暗殺側の立案
嗚呼、負けか。
意識があったのはここまでだ。
どういうことだろうか。
俺は負けた。つまり、殺されるはずだ。
なんで、俺は生きている………?
その疑問の答えを知っていそうなやつは周りには影もなかった。
まぁ、どうでもいだろう。
俺は生きている。どうせあいつも生きている。何も変わらない。
立ち上がってみるが、なにも痛みは感じない。
あの戦いから永い時間がたっているからか、それともあいつが何かしたのだろうか。
とりあえず、路地裏にから大通りに出てみるがただまぶしいだけだった。
永く、または長くあそこにいたからか、目がちかちかして痛かった。
さぁ、これからどうしようか。
さすがにまたあいつに正面からやろうと思わない。元兵士、それも語り継がれるレベルのやつに正面から行ったって次は死ぬだけだ。
とりあえず、上層部と連絡を取って増援でも呼ぶか。
あれが本気とは思わないが、あんな感じで遊ばせて奇襲、というやり方もできる。
あいつ自身が明言した、獲物をしとめる瞬間が一番隙ができる。を実際にやって見せよう。
まずは人目につかない場所を探さないとなぁ。
前連絡を取ったのは路地裏だが、路地裏にはガラの悪い見た目のやつもいる。
ということで。
選ばれたのは、ホテルでした。
ネットカフェとかいうのも考えたが、あれは外部から見ることもできるものが多かったからあきらめた。
ホテル代は経費で落ちるかな………。多分落ちないな。
フロントでパパッとチェックインをし、室内に入る。
安さが売りのホテルのようだが、旅行などのピークらしく、1万円もした。
たけぇよ。
部屋は最低限といった感じで、ベットと机、テレビぐらいだった。
外に誰もいないことを確認し、上層部から渡された連絡機、下界ではガラケーというらしい。
だが、ボタンは二つしかなく掛けると切るだけだ。
掛けるボタンをおし、少し待つ。
3コールほどでガチャッと音が鳴った。
「こちら開発管理部警護所特殊独立班。応答を願います。」
毎回思うが、このクソなげぇ名前はどうにかならないのか。噛まずに言うというのもかなり難しい。
『こちら開発管理部警護所本部。要件をどうぞ。』
相手はすらすらと噛まずに言う。すげぇ。さすが歴戦。
「目標との接敵後、戦闘になり、取り逃してしまいました。私一人の力では遊ばれるだけで終わってしまいました。こちらから立案いたしますので、賛成をいただければ増援をお願いします。」
要件は一気に言わないと不機嫌になる。理不尽過ぎないだろうか。
『了解した。立案は完了しているのか?』
おそらく上層部につながったな。急に言葉が荒くなった。
「はい。今から提案いたします。作戦の大部分としては、私がまず目標と接触。やつは殺しはせずに、遊びます。できる限り私がその遊びに付き合い、そいつを集中させます。その隙に遠方から狙撃。それをよけたときに増援が奇襲を仕掛け、一気に決めます。」
ダメ出しもあるだろう。まぁ、それも大事だ。
『またも遊んでもらえる確証はあるのか?』
「いえ。ありません。しかし、私がそう感じました。」
『ではだめだ。貴様の勘で兵を動かすわけにはいかない。』
まぁ、そう簡単にはい分かりましたというはずがないよな。
「そうですね。簡単に兵は動かせません。しかし、本当にいいのでしょうか。」
だが、予想済みなことを対策せずにどうする。
「おそらくですが、総括の連中もあと少しで気づきますよ。脱走劇開始からかなり立っています。神気をそろそろ感じ取ってもおかしくはないでしょう。急がなければ間に合いませんよ。」
『………。なるほど。だが、奇襲はどうする。近くに潜伏すればすぐさま感づかれる。』
「何を言いますか。神は1000㎞離れている程度であれば1秒もかかりません。」
おそらくだが、増援を出せば総括に気づかれる可能性におびえているのだろう。
確かにこの作戦は博打だ。だが、この博打はやる価値があると俺は判断した。
何もせずに気づかれるより何かして気づかれた方が後悔がない。
『………。わかった。その作戦、受け入れよう。増援はいくらいる?』
「5人。」
『わかった日時が決まり次第、連絡を入れよ。』
「了解。」
そういい、切った。
「ふぅ。」
やっぱ上層部は、面倒だ。
これが成功すればいいが、失敗すればどうなるか。
考えられるか?生き続けられたらいいな。
「ハハッ。この博打、勝ってくれよ。未来の俺。」
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