないであります……」


「おい、シーナ! なんか話がかみ合ってないぞ! アンは普通に使えるって――」


 うん、こっちに来てから?

 この街に着てからじゃなくて、コールドスリープから覚めた後って事か?


「アン、島に居た頃に闇属性使ってる人間を見た事があるのか?」


「教官なんかが下に降りた時見たと言ってたであります! 私は直接見ては無いであります!」


 う~ん、一応伝聞ではあるけど……居たっぽいな。

 となると、アンのコールドスリープ中に消えたって事か?


「う~~ん」


 シーナは難しい顔で考え込んでいる。

 同じような事を考えてるのだろう。


 他のみんなは……。

 セリカは……うん、落ち込んだまま戻ってきてないな。もうしばらく放っておこう。

 マユさん、レナさん、ミルファさんは、不思議そうに聞き手に回っている。

 まあ、極端な話を言えば関係ないから興味ないのか? だけど、マユさんは、もの作りで闇属性は意味があるだろ!

 リーフさんは、「古い伝承で……」とかまだ考え込んでいる。

 ちびっ子達は……完全に寝てしまったな。ティナも込みで……。



「まあ、いいや。闇属性が一般には知られてるものじゃないって事は何となく理解した。つまるところ自分で闇属性の強い場所をさがすしかないって事だな」


 まあこのままだと、宗教観とか歴史とか色々面倒な方向に行きそうだからぶった切って終了させる事にした。

 知ってる人を探す方が苦労するなら意味が無いしな。


「ああ、そういえば闇属性の強い場所を探していたんだったわね。有る無しなんて実際にセリカで試せばいいんだし。それより場所を探す方よね」


 他の、皆も「そういえば……」って感じで脱線してた事に気がつく。


「でも、見つからなかったから、さっきの話になったんじゃないんですか?」


 ミルファさんが指摘する。


「まあ、そっちの方が手っ取り早いと思っただけだしな……」


「じゃあ、これからどうするの? 手当たり次第に当たっていくの? 近場は、セリカが殆ど調べつくしたんでしょ?」


 シーナの言う通りなんだよな。

 火なら火山、水なら湖、風なら風の強い場所、土なら豊富な埋蔵量の鉱山なんかで分かりやすいんだけどな。

 光の場合は聖域なんか探す必要がありそうだけど、こっちは教会でいいからな。

 闇だと、夜なんていえば簡単だろうけど、そのあたりはダメだったみたいだし、暗い洞窟でも近い場所では、該当箇所が無かったようだしな。


 うん? そういえば、教会は何で聖(光)属性になっているんだ?

 もしかして、何かそういう建築方法だの、アイテムなどがあるのか?

 その辺を研究すれば闇属性の神殿とかつくれるのか?

 う~ん、それはそれで手間が掛かりそうだな。

 ギルドの建築物の今の所それっぽいものは無さそうだったしな。

 まあ、この方法は、保留しておこう。見つからなかったら最後の手段としてだな。


 やっぱり、闇属性の場所を直接探すしかないのか?

 探すといってもな、他の属性のように分かりやすい場所ってあるかな?

 闇属性……闇…………う~ん。

 

「あの、クロさん?」


 レナさんが遠慮がちに声を上げる。


「どうしたんだ?」


「闇属性の場所って、闇属性のモンスターが一杯居るんじゃないでしょうか? だから――」


 レナさんは自信なさげだったが、確かにその通りだ!

 同時にシーナも気がついたらしい。

 

「あ、そうよ! 闇属性のゴーストとかアンデットとかの群れてる場所を探せばいいのよ!」


「師匠! 今すぐ行きましょう!」


 セリカも一瞬で回復したようで今にも飛び出しそうだ。


「セリカは待て。あと、シーナ。明日冒険者ギルドでそういうダンジョンとかないか調べてきてくれないか?」


「しょうがないわね。セリカ貸しだからね!」


 って、セリカは聞いてないみたいだぞ……。

 「回復アイテムは……」とか「装備は……」とか明日の準備に頭が一杯になってるみたいだし。


 なので、少し大きめの声でセリカに声をかける。


「セリカ!」


「は、はい!? 師匠?」


「明日場所がわかってもしばらく行くのは待て」


「何故ですか!? 師匠!?」


「闇属性に染まった場所に集まるアンデットとかゴーストとかって面倒な攻撃が多いからなその対処用の装備を作ってからだ!」


 特に、即死魔法や即死攻撃。

 あれを100%無効化するアクセがいくつか欲しい。

 持ち込み品に1つはあるからセリカ用に1つと、もう一人は同行者が欲しいから1つで、最低あと2つは欲しい。

 となると材料は、神聖な力が宿った素材が必要だな。それも結構高レベルなのが……。


「シーナ、明日ついでに、光や聖属性の素材か、神聖な力が宿ったようなものを探してきてくれないか? 出来るだけ高レベルのものが欲しい。俺も一応探すけど」


「なんかまた、凶悪なものが出来そうよね。まあ、いいわ。ついでに探してみるわ。その代わり、あんたにも貸し一つね」


 う~ん、シーナに貸し作るのは少し怖いが……。

 最悪セリカにまるなげしよう。


「アン、天使の力を使って何とかならないんですか?」

「私は、まだ位が低くてできないであります。出来て低レベルの属性付与だけであります」


 マユさんとアンが話しているが、そういえば天使の力がこめられたアイテムって聖属性とかになるよな。

 もう少し上の位なら簡単に出来たかもしれないな。



 そんな感じで、この日の話し合いはまとまった。

 終わった後に、考え込んでいたリーフさんに声をかけると、「ずっと昔の伝承でそういう話をきいたような気が……」って話で殆ど思い出せないって事だった。

 まあ、そこまで重要な事ではないので気にしない様に言っておいた。



 


 次の日、シーナが冒険者ギルドに行ったら、簡単に目的地を見つけてきた。



 それは……。


 『死者の都』とか『呪いの都』とか……幾つかの名前で呼ばれてるダンジョンだった。  

 まあ……どの名前も色々曰くありげだったのだが……。

次の話は、ダンジョン攻略の準備にかかります!





※聖属性、光属性、神聖属性

WMOのゲーム内ではネーミング的な問題だけで実質は殆ど変わらない。

ただし、この世界だと、聖属性や神聖属性と言うと、宗教的な関係で邪悪に対する神聖のように、悪とか邪悪に対する正義的な意味合いが出てくる。

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