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雨の中で

雨がサラサラと降っている

サラサラ

サラサラ

音を立てながら

地面をピチョンと叩いている


長靴を履いた小さな男の子が

水たまりを

バシャッと踏む

飛び散った水の粒と

形が歪んだ水たまりを見て

その男の子は

傘を振り回しながら去って行く


その様子を見ていた僕は

可愛らしいその姿に

微笑む

けれど

その男の子は幸せそうで

うらやましくて

なんで自分は

あういう風に自由になれないのって

悔しくて

その男の子が憎らしく思えてきて


そう思っている自分が嫌で

あの水たまりのように

歪んでいる心が嫌で

嫌で嫌でどうしようもなくて


雨がポツポツと降っている

ポツポツ

ポツポツ

音を立てながら

地面をポトリと叩いている


やがて雨は止んで

青空が広がり

太陽の光は僕を照らし出す


でもなぜか

僕の見ている青空は

歪んで

滲んで

霞んでいた


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