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暗殺側の休憩時間

「あのねぇ。俺は今、ただ生きているだけだ。邪魔しないでくれ。」

俺はその一言に背筋が凍った。

こいつは神の技術を持って創り上げたサイレンサーの銃声をこいつはこのうるさい下界で聞き分けたのだ。

さらには初速マッハ9にも達するライフル弾が到着する前に反応し、俺の背後を取ったのだ。

ただの開発管理部の神じゃないのか。

天界はかなり前に内乱が起こった時以来、戦闘が起こった記録はない。

経験があるわけでもないのになぜここまで速く動けるのだ。

「なぁ。聞いてんのか?とりあえず、今回は見逃してやるから邪魔すんなよ。」

暫く考えているとそいつはそういい、ビルから飛び降りようとした。

………なぜ殺さないんだ。いや、今はそんなことはいい。

「おい。待て。」

「なんだ?殺そうとしてきた相手の言葉を長く聞くつもりはないぞ。」

「なんで、なんでお前はそこまで強いんだ?戦争は天界で起きていないぞ?」

俺がそういうと、そいつはしばらく悩んだ様子を見せ。

「まぁ、俺をよく見てればわかるかもな。」

そういい、そいつはそのままビルから飛び降りた。

だが、その瞬間。そいつの首に何かの跡が見えた。いや、跡というには自然な跡じゃない。どちらかといえば紋章に近いように見える。

何だったか。あの紋章は見覚えがある。

「いや、今はいい。今気にすべきは次の作戦だ。」

見逃してもらっておいてどうなんだといわれるかもだが、これが俺の仕事だ。

殺されてもいい。命を懸けて仕事を完遂する。

これが長い長い間仕事がなかった警護所の完遂すべき仕事だ。




あいつに見逃されて少し。

あのまますぐに作戦を実行すべきなんだろうが、あんなことがあったすぐだ。

こっちがこれくらいでやめないことぐらい知っているだろう。

ならばまだ警戒しているはずだ。ならそこらへんで時間でもつぶそうじゃないか。

そう思い、汚れている下界を探索し始めた。

案外見て回ればあいつがわざわざ下界に来たわかるかもしれない。

まぁ、暇つぶしだ。

まず俺はとりあえずきれいそうな店に入った。

おそらく喫茶店というやつだ。

カランという音を鳴らしながら扉を開け、店内に入った。

中は木製の家具ばかりだった。店内はほのかに光っているという感じで外から太陽の光がまぶしく感じた。

「いらっしゃいませー。開いているお席にどうぞー。」

店員から元気よくそういわれたので開いていたカウンター席に座った。

「ご注文お決まりになられましたら、ボタンを押してお知らせください。」

若い女性店員が笑いかけながらメニュー表を渡してきた。

………そういえばお金必要なんだよな。

それを思い出し、俺はポケットに手を突っ込む。

お金を思い浮かべながら手に力を込める。

すると、ポケットの中に1万円札が一枚入っているではないか。

ということでメニュー表を見てみる。

………見た目が派手過ぎないか。

これが人間の言う映えるっていうやつか。

人間の感性がよくわからないが、適当にうまそうなやつを選ぶ。

………これだな。

決めたのでボタンを押す。

押すと、奥からチーンという音が鳴って店員がこちらに来た。

「ご注文お決まりでしょうか。」

「あっはい。これとこれをお願いします。」

そういい、メニュー表を指さした。

「ありがとうございます。少々お待ちください。」

そういい、奥に戻っていった。

ちなみに俺が注文したのは苺入りのアイスクリームにココアだ。

コーヒーもあったが、苦いから俺は苦手だ。

他の飲み物はよくわからなかったので消去法でいくとココアかコーヒーだけだった。

やっぱ人間ってよくわかんねぇわ。

そう思いながら、少々待つと。

「お待たせいたしました。」

そういい、目の前に俺が注文した奴が置かれた。

うまそうだな。

そう思い、スプーンを手に取り、アイスクリームに入れた。

苺も少し掬うと口に入れた。

「うまっ。」

予想以上にうまかった。

冷たいアイスクリームはスッと溶けて口の中に冷たさと甘さを浸透させ、その後苺を嚙むことでほんのりと酸味が入り、うまくマッチしてかなりうまい。

ココアも一口飲んでみる。

「うまいな。」

さっき食べた甘みとはまた違った方向の甘みが口の中に広がり、アイスによって冷えていた口の中がじっくりと暖かかくなる。

うまい。これがああいつが下界に降りてきた理由なのかもしれない。

天界でも食べれないことはないが、下界には多種多様な店があると聞く。

やはりこういうものが目的で下界に来たのかもしれねぇな。

だが、それでもこんな空気も汚い。景色も天界なんかと比較にならない。周りも汚い心ばかり。汚れていくだけの場所だ。

こんなほんの一時の快楽のためにそこまでするだろうか。

だがまぁ、神によって違うからな。価値観というのは。

人間の言ったことを取るなら十人十色というやつかもしれない。

そんなことを考えながらココアをすすりながらアイスを食べた。

読んでくださりありがとうございます。いまさらですが、ここまで人の心をひきつけない題名はないなと思いました。ですが、これからも頑張ります。評価等お願いします。

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