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0.プロローグ

投稿日 2025/8/11

「リース そろそろ起きて準備しなさいよ~」

お母さんの呼びかけで目が覚める。


「あ~ あ~」

若い声帯、小さな体… 本当に私『転生』してこの子に生まれ変わったのか…

 前世の記憶を取り戻したのは二年前の10歳の誕生日を迎えた時だった。前世の知識は膨大で、為になることは沢山あったのだが思い出したくもないトラウマも一緒に思い出してしまった。

 思い出したくない…忘れてしまいたい記憶…しかし、本能が忘れてしまってはいけない、また同じ過ちを犯してはならないと言うように、脳裏から離れない記憶… この記憶は常に私の足枷になっていた。


「リース? 起きているのなら準備しなさいよ~ 今日は学院の入学式なんですよ~ 初日から遅刻したらダメですよ~」

二度目のお母さんからの呼びかけで我に返った。こんなネガティブ思考は一度やめよう。


 お母さんも今言っていたが、今日『王立魔法学院』の入学式があり、私は新入生として入学することになっている。両親共に卒業している学院であり、私が生まれた『セレスティア王国』の中で最も規模が大きい学院だ。

 セレスティア王国に属している12歳以上の子供の大半が『王立魔法学院』か『王立騎士学院』のどちらかに入学して生活に必要な様々な知識を蓄えつつ、騎士学院なら剣や弓などの武器の扱いを学び、魔法学院なら一人一人にあった魔法を学ぶ為に国が設立した学院らしい。


 私が転生した先…リースは名を『リース・ヘルエスタ』と言い、男爵の爵位を持つ家計に生まれた一人娘だ。 貴族ではあるが領地を持たず、男爵と言う、貴族の中では低い爵位なので、なんちゃって貴族と言ってしまっても良いだろう。

 そんな私だが今日の入学式に行くにあたって少し懸念点がある。 その懸念点とは何かと言うと…入学式の後に行われるというクラス分けのテストに対してだ。 お母さん曰く、入学式の後クラス分けの為に一人一人の今の実力を測るテストが行われるらしい。そのテストは学力を測るものも、勿論あるのだが私の懸念しているのは学力を測るテストではなく、魔法の実力を測るテストの方だ。学力のテストは前世の知識がある為自信が狙った点数を取ることが容易にできてしまう。 しかし、魔法のテストは入学生全員が一つのホールに集められ行われる。その為、派手な魔法を使ってしまうと新入生全員から注目されてしまうわけだ。

 注目されることの何が懸念なのか分かっていない人もいるか知れない。そこで、分かっていない人に説明をしたい。

 君たちの周りで『何か』が優れていたため一部の人から嫌がらせを受けている人を見たことはないだろうか?『何か』には何でもいい、スポーツでも、勉強でも、ゲームでも全ての物事に嫉妬心を抱く者は少なからずいると思う。私も嫉妬心を一度も抱いたことがないわけではないからだ。しかし、その嫉妬心抱いた者が嫉妬心を悪意に変え、嫌がらせをしてくるかもしれない。 

 私の魔法の実力が一般的なものであったらテストで目立つ心配はなく、無事テストを終えられるはずで、この懸念は生まれなかったはずだ。

 しかし、何故か私には魔法の才能があった…それもかなり。 周りの人からは両親の血をしっかりと受け継いでいると言われたが、前世の記憶を思い出したとき何故、私に魔法の才能があるのか思い出すことが出来た。


「神様…私は特別な特典とか欲しいって言ったかな? 言ってないよね〜 本当…どうしてこうなるのよ」

私のことを転生させてくれた神様に対して、皮肉混じりの言葉が口から溢れた。

 前世では『強い精神力』は余り意味のなさそうな効果だけど…この世界だと恩恵でかすぎるのよ。この世界の魔法は『精神力』の強さがそのまま魔法を制御できる数に直結するらしい。現役魔法師団に所属している両親が言っていたのだから間違いないはずだ。


私…ちゃんと『普通』の女の子に写っているかな?


始めまして! 杯の魔女さんです。

私の作品としては、二本目ということもあり、一本目での反省を生かし、書き始められたと個人的に思っています。

〜ちょっと感想〜

他の人の作品を何度か読み、プロローグはその世界での設定、主人公の名前など少し不自然でわあるものの説明が常にされている共通点を発見しました。

むむ…これは、私もプロローグには説明を持ってくるべきでは?! ということで入れてみました。ちょっと違和感があるかもしれないが…気にしないでね。

次話は、転生前のお話 プロローグでは余り触れなかった、細かい所を書いて行こうかなと、思っていますよ〜

次も読みに来てね〜


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