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TS転生するときのパートナー選択で種付けおじさんを選んだら割と幸せ  作者: 九束


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バフ効果検証ブートキャンプ:DAY3朝

「ああーーー……朝風呂はキまるわぁ……」

朝風呂ってマジで心の洗濯よね。

この世界に来てどんどんたまる負の感情が洗い流される思いだ。


探索3日目の朝。

私は護衛の騎士さんに浴場の外を警戒してもらいつつ、ローマ風の浴場―――テルマエで全身を湯にゆだね、ゆらゆらと浮遊感を楽しんでいる。

吹き抜けの浴槽は天井こそ無機質な吹付けコンクリートが見えるものの、その周りを囲むローマ風の建造物はかなり風情がある。


「あー……いいわぁー」

横に絵面が汚い巨デブ種付けおじさんことモッさんがいなければこのワンシーンは『穢れを洗い流す巫女の沐浴』とかいう題名で宗教画になったのでは?


今はテルマエの大きな浴槽で朝風呂を決め込んでいた所、モッさんもあとから入ってきて一発ヤり終えたところ。

まだバフ時間の残りがあるのにセックスをOKした理由はもちろん検証のためだ。

その結果、バフ継続中にもう一回セックスしてもバフ時間の延長や重ね掛けはないことが判明した。


「朝からヴィーさんみたいな美少女とセックスできる。やはり俺は前々世で世界を救ったのでは?」

朝の美しいシーンを台無しにしているモッさんは見てくれだけではなく言葉でも朝からアホまるだしなことを言っている。


「じゃあわたしの前々世は大量虐殺者かな?」

バカエロベースのディストピア世界にTS転生する羽目になって絵面が汚いおっさんと毎日セックスすることになる。

モッさんの理屈に基づくと罪としては大量虐殺者とかそのベースでは?


「う……」

「朝もヤられ損だわ畜生め」

アホなことをのたまうモッさん(アホ)を一瞥し一刀両断する。

「サ、サーセン」

「ふっ冗談だよ」

まぁ調子に乗ってるモッさんを諫めたかっただけなのでそれほど怒っているわけでも無い。


「……ま、私個人としてはクソが以外の感想がないんだけど、今回のセックスで得られた情報そのものは重要な情報だぞモッさん」

「え?どゆこと」

わからんかい?


「説明するとだな―――――」

今回得られた点で特に重要なのがバフ時間の延長がない点だ。


つまりこれはバフの更新時に致命的に弱体化するということだ。

近いうちに行わなければいけない魔王領反攻作戦はベルリンからモスクワまでの距離を移動しなければいけない。

おっさんのスペルマロケットLv3を使ったとしてもRTAベースで進行して数日はかかる。

つまり魔王領のど真ん中で数回致命的な弱体化を強いられるということだ。


「だから次はこの弱体化をどの程度減らせるかを検証しなきゃいけないってわけ」

「つまりこれからも毎日ヴィーさんとやり放題ってことですねヤッター」

「言っとっけどお前が想像するバラ色のやりまくり生活以外の検証もするからな?」

「え゛?」

何ピシっと固まってるんだ当たり前だろうが。


「例えば挿れた瞬間にバフが出るのかとか、道具で私がイく寸前の状態にもっていって挿入して私がイったらバフが出るのかとか」

「え?それでバフが出たら?」

「基本そっち」

「生殺し!」

くねくねしながらムンクの叫びみたいな顔をするなキモイ。


「あぁでも……モッさんが出すがトリガーになってる可能性もあるわな」

「だよね!絶対それだと思う!そうであってくださいお願い神様!」

「とすると、モッさんがオナニーで出る瞬間まで持ってって出る瞬間に私に挿れればバフが出るのかとかも検証必要だな」

「なんでそんなひどいこと次々考えつくの?」

私が現在進行形で毎日モッさんに抱かれるとかいうひどい目に合ってるからかな。


「うー!うー!」

「幼児退行してもダメ。言っておくけど、お前から聞いた話を整理するとまじめに魔王領侵攻時にバフ掛けるための時間をなるだけ減らさないとやばいからな?」

特に魔王城近辺の土地は男の娘勇者だとレベル上限となるLv99でも積みゲーな奴らが闊歩してるんだろ?

即バフをつけなおす方法を特定しないとまじめに命が危ないぞ。


「あ、そうだ!レベル99になったらね!何か一つスキルをクラフトできるんだよ!それを使って何か解決策を……」

「やめんかアホ!!」

なんか短絡的にいらん事をしそうな気配を感じて風呂桶をアホ(モッさん)に向かって投げる。

「タマキン!?」

丁度風呂から立ち上がったところで股間にクリーンヒットしてそのままサイド風呂に落ちるモッさん。


「大体、レベル99って上限値だよな?そんなに早く達成できるもんなのか」

「あ、うん。それ共有しようと思ってたんだ。ステータスオープン」




-------------------

名前:キーモ・デ=ブーデス

職業:勇者

称号:ブーデス伯爵

種族:人類

年齢:36

lv:99

-------------------

HP90080/90080

MP17780/17780

ATK4640

-------------------

ステータスバフ:

HP:4504(通常セックスバフx20)→90080

※通常セックスバフ/有効時間残り4時間26分

MP:889(通常セックスバフx20)→17780

※通常セックスバフ/有効時間残り4時間26分

ATK:464(通常セックスバフx10)→4640

※通常セックスバフ/有効時間残り3時間26分

------------------




「カンストしてんじゃん」

てかつっよ!

ブートキャンプ前のバフなし状態と比べたら桁自体違うじゃん。


「今回の目的ってレベリングだよな?じゃあもう帰ってもいいんじゃないの?」

「いや、ちょっとこのままボス攻略したいんだ」

「理由は?」

「プランCのため」

「続けて?」

レアアイテムとかヒロインが手に入るとかの単にモッさんの欲望かと思ったらそうでもないらしい。


「このダンジョン。元はエルフ族とオーク族の共同都市だったんだけど、数百年前の民族浄化でダンジョン化しててね」

「ふむ」

「最深部には向うの指導者層の親類縁者の遺体がまだあるって推測されている」

「なるほど……つまり遺体返還で人類側の誠意を見せて亜人連合に後ろを刺されないようにすると」

確かにそれなら予防戦争で唐突に殴りかかるよりは100倍文明的だ。

しかもこのダンジョン、モッさんレベルでカンストするくらいにやばいダンジョンだ。

それだけ人類の誠意も見せられるし、そのダンジョンを攻略できることの武力的な背景も示威できるだろう。


「いや、特定の遺体以外はどうでもよくて」

「ん?」

「その中にね、都市管理責任者だったダークエルフ族の遺体があってね。そいつの生体情報使って管理コンソールで権限を奪取すれば亜人連合のアーコロジー都市の生殺与奪を握れるんだ」

「なんか流れ変わったな」

なんかこう和解と雪解けとか、デタントとかは?


「本国含めた主要都市の生殺与奪権を持ってたらヘタにこっちに手を出せないでしょ?」

「モッさん結構こっちの倫理観に毒されてない?」

いやでも前世地球の冷戦とかそんなノリだし、前世の人類も大概か?


「亜人連合のイベントフラグについては倫理観とか言ってられないから……」

「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ」

「人類も余裕がないからね」

この世界マジ末法。


「救いはないんですか」

「そこになければ俺たちが救いになるしかないんだよヴィーさん。ほら、ゲームだと勇者が壺割るのは許容されるしそれと同じようなものってことで、一つ」

勇者が壺割るのが許される理論で相互確証破壊じみた手段持つのはもはや末法通り越して法滅なんよ。

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