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作者: のりん
掲載日:2023/05/23

はじめてみた彼女の瞳はおどろくほどきれいで、ぼくのこころを食いちぎった。


こんにちは、今日も僕に会ってくれてありがとう


こんにちは、あなたが勝手に私のところへ来ただけじゃない


ええ、そうだね

君みたいに聡明な人ははじめてみたよ


…。話にならないわ。


ああ、そうだね。君のような素敵な女性と話そうとすると、いつもの完璧な僕ではいられなくなるよ


ありがとう。



彼女はうすい緑の中を歩いて行った

僕はそのあとをついていく

彼女の純白のワンピースが今日はうすくグレーがかって見えた


僕は彼女をまもる

少し後ろをあるきながら。


彼女は水をのむ

小さな口で、どうやって飲んでいるのだろうか

僕はそんなバカみたいなことを考えて見ていた。


私ね、あなたがどうしてついてくるのか分からないの

だって、まだ話したこともないじゃない


ああ、そうだね。これから君を知れるように、もっと話したいと思っているよ。

僕は君に会うために生まれてきたのだから。


一度ベンチに腰掛ける

当然僕は立ったままだ。

彼女を守る使命があるのだから。


私、もう帰るわ。今日は少し疲れているの。一人で本でも読んで、のんびりしていたいの。


ああ、そうだね。今日は疲れたね。ドアの前まで送るよ






次の日、彼女は死んだ。





僕は彼女を守れなかった。







10年前の

あの日

彼女のあの目を

見たときから

僕は




僕は彼女を





守れなかった


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