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逃走者の休憩時間

「あのねぇ。俺は今、ただ生きているだけだ。邪魔しないでくれ。」

俺は俺を殺そうとした奴の後ろからそう言った。

全く。神一人殺すのに最新級の弾丸を使うか?

俺があきれている間にもそいつから返答はなかった。

「なぁ。聞いてんのか?とりあえず、今回は見逃してやるから邪魔すんなよ。」

とりあえずそう言い、その場を離れようとした。

多分だが、こいつが簡単にあきらめるとは思わない。

だが、しばらくはこの脅しで干渉してこないはずだ。

そう考えながらビルから飛び降りようとした。

「おい。待て。」

そうそいつから呼び止められた。

「なんだ?殺そうとしてきた相手の言葉を長く聞くつもりはないぞ。」

俺だって完全にやることがないわけじゃない。

まだいろいろ知りたいこともある。

「なんで、なんでお前はそこまで強いんだ?戦争は天界で起きていないぞ?」

………なんで、か。もう知らないやつも多いのか。

「まぁ、俺をよく見てればわかるかもな。」

そう、少し考えたのちに言い、そのままビルを降りた。




あいつから離れて少し。

現在俺は窮地に立たされていた。

「身分証……か。」

そう身分証についてである。

はっきり言って考えていなかった。

身分証がなければなぜか俺は成人じゃないとみられるし、そこらへんのホテルに泊まることだってできない。

何よりもスマホの契約ができない。

だって俺って天界の姿のまま来てるから子供ぐらいの身長からなぁ。

子供といっても大体中学1年生ぐらいの身長だが、この年代は親の同意なしではほとんどのことができない。

ふざけんなよ。神に親がいてたまるか。

まぁ、親がいる神はいろんな神話に登場しているんだけど。

実際にその神様もいるんだけど。

それは別の天界のことだ。俺がいたところとは関係がない。

ということで現在、どうしようかと思っていた。

………まてよ。このまま俺はここにいれば不法滞在では?

やべぇ。下界に降りて早々、檻の中かよ。それは嫌だぜ。

………はっ!そうだ。俺は神だ。そして人間の作るものを管理する部署だ。

つまり。いろいろ作れるわけだ。

かなり強引な解釈だが、神の能力なんてそんなものだ。

能力なんて解釈でいくらでも捻じ曲げられる。

代表的な例は、

氷が使える=ドライアイスみたいなのも使える=やけどを負わせられる=火が使える。

という完全に意味の分からない解釈だ。

まず、ドライアイスは二酸化炭素の個体であって、氷とは関係ない。あれ、そうだよな。

とまぁ、つまり。俺は自分で身分証を作れるわけだ。

ないなら作ればいいじゃないの精神。これが石器時代。ここテストに出るからな。

ということで適当な身分証を考える。

名前、名前は…そうだ。桜玲だ。

生年月日は……紀元前1億年前ぐらいだったけ?いや、10億?忘れた。とりあえず今は2026年だから、えーっと。28年前は…1997年!

ということであとは国の情報をちょちょいといじくって…と。

これで俺の身分ができた。

苗字・桜 名前・玲 生年月日1997年 年齢29歳

これが俺の身分か~。年齢違うくね。………俺の計算がミスっただけだ。

ということでこれで俺の身分が完成した。




俺はそこら辺の明らかに高そうなホテルに入った。

金ならある。作ればいい。

入ると………なんだろうこのにおい。そこはかなく高級感のある匂いだ。

そんな俺の少し苦手なにおいに出迎えられながら、俺はカウンターへ向かった。

「あっあの、宿泊をしたいのですが、お部屋、開いていますか?」

ぎこちない感じで話した。

そうすると、受付の女性はにっこりと笑いながら。

「当ホテルにご来場くださりありがとうございます。お父様かお母さまはどこかいらっしゃいますか?」

そういった。

そんな俺子供か?少なくともお前よりかは生きてるぞ。

そう思いながら、俺はさっき作った財布(万札で埋まってる)からさっき作った身分証を見せた。

「あっすいません。僕、29歳です。」

「ご提示ありがとうございます。ただいま確認をいたしますので、少々お借りさせてもらってよろしいですか?」

俺はそう言われたので、持っていた身分証を手渡した。

すると、なんかの機械にその身分証を挿入した。

暫くするとピッという電子音が鳴った。

「あっ。すいません。確認取れました。誠に申し訳ございませんでした。」

そういい、その女性は深く頭を下げた。

「あっいえいえ。大丈夫です。よくあることなので。」

まだ数回しかないが、今後もあるだろう。

「いえ、申し訳ございません。お詫び、といってはなんですが、当ホテル最上級のお部屋を手配いたします。もちろん料金は決行ですので。この度は誠に申し訳ございませんでした。」

またその人が深く頭を下げた。

………というか、意図せず最上級の部屋に止まれることになっちまったよ。

こんなクソ高そうな庶民が来るような場所じゃなさそうなホテルに。

いやぁ。ありがてぇ。低い身長で得するのはがんにかかりにくい以外にもこんないいのもあるんだな。

そのありがたさをかみしめながら俺は案内されながらその最高級の部屋とやらに向かった。




うぉぉぉ!

案内され、部屋に入った瞬間。

俺は天界にいれば確実に味わえなかった幸福感と感動に包まれた。

埃一つない部屋には巨大なベットが一つあり、さらにはプロジェクターまで完備されていた。

さらには部屋は一つじゃない。ベットとプロジェクターがある部屋以外に2部屋ある。

その二部屋の一つは集中用の部屋なのか、そこまで広くなく、テーブルがあり、その上にパソコンが置いてあり、あとはスピーカーがあった。

あともう一部屋は大浴場並みかと見間違えるほどの大きさの風呂だ。

すげぇ。素晴らしい。

なんというかうまく伝えきれていな部分ばかりだけどすげぇ。

ちなみに飯は運んできてもらえる。部屋の電話でだ。

俺はさっそく、プロジェクターの電源をつけ、電話でご飯を注文した。

少し早いが夜ごはん用だ。

注文したのは焼きそばだ。

何ともこんなホテルに似合わないが、俺は庶民だ。焼きそばが一番うまい。

ということで飯が届くまで映画を見た。

トップガ〇マーベリックを。

暫く視聴を続けていると、飯が届いた。

俺はそれを受け取った。

ワクワクしながら開けた瞬間。

室内の高級感に包まれた空気は一気に庶民の空気へと変わった。

すげぇ。焼きそばの魔力すげぇ。

そう思いながら、焼きそばをすすりながら映画を見続けた。

読んでくださりありがとうございます。こういう回もあります。評価等お願いします。

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