木洩れ陽にみた夢
掲載日:2024/04/30
冬の冷たい雪に
もう二度と人の眼に触れぬよう
埋めて、捨てたはずの夢が
初夏に溶けた青空の
白すぎる雲みたいに酷く眩しい
僕は急いで木洩れ陽へと逃げた
涼しい光加減にいつまでも甘えていたかった
夢のない僕にとって
時にやさしさは有害なものになる
光りに含まれる紫外線のように
風が通り過ぎていく
木の葉と枝が重なる
心地よいざわめきが
冷や汗を拭うように渇かす
枝にしがみつく葉っぱ達が
強い陽射しを変換して
影を上手につかって
カサカサと音をたてて
僕の耳はそれを理解する
もう一度、夢を見よう
木洩れ陽のなかで
読んでくださりありがとうございました。




