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音痴のアナタ、本当にそうですか。
吾輩は音痴である。
なるほど、周りが言うからにはそうなのであろう。
しかし、自分の耳に入る音が正しい音であるのかないのか。
吾輩にはわからない。
音痴とは、どういうことなのか。
音の良し悪しの分からぬ者には理解できぬ世界なのであろうか。
否、そんなことはあるまい。
そうであるならば、音楽という文化が人類の歴史と同じだけ積み重なるはずがない。
音の分からぬ吾輩は歌を歌うインコ以下の畜生となってしまう。
それは我慢ならん。
音楽というのにも規則性がある。
規則性がないなら楽譜というものは存在しない。
であれば、知識として規則性を理解すれば、世に溢れる音の良し悪しを見極めることができるのではないか。できるだろう。
音楽の知識などと大層な言い方をすると難しい話をしそうではあるが、吾輩が最も分からんのはドである。
ドレミファソラシドとはいったい何者か。
小中学校の音楽の授業は人並みに受け終わったはずなのだが、しかしこの謎は解けぬままである。
もう授業を受ける身でもないため、これについて他人から教えてもらうこともないだろう。
ならばどうするか。
グーグル先生お願いします。