僕は相手の100手先が見える!?
僕は、僕の人生を歩んでいるモノだとずっと思っていた。
誰も知らない、自分だけのストーリーがそこにはあって、、、。
それぞれの人たちが、それぞれの自分のストーリーがあるんだと!
・・・でも違ったようだ!
僕の名前は、『幸田 水明』28歳、独身、今付き合っている彼女はいるよ。
仕事も、まあまあ順調に進んでいるしね、、、!
でも、、、?
僕が、彼女と付き合いだして半年経った頃から、不思議な現象を
感じるようになったんだ、、、!
分かりにくい説明をしていると思うんだけど、、、?
相手のほんの少し先が見えるようになったんだよ!
*
初めに、それを感じたのは、、、?
僕の彼女だったんだ、、、!
彼女は、僕より5つ下で可愛らしい女の子なんだけどね、、、?
少し、おっちょこちょいというか、、、?
危なっかしい感じが、、、僕が守ってあげないとって思うところだったんだ!
ある時、、、?
僕といろはが僕の家で一緒にテレビを見ていると、、、?
なんとなく、いろはの先が見えたんだよ!
だから、僕はいろはに言ったんだ、、、!
『いろは! 先に言っておくけど! 帰りに玄関先で躓くと思うよ...。
それと、、、? 帰りに、黒い服で自転車に乗ったおっさんがいろはに
話しかけてくるからさ~! 僕が途中まで送るよ! それと、、、?』
『えぇ!? 何?』
『車に気を付けるんだよ!』
『・・・ううん。』
▼
PM10:00 いろはが自分の家に帰ると言った、、、!
いろはが、玄関先で躓く。
『ほら? 言っただろう!』
『・・・ううん。』
僕は、いろはを自転車の後ろに乗せて駅まで送ったんだ、、、!
そして、黒い服で自転車に乗ったおっさんと僕の自転車に乗っていたいろはが
すれ違った時に、目が合ったらしい。
『先、水明が言ってた! “黒い服で自転車に乗ったおっさん” って今すれ違
った男性かな、、、?』
『あぁ、そうだよ! 今の自転車のおっさんだった!』
『・・・でも、なんで? 分かるの水明!』
『先さ~一緒にテレビ見てる時に、見えたんだよ! いろはの少し先の運命が!』
『なんか? 凄くない、、、?』
『駅前に着いたよ! だから、いろは! 車に気をつけるんだよ!』
『うん! 分かった! じゃあ~またね!』
『うん。』
*
あらかじめ、僕から【車に気をつけて!】って言われていたから、、、!
どうやら、、、? いろはが事故に遭う事は回避できたようだ、、、!
でも、相当危なかったらしく...。
僕と会うなり、いろはがその事を話しだしたんだ、、、!
『ねえねえ、聞いて水明! 水明が言った通りだったよ! 私が交通事故に
巻き込まれるのが見えたんでしょ!』
『あぁ、良かった! そうならなくて、、、。』
『間一髪の所で、交通事故に巻き込まれなかったんだけど、、、? 私の代
わりに、違う女性が巻き込まれちゃった、、、!』
『・・・そっか!』
『それも、水明は見えていたの、、、?』
『いや? 僕が見たのは、いろはだけだったよ!』
『それって? 運命が変わっちゃったのかな、、、?』
『・・・どうかな?』
『私が本当は、あんな風になってたんじゃないのかな、、、?』
『・・・もう、考えるのはよさないか! 僕はいろはに、具体的に何も話し
てないんだよ! ただ、“車に気をつけて!” と言っただけだ、、、。』
『・・・ううん、それはそうなんだけどさ、、、。』
『もう、気にすんなよ!』
『・・・でも、』
▽
それから、、、半年。
いろはが、車の事故で巻き込まれて亡くなってしまったんだ、、、!
【運命は変えられないのかもしれない!】
・・・僕はこの時、そう思ったんだ、、、!!!
しかも、、、?
この時、いろはが亡くなった病院でいろはの妹の琴音ちゃんと出会って...。
僕は、琴音ちゃんと付き合う事になったんだ、、、!
不思議な縁だけど、、、?
これも、僕には見えていた事だったんだ、、、!
悲しい気持ちと嬉しい気持ちが入り交じった気持ちでいっぱいだった。
【運命とは?】
避けられない事なのかもしれないな、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。