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TS転生するときのパートナー選択で種付けおじさんを選んだら割と幸せ  作者: 九束


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ドラゴン族居住エリア制圧

マジックミラー付きトラックが弾道軌道から急激に下降を始める。

高度が急速に落ち、ものすごい速さで眼下の大地が迫ってくる。

弾道ミサイルと同じ速度なのにすでに高度数百メートルでの低空飛行。

早送りの様に目まぐるしく黒い雲と赤い光が目の前を過ぎ去っていく。


「着弾まで30秒……20秒……10秒―――」

2Pカラーの声が荷台に響く。


「5、4、3―――着弾、今ですわ!」




ドゴォォン!!




外から響く轟音。

それに不釣り合いなほどに荷室の衝撃は無い。


「すぐにドラゴン族が出てくるよ!自分はトラックの運転をするからヴィーさんはモッさんのダクトテープをはがして!」

「わかった!」

ケイさんの声に私は荷室の後部ドアを開けて2Pカラーと一緒にモッさんをトラックに張り付けてるダクトテープに手をかける。

モッさんはダクトテープに半裸で固定されている。


なんで半裸かというと、マッハ5で外にいると服が燃えてしまうからだ。

なんでダクトテープは燃えないのって?まあダクトテープだし。

ダクトテープは燃えない謎はおいておいて、今モッさんはダクトテープが素肌にべったり張り付いている。

それはどういうことか?


「あ、ヴィーさん、ちょっと優しく剥がしてくれると嬉しいなぁって」

そう、つまりすね毛とか腕げにダクトテープが張り付いてるので一気にはがすと無茶苦茶痛そうなのだ。


まあゆっくりはがしても同じだと思う。

なので一気にはがすことにする。


「ごめんそんな時間ないから!2Pカラー!」

「ご無礼致しますわ!」

2Pカラーと力を合わせて一気にモッさんとトラックを結び付けているダクトテープをはがす。



えいや!




びりびりびりびりびり!


ぶちぶちぶちぶちぶち!!!




「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!???」

モッさんが汚い声を上げて悶絶する。

ダクトテープにはモッさんのムダ毛がみっちり。

ムダ毛が無くなりツルツルになったものの真っ赤になっているモッさんの肌。



だからすね毛は剃っとけって言ったのに……。



そしてモッさんの声に反応したのか、頭に大きな角を生やし、太い尻尾を携えた男女の集団がこちらに接近してきた。

多分ドラゴン族だ。

その中で一層異様なオーラを放つ一人。

豪奢な着物。

花魁の様に前を大きくはだけ、金色の髪を揺らす美女がこちらに突っ込んできた。


「このエンシェントドラゴンの黒龍様の住処に凸ってくるとは良い度胸じゃ―――――」

「いってえ!!!!」

なんかドラゴン族のボスっぽいやつが叫んでいるのを無視してのたうち回るモッさん。


「おい!聞いてるのか俺は四天王の――――」


あ、やべえ敵じゃん!

モッさんより先に気づいている私はモッさんに叫ぶ。

「モッさんステハゲビーム正面!!!」

「あ、うん!ステハゲビーム100%!!!!」

「ちょ――――――――」




クアッ!




モッさんがスキルを叫ぶと私たちに手を伸ばしていたドラゴン族の美女とその後ろに居並ぶドラゴン族がモッさんが放つ白い光に包まれる。




ピッ―――――――




そして地平線の先まで光が伸び、




ズガァァアァアアアアン!




3秒ほど後に地響きと同時に轟音。



『ぎやぁぁぁぁあああああああああ』


多数のドラゴンの悲鳴。その中には先ほど私たちと対峙していた美女らしき声もある。



そして周囲を赤から白に染め直した光が収まると、その一角だけが黒い霧と赤い光が晴れ文字通り『更地』と化していた。

私たちに向かってきた美女ドラゴンも、その他のドラゴンたちも跡形もなく消し飛んでしまっている。


後ろを振り向くと、トラックの中からこちらを見るケイさん達4人のすがた。

まるで一角だけきれいに切り取ったかのような光景に唖然とした表情を浮かべている。


「上空から見た時とはまた一味違ったエグさだな……」

「やっぱりもうモッさん一人でいいんじゃないかなって改めて思うんだけど僕」


「ケイさん、翔太さん。これ四天王3人目撃破できたのかな?」

一応確認を出す私。


「ワルシャワ、ミンスク爆撃の時と同じように頭の中でレベルアップ音が鳴りまくってるから多分撃破できてると思う」

「というか目の前見れば自分らに聞くまでもないと思うなぁ」

それはそう。

一目で消し飛んでるのが分かる。


でもほら、そこはラスボス前に控えてるボスだし。

こうも手ごたえ無いともしかして回避した?とか思ったりするじゃん?


「ちなみに皆今レベル、どれくらい?」

私が尋ねる。


「自分は93」

「僕は92。うっわ魅了スキルとか生えてきてるんだけど」

勇者二人がそれぞれ自身のレベルを申告する。


ミンスク空爆で87前後だったからちゃんとあの推定エンシェントドラゴンの美女強いじゃん。

それがスキル一発で蒸発とか――――モッさんの攻撃力ヤバいな。


あまりにも規格外なカンストモッさんの攻撃力を前に妙な雰囲気が広がる。


「と、とりあえずこれで魔王軍の空軍力の無効化は完了!作戦第一段階は済んだわけだしこのまま幹線道路沿いに爆撃しながらなんかしよう」

「あ、はい!モッさん!早く乗って」

「あ、うん!」

私の声にモッさんが荷室に乗り込む。


「ヴィーさん服ある?」

「おらよ!」

「サンクス!」

フルちん状態のモッさんに着替えを渡し、その間に両脇のマジックミラーの窓を開け、モッさんがステハゲビームを撃ちやすいように視界を確保。


「じゃあ僕は上で索敵と敵の引き寄せするね。多分この魅了系スキルはタゲ取りに使えそうだし魔王城凸前にためしちゃうわ」

「よろしくお願いします!」

そう言って翔太さんは荷室の屋上へ。


「じゃあ市街地に突っ込むよ!」

それと同時にケイさんがアクセルを踏みトラックは勢いよくクレーターを駆け上がり、ドラゴン族居住エリアに接続しているインターチェンジに入る。


作戦は第二段階に突入した。

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