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under 500

お一人様一つ限り

お一人様一つ限り。


それが特売の現実。


しかし安いものの前では目が眩む。


「お客様、申し訳ございません。こちらお一人様一つまでと決まっておりまして」


客は二つレジに持ってきていた。


「ねえ、なんで?」


客が引き下がる様子はない。


「当店のルールでして」


「芽瑠ちゃんね、二重人格だねって言われたことあるんだよ」


「二重人格は人格が二つあるだけで一人だと思うのですが」


「ごたごた言ってないでさっさと売りやがれ!殺すぞボケッ!」


客の態度はまるで別人のように急変した。


「そ、それは脅迫ですよ。あなたを訴えますからね」


「さっきの人は違う人なの。主人格は芽瑠ちゃんだからね、訴えられても困るの」


客は二つ買うことを決して諦めはしない。


店内に不穏な空気が流れる。


「うるせえな!出てけ!二度とウチの店に来んな!・・・・・・あっ、ごめんなさい。僕も二重人格なもので」


迫力のありすぎる店員の怒鳴り声に、客は完全に怯んでしまっていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後まで面白かったです! 意外なラストでした。読後感が爽やかです。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
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